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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯35. 霞実からの御褒美
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「えっ。急な話で頭が混乱してますが、その人物に対し
て僕には心当たりがありません。ヒントは無いんですか?」
「残念ながら私からは教える事が出来ないの。その人は、
あなたが自分自身で見付けなきゃいけないの。急にこん
な話されてモヤっとしたでしょ!?」
「はい。かなりモヤっとしました。私の父親はロボット
型プラモデル作りを趣味としているので武術とは縁が無
い気がしてますし、母親から手をあげられた事も無いの
で正直、誰なのかは凄く興味はあります」
「やっぱり、そうだよね~。それが自然の反応だよね。
うん。モヤっとしたままだと申し訳ないから食器洗い終
わって、こっちのシンクに全て入れ終わったら私が良い
よって言うまで目隠ししててね!」
「何が始めるんですか?」
「男の子が元気になる事よ」
「……」
頬を赤らめながら3分経過したのを確認すると一旦作
業に集中して次々と食器洗いをこなして行くタカフミ。
時折、霞実から、コップ等の水切り音と布巾で水滴を
拭き取るキュキュっと音が耳に入って来る。
「それではお楽しみタイムといきますか。ちゃんと目を
閉じて神経を研ぎ澄ませてね!」
「ノーヒントでは一体、どこに集中すれば良いか分かり
ませんよー」
タカフミは文句を言いながらも言われた通りに目を閉
じて期待しながら準備態勢を整えた。
「色々、助けてくれてありがとね!」
霞実は膝を少し曲げた状態でタカフミの後ろからギュ
っと頭を抱きしめて、そのままの体勢をキープしている。
「何か生温かくて、とても柔らかい感触がしますっ」
タカフミは首の後ろからマシュマロみたいな柔らかい
感触が伝わってきていて、それが何を意味するのかを理
解すると耳まで赤くなり、鼓動が徐々に早くなっている
のを感じていた。
「どう、気持ちイイかな?」
「あっはい。とっても良いです。初めての体験なので、
上手く表現出来ているのかは分かりませんが……」
「うん。初めてだったよね。この続きは彼女が出来たら
のお楽しみにしましょう。女の子はデリケートだから、
くれぐれも力を入れ過ぎないようにね。嫌われる可能性
が高いから」
「はい。頭にしっかりと刻んで置きます」
「うふふぅ。じゃぁ先生は、先にお風呂に入るから覗い
ちゃダメよっ」
「それは明石先輩に行って下さい。僕には刺激が強すぎ
て、今はそこまでの行動力はありません」
「じゃぁ、また後でね!」
タカフミは耳まで赤くなっている事がバレている事に
恥ずかしさを覚えたが国民的RPGに出て来るパ〇パフ
の逆バージョンではないかと興奮が最高潮に達すると床
を数回飛び跳ねていた。
て僕には心当たりがありません。ヒントは無いんですか?」
「残念ながら私からは教える事が出来ないの。その人は、
あなたが自分自身で見付けなきゃいけないの。急にこん
な話されてモヤっとしたでしょ!?」
「はい。かなりモヤっとしました。私の父親はロボット
型プラモデル作りを趣味としているので武術とは縁が無
い気がしてますし、母親から手をあげられた事も無いの
で正直、誰なのかは凄く興味はあります」
「やっぱり、そうだよね~。それが自然の反応だよね。
うん。モヤっとしたままだと申し訳ないから食器洗い終
わって、こっちのシンクに全て入れ終わったら私が良い
よって言うまで目隠ししててね!」
「何が始めるんですか?」
「男の子が元気になる事よ」
「……」
頬を赤らめながら3分経過したのを確認すると一旦作
業に集中して次々と食器洗いをこなして行くタカフミ。
時折、霞実から、コップ等の水切り音と布巾で水滴を
拭き取るキュキュっと音が耳に入って来る。
「それではお楽しみタイムといきますか。ちゃんと目を
閉じて神経を研ぎ澄ませてね!」
「ノーヒントでは一体、どこに集中すれば良いか分かり
ませんよー」
タカフミは文句を言いながらも言われた通りに目を閉
じて期待しながら準備態勢を整えた。
「色々、助けてくれてありがとね!」
霞実は膝を少し曲げた状態でタカフミの後ろからギュ
っと頭を抱きしめて、そのままの体勢をキープしている。
「何か生温かくて、とても柔らかい感触がしますっ」
タカフミは首の後ろからマシュマロみたいな柔らかい
感触が伝わってきていて、それが何を意味するのかを理
解すると耳まで赤くなり、鼓動が徐々に早くなっている
のを感じていた。
「どう、気持ちイイかな?」
「あっはい。とっても良いです。初めての体験なので、
上手く表現出来ているのかは分かりませんが……」
「うん。初めてだったよね。この続きは彼女が出来たら
のお楽しみにしましょう。女の子はデリケートだから、
くれぐれも力を入れ過ぎないようにね。嫌われる可能性
が高いから」
「はい。頭にしっかりと刻んで置きます」
「うふふぅ。じゃぁ先生は、先にお風呂に入るから覗い
ちゃダメよっ」
「それは明石先輩に行って下さい。僕には刺激が強すぎ
て、今はそこまでの行動力はありません」
「じゃぁ、また後でね!」
タカフミは耳まで赤くなっている事がバレている事に
恥ずかしさを覚えたが国民的RPGに出て来るパ〇パフ
の逆バージョンではないかと興奮が最高潮に達すると床
を数回飛び跳ねていた。
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