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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯29. トランプゲーム”練習プレイ”その③
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「じゃあ、また僕の番だね!」
哀川はダイヤの6を出して順当に枚数を減らしていく。
(哀=残り13枚)
「で、ようやく私の番ねっ。見てるだけって本当に退屈
だから私も特殊カードを使わせて貰うわ」
立花はダイヤの9を出して逆回り(リバース)を発動さ
せた。(立=残り4枚)
「で次誰よ?」
「明石先輩、次は僕です」
哀川は混乱している明石に状況説明をしてからダイヤの
4を出した。(哀=残り12枚)
「で俺か」
明石はクローバーの4を出して手札を確実に減らしていく。
(明=残り3枚)
「みんな、熱いバトルしてるね! 喉が渇いて来てる頃
だと思うからオレンジジュースを持って来るね」
「先生。飲み物の発想が古い気がするんですけど……」
「あらっそうかしら、私が子供の頃の子供会って決まっ
てオレンジジュースが配られるんだけど確実に冷えては
いるんだけど水で薄めた感があるのが残念だったのよ。
今回は甘さも程々に入って、しかも果肉入りの霞実スペ
シャルドリンクなんだから」
「サービスなんだから文句言うのは違う気がするよ」
「まぁ、特製だって言うのなら、さっきの発言は言い過
ぎたかもしれない。でも私の気持ちにも一人位、賛同し
て欲しかったのも正直な気持ちよ」
先程まで黙ってたタカフミに小言を言われてショック
を受けている立花に向かい側の男が発言した。
「まぁ、子供=オレンジジュースってのはガキ扱いされ
た気がするってのは分かる。炭酸系だって飲みたい時も
あるしな。別に立花だって悪気があっての発言じゃない
んだし、タカフミが言い過ぎた所もあるよな?」
「えっ、この流れって僕が悪い事になってるの?」
「まぁ、誰が悪いとかじゃなくてさ。少し冷静になろう」
哀川の言葉も混ざってゲームは一時中断となり、霞実
先生のスペシャルドリンク待ちとなった。
タカフミは気まずさを脱出する方法として曲がるスト
ローを人数分オーダーするのがやっとだった。いつの時
代も気の利く人物が好感度を上げるのは言うまでもない。
(不良だって噂で聞いていたけど女性には優しいのかな?)
この時、密かに立花の中で明石の好感度が急上昇して
いて胸の鼓動が早くなっているのを実感していた。
哀川はダイヤの6を出して順当に枚数を減らしていく。
(哀=残り13枚)
「で、ようやく私の番ねっ。見てるだけって本当に退屈
だから私も特殊カードを使わせて貰うわ」
立花はダイヤの9を出して逆回り(リバース)を発動さ
せた。(立=残り4枚)
「で次誰よ?」
「明石先輩、次は僕です」
哀川は混乱している明石に状況説明をしてからダイヤの
4を出した。(哀=残り12枚)
「で俺か」
明石はクローバーの4を出して手札を確実に減らしていく。
(明=残り3枚)
「みんな、熱いバトルしてるね! 喉が渇いて来てる頃
だと思うからオレンジジュースを持って来るね」
「先生。飲み物の発想が古い気がするんですけど……」
「あらっそうかしら、私が子供の頃の子供会って決まっ
てオレンジジュースが配られるんだけど確実に冷えては
いるんだけど水で薄めた感があるのが残念だったのよ。
今回は甘さも程々に入って、しかも果肉入りの霞実スペ
シャルドリンクなんだから」
「サービスなんだから文句言うのは違う気がするよ」
「まぁ、特製だって言うのなら、さっきの発言は言い過
ぎたかもしれない。でも私の気持ちにも一人位、賛同し
て欲しかったのも正直な気持ちよ」
先程まで黙ってたタカフミに小言を言われてショック
を受けている立花に向かい側の男が発言した。
「まぁ、子供=オレンジジュースってのはガキ扱いされ
た気がするってのは分かる。炭酸系だって飲みたい時も
あるしな。別に立花だって悪気があっての発言じゃない
んだし、タカフミが言い過ぎた所もあるよな?」
「えっ、この流れって僕が悪い事になってるの?」
「まぁ、誰が悪いとかじゃなくてさ。少し冷静になろう」
哀川の言葉も混ざってゲームは一時中断となり、霞実
先生のスペシャルドリンク待ちとなった。
タカフミは気まずさを脱出する方法として曲がるスト
ローを人数分オーダーするのがやっとだった。いつの時
代も気の利く人物が好感度を上げるのは言うまでもない。
(不良だって噂で聞いていたけど女性には優しいのかな?)
この時、密かに立花の中で明石の好感度が急上昇して
いて胸の鼓動が早くなっているのを実感していた。
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