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28 船上生活一日目
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「おーい、ヨルムさん」
私たちが甲板で海を眺めていると、エルドワードが近づいてきた。
舵輪を放っておいて大丈夫かと思ったが、他の船乗りが操舵手になっていた。以前一緒に行った航海では、寝ている間以外は基本的にエルドワード自身が舵輪を握っていたのだが、今は事故が起こりやすい場所以外では部下に任せているのだろう。
「あんたを疑っているわけじゃないんだが、本当にギリギリの食糧でイースティアまで行ける秘策があるんだよな? 俺たちが納得できなきゃ、前金だけ貰って引き帰らせてもらうぜ」
船を出港させてから尋ねてくるあたり、エルドワードも商魂たくましくなったものだ。一度船を出してしまえば、こちらがすでに支払った前金をエルドワードが返還する義務はない。
「もちろん、わかっています。明日の朝までイースティアに向けて船を進めていただければ、皆さんにご納得いただける秘策をお見せできるかと思います。それで納得いただけないようでしたら、引き返していただいて構いません。そちらは三十五名の屈強な船乗り、対してこちらは護衛の二人以外は戦力外です。絶対的な腕力の差がある以上、この船の主導権はそちら側にあるのですから、何も心配はないでしょう」
「あんたにそう言われると、むしろ不安になるぜ」
「買い被りすぎです」
「そんなこたぁねえよ。俺もこれまで結構な数の商人を見てきたが、あんたほど底が知れない奴はいなかった」
随分とお世辞がうまくなったものだ。まったく、商売は人から正直さを奪う。
「私もこれまで多くの船乗りと会話を交わしましたが、あなたほど褒め上手な人は初めてです」
私たちが会話している間も、風を受けて船は進む。
船の後方に見えていた陸地が水平線の彼方へ消えていき、前後左右のすべてが海の青一色となる。ここから先は、海図や羅針盤、六分儀といった人類が改良を重ねた道具と、太陽や水平線、北極星などといった自然の道標、船乗りたちの知識と経験とが頼りだ。
海の素人である私にできるのは、大人しく船に揺られることくらい。
そんな心持ちで船端に寄りかかり、太陽に照らされてチラチラと煌めく海面を眺めていた私に、
「あの、私、さっきからすっごく気持ち悪くて、眩暈と吐き気もするんです。もしかしたら、何かの病にかかってしまったのかもしれません」
と、アリシアが話しかけてきた。彼女の顔は、海の青の爽やかさとは真逆の浅黒い青色をしていた。体調が悪いため、というのもあるが、船上という限られた生活空間の中で病気になるのがどういう意味を持つのかを理解しているのもあるだろう。
「それは船酔いという状態です。他の人に感染するような病ではありません。馬車にずっと乗っていると、気分が悪くなって吐き気や眩暈に襲われたことがあったでしょう。それと同じです。ハセークを呼んできます。彼に言えば、船酔いに効く薬をくれるでしょう」
ハセークを呼びに船内へ行くと、彼はザリアードと談笑していた。軽く聞いた限り、酒の話で盛り上がっていたらしい。
「ハセーク、ちょっといいかな。船酔いした人がいるから診てやってほしいんだ」
「わかった」
ハセークと共に甲板でへたり込んでいるアリシアの元へ戻る。
アリシアの顔をひと目見て「確かに船酔いだね」と呟いたハセークは、肩にかけている鞄から巾着袋を取り出し、その中にある丸薬をアリシアの掌に乗せた。
「乾燥させたハーブをすり潰して作った薬だ。噛まずに飲み込め」
声を出す元気もないのか、アリシアは弱々しく頷き、その薬を飲んだ。
「後は安静にしていることだ。吐き気が来たら我慢せず吐け。ただし、海にな」
みるみるうちに元気を取り戻す、というわけにはいかなかったが、薬を飲んでからしばらく経つと、アリシアは幾分か顔色がましになり、
「皆さんは船酔いにならないんですね」
と、話せる程度には復調した。
「私も、初めて船に乗ったときは船酔いになりましたよ。君よりもよほど重症で、ずっと船縁で吐いていました。ただ、長い間乗っていると不思議と慣れてくるんです」
「そういうものなんですか」
「ええ。ただ、今回の航海で海の波に晒されるのは今日と最終日だけの予定なので、船酔いを克服できる機会は当分先だと思いますよ」
「船に乗るという経験は、今回限りで十分です。どうせ彼に船を運んでもらうなら、私は一日彼の背に乗って移動すればいいだけですし」
アリシアの体調次第では、ドラゴンの呼び出しを翌々日以降にする必要があるかと思っていたが、これだけ頭が回っているのならば大丈夫だろう。
「そういうわけにもいきません。将来、君が商人として船を使う必要が出たとき、商品を載せた船に商人が乗らないわけにはいかないでしょう。そして、ドラゴンでの商品輸送という君が持つ最大の強みを生かすには、船による荷運びが最適です。広大な海であれば、ドラゴンの飛来による人々への影響を考えずにすみますし、移動の最初と最後さえ海の上で行えば、君がドラゴンを使役する稀有な少女だと知る人も最小限で済みますから」
今回、私が船による貿易を実行した裏の目的を明かすと、アリシアは、
「そういうわけにいきます。私、もう彼と二人だけで生きていく予定はありませんから。仮にあなたと離れて生活するとしたら、まず初めに信頼できる仲間を見つけます。船に積んだ商品のことは、その仲間に任せます。適材適所というやつです。あなたとて、一人だけで商売をしているわけではないでしょう」
という想定外の主張で私の鼻を明かした。
「おっしゃる通りです」
私たちが甲板で海を眺めていると、エルドワードが近づいてきた。
舵輪を放っておいて大丈夫かと思ったが、他の船乗りが操舵手になっていた。以前一緒に行った航海では、寝ている間以外は基本的にエルドワード自身が舵輪を握っていたのだが、今は事故が起こりやすい場所以外では部下に任せているのだろう。
「あんたを疑っているわけじゃないんだが、本当にギリギリの食糧でイースティアまで行ける秘策があるんだよな? 俺たちが納得できなきゃ、前金だけ貰って引き帰らせてもらうぜ」
船を出港させてから尋ねてくるあたり、エルドワードも商魂たくましくなったものだ。一度船を出してしまえば、こちらがすでに支払った前金をエルドワードが返還する義務はない。
「もちろん、わかっています。明日の朝までイースティアに向けて船を進めていただければ、皆さんにご納得いただける秘策をお見せできるかと思います。それで納得いただけないようでしたら、引き返していただいて構いません。そちらは三十五名の屈強な船乗り、対してこちらは護衛の二人以外は戦力外です。絶対的な腕力の差がある以上、この船の主導権はそちら側にあるのですから、何も心配はないでしょう」
「あんたにそう言われると、むしろ不安になるぜ」
「買い被りすぎです」
「そんなこたぁねえよ。俺もこれまで結構な数の商人を見てきたが、あんたほど底が知れない奴はいなかった」
随分とお世辞がうまくなったものだ。まったく、商売は人から正直さを奪う。
「私もこれまで多くの船乗りと会話を交わしましたが、あなたほど褒め上手な人は初めてです」
私たちが会話している間も、風を受けて船は進む。
船の後方に見えていた陸地が水平線の彼方へ消えていき、前後左右のすべてが海の青一色となる。ここから先は、海図や羅針盤、六分儀といった人類が改良を重ねた道具と、太陽や水平線、北極星などといった自然の道標、船乗りたちの知識と経験とが頼りだ。
海の素人である私にできるのは、大人しく船に揺られることくらい。
そんな心持ちで船端に寄りかかり、太陽に照らされてチラチラと煌めく海面を眺めていた私に、
「あの、私、さっきからすっごく気持ち悪くて、眩暈と吐き気もするんです。もしかしたら、何かの病にかかってしまったのかもしれません」
と、アリシアが話しかけてきた。彼女の顔は、海の青の爽やかさとは真逆の浅黒い青色をしていた。体調が悪いため、というのもあるが、船上という限られた生活空間の中で病気になるのがどういう意味を持つのかを理解しているのもあるだろう。
「それは船酔いという状態です。他の人に感染するような病ではありません。馬車にずっと乗っていると、気分が悪くなって吐き気や眩暈に襲われたことがあったでしょう。それと同じです。ハセークを呼んできます。彼に言えば、船酔いに効く薬をくれるでしょう」
ハセークを呼びに船内へ行くと、彼はザリアードと談笑していた。軽く聞いた限り、酒の話で盛り上がっていたらしい。
「ハセーク、ちょっといいかな。船酔いした人がいるから診てやってほしいんだ」
「わかった」
ハセークと共に甲板でへたり込んでいるアリシアの元へ戻る。
アリシアの顔をひと目見て「確かに船酔いだね」と呟いたハセークは、肩にかけている鞄から巾着袋を取り出し、その中にある丸薬をアリシアの掌に乗せた。
「乾燥させたハーブをすり潰して作った薬だ。噛まずに飲み込め」
声を出す元気もないのか、アリシアは弱々しく頷き、その薬を飲んだ。
「後は安静にしていることだ。吐き気が来たら我慢せず吐け。ただし、海にな」
みるみるうちに元気を取り戻す、というわけにはいかなかったが、薬を飲んでからしばらく経つと、アリシアは幾分か顔色がましになり、
「皆さんは船酔いにならないんですね」
と、話せる程度には復調した。
「私も、初めて船に乗ったときは船酔いになりましたよ。君よりもよほど重症で、ずっと船縁で吐いていました。ただ、長い間乗っていると不思議と慣れてくるんです」
「そういうものなんですか」
「ええ。ただ、今回の航海で海の波に晒されるのは今日と最終日だけの予定なので、船酔いを克服できる機会は当分先だと思いますよ」
「船に乗るという経験は、今回限りで十分です。どうせ彼に船を運んでもらうなら、私は一日彼の背に乗って移動すればいいだけですし」
アリシアの体調次第では、ドラゴンの呼び出しを翌々日以降にする必要があるかと思っていたが、これだけ頭が回っているのならば大丈夫だろう。
「そういうわけにもいきません。将来、君が商人として船を使う必要が出たとき、商品を載せた船に商人が乗らないわけにはいかないでしょう。そして、ドラゴンでの商品輸送という君が持つ最大の強みを生かすには、船による荷運びが最適です。広大な海であれば、ドラゴンの飛来による人々への影響を考えずにすみますし、移動の最初と最後さえ海の上で行えば、君がドラゴンを使役する稀有な少女だと知る人も最小限で済みますから」
今回、私が船による貿易を実行した裏の目的を明かすと、アリシアは、
「そういうわけにいきます。私、もう彼と二人だけで生きていく予定はありませんから。仮にあなたと離れて生活するとしたら、まず初めに信頼できる仲間を見つけます。船に積んだ商品のことは、その仲間に任せます。適材適所というやつです。あなたとて、一人だけで商売をしているわけではないでしょう」
という想定外の主張で私の鼻を明かした。
「おっしゃる通りです」
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