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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”

♯34. プレイ後の霞実の告白

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「タカフミ君。少しだけ皿洗いを手伝ってくれるかな?」
「美味しいジュースも頂いて、トランプゲームを見てる
だけでも楽しかったですし、僕で良ければ喜んで」
 霞実がタカフミに声を掛けて台所へ連れ出す事に成功
すると先程まで眉間に皺を寄せていた事が嘘だった様に
明るい声で接し始める。
「タカフミ君には、シンクに溜まってる水の中に食器を
投入する作業をお願いしようかな」
「只、入れるだけで良いですか?」
「そうね、説明不足だったわね。洗剤は入れてあるから
手で掻きまわして、ある程度の泡を浮き出させてからで
お願いできるかな? それからの事は後で指示するねっ」
「はい」
 短い返事で対応すると皿やコップが傷付かないように
注意しながら洗剤入りの水中へ、ドボンと着けて付け置
き状態まで完了すると再び、霞実から声が掛かる。
「今から約3分後に正面にあるスポンジで汚れを拭き取
って私が立っているシンクに入れてくれるかな。こっち
も水が入っているから遠慮なく投入してくれて良いわよ」
「分かりました。流れ作業って奴ですねっ」
「そういう事。そうそう、タカフミ君に話があったの。
モヤっとするかもしれないけど聞きたいかな?」
「内容にも寄りますが先生が是非にと言うなら聞かせて
下さい」
「うん。じゃぁ話すけどタカフミ君はとっても強い人に
守られてるのよ!」

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