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矜持(プライド)
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ミルクティーの湯気に揺れる貴方が
どんな顔をしていたのか私は知らない
ただその声が震えないことが
信じられずにいたのよ
コーヒーに溶けていく砂糖に
心があるのかどうか私は知らない
でもその消え行く姿は確かに
貴方と重なって見えたの
冷めたミルクティーとコーヒーの味を
貴方と私は知らない
ただ最後に二人で感じたものは
苦い空気の味と流れない涙の痛み
泣かない女の矜恃なんてね
一人では虚しいだけよ
どんな顔をしていたのか私は知らない
ただその声が震えないことが
信じられずにいたのよ
コーヒーに溶けていく砂糖に
心があるのかどうか私は知らない
でもその消え行く姿は確かに
貴方と重なって見えたの
冷めたミルクティーとコーヒーの味を
貴方と私は知らない
ただ最後に二人で感じたものは
苦い空気の味と流れない涙の痛み
泣かない女の矜恃なんてね
一人では虚しいだけよ
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