277 / 281
第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#177.チーム対抗戦の始まり”82” 新必殺技の伝授
しおりを挟む
「オスッ」
清武は空手の押忍の動作で戦闘用の呼吸に切り替
える。中国拳法の呼吸法もあるにはあるが空手家の
妹に一番分かりやすい演武を見せる為に採用した。
空手の型に移行すると思われたが両腕をダラリと
垂らした状態から真正面に居るであろう対戦相手の
顎と思われる部分目掛けて右ストレートを繰り出し
相手の意識がコンマ何秒止まった状態を見逃さず、
右足から強烈なローキックを相手の左足に放った。
さらに連続攻撃は止まらず左足もローキックの動き
を見せる。
ここまででも十分すぎるコンビネーション技だと
霞実は思っていたが未だ終わりの雰囲気は見せない。
左ローキックだと思われていたが、途中でミドルの
軌道へと変わっており強烈なミドルキックを相手の
脇腹に放っていた。フェイントを入れた高度なテク
ニックに興奮を抑えられなかったがここで終わりで
は無かった。攻撃には未だ続きがあったのだ。
「えっ!?」
ここから右回転しながら強烈な膝蹴りを放ったの
だ。回し蹴りだと思わせての膝蹴り。あまりの高度
過ぎる展開にボディへの膝蹴りなのか顎への攻撃な
のか分からないくらいだったが、おそらく、その状
況下で臨機応変に対応しろという事なのは理解した。
「後はイメージトレーニングと反復練習あるのみ」
「はい。これが見についたら負ける気がしません」
「特別だけどな」
清武は戦闘モードを解いて笑顔で話し掛ける。
「うんっ」
改めて清武が兄で良かったと思う霞実だった。
清武は空手の押忍の動作で戦闘用の呼吸に切り替
える。中国拳法の呼吸法もあるにはあるが空手家の
妹に一番分かりやすい演武を見せる為に採用した。
空手の型に移行すると思われたが両腕をダラリと
垂らした状態から真正面に居るであろう対戦相手の
顎と思われる部分目掛けて右ストレートを繰り出し
相手の意識がコンマ何秒止まった状態を見逃さず、
右足から強烈なローキックを相手の左足に放った。
さらに連続攻撃は止まらず左足もローキックの動き
を見せる。
ここまででも十分すぎるコンビネーション技だと
霞実は思っていたが未だ終わりの雰囲気は見せない。
左ローキックだと思われていたが、途中でミドルの
軌道へと変わっており強烈なミドルキックを相手の
脇腹に放っていた。フェイントを入れた高度なテク
ニックに興奮を抑えられなかったがここで終わりで
は無かった。攻撃には未だ続きがあったのだ。
「えっ!?」
ここから右回転しながら強烈な膝蹴りを放ったの
だ。回し蹴りだと思わせての膝蹴り。あまりの高度
過ぎる展開にボディへの膝蹴りなのか顎への攻撃な
のか分からないくらいだったが、おそらく、その状
況下で臨機応変に対応しろという事なのは理解した。
「後はイメージトレーニングと反復練習あるのみ」
「はい。これが見についたら負ける気がしません」
「特別だけどな」
清武は戦闘モードを解いて笑顔で話し掛ける。
「うんっ」
改めて清武が兄で良かったと思う霞実だった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
天空の魔女 リプルとペブル
やすいやくし
児童書・童話
天空の大陸に住むふたりの魔女が主人公の魔法冒険ファンタジー。
魔法が得意で好奇心おうせいだけど、とある秘密をかかえているリプルと、
基本ダメダメだけど、いざとなると、どたんばパワーをだすペブル。
平和だった魔女学園に闇の勢力が出没しはじめる。
王都からやってきたふたりの少年魔法士とともに、
王都をめざすことになったリプルとペブル。
きほんまったり&ときどきドキドキの魔女たちの冒険物語。
ふたりの魔女はこの大陸を救うことができるのか!?
表紙イラスト&さし絵も自分で描いています。
ゆうれいのぼく
早乙女純章
児童書・童話
ぼくはゆうれいになっていた。
ゆうれいになる前が何だったのか分からない。
ぼくが帰れる場所を探してみよう。きっと自分が何だったのかを思い出して、なりたい自分になれそうな気がする。
ぼくはいろいろなものに憑依していって、みんなを喜ばせていく。
でも、結局、ゆうれいの自分に戻ってしまう。
ついには、空で同じゆうれいたちを見つけるけれど、そこもぼくの本当の居場所ではなかった。
ゆうれいはどんどん増えていっていく。なんと『あくのぐんだん』が人間をゆうれいにしていたのだ。
※この作品は、レトロアーケードゲーム『ファンタズム』から影響を受けて創作しました。いわゆる参考文献みたいな感じです。
まほう使いの家事手伝い
トド
児童書・童話
十才の女の子であるアミィには、将来、おヨメさんになりたいと思う人がいる。
けれどそれは、アゼルと言う名前のとても情けない男の人。
アゼルは今日もお仕事をしては、そこの店主のおばあさんにしかられてばかり。
……ですが、アゼルには秘密があったのです。
※可能な限り、毎朝7時に更新する予定です。
イカロスのプロペラ
かなたろー
児童書・童話
中学二年生の斑鳩露花(いかるがろか)は、車椅子の少女。棒高跳びの練習中、脊椎を損傷し、半身不随となる。下半身は動かない。そして、左手は親指しか動かすことができない。
そんな露花に、クラスメイトの代田鹿太(だいだろくた)が、ドローン部の入部をすすめてくる。露花は、最初は乗り気ではなかったが、やがてドローンの魅力と、代田のやさしさにひかれていく。
保健室登校をしている、女子の制服を着た男子生徒、一学年下の蟻戸有亜(ありどありつぐ)を迎え、正式に部として発足したドローン部は、毎日練習に励む。左手のハンデキャップのため、プロポを両手でにぎることができない露花は、ふたりとの実力差が離れていくことに焦っていた。
そんなおり、代田は、休日、露花を自分の家にさそう。デートと勘違いした露花は、おしゃれをして代田の家に行くが、代田の目的は、露花が安定した体勢でドローンの操作に集中できるように、車椅子にドローン操作専用のテーブルを作成することだった。そしてそのテーブルを使うことで、露花のドローンレーサーとしての才能が開花する。
露花は、代田のことを異性としてハッキリと好意を抱くようになるが、告白はできかねていた。そんな露花の気持ちを察した親友の磐田遊梨(いわたゆうり)は、露花の恋をおせっかいに、やや強引に応援を始める。
遊梨のおせっかいのかいあって、十一月に開催されるドローンレースの大会にエントリーするための書類選考用の応募動画を作成しているなかで、露花は代田に告白され、ふたりは両思いになる。
露花は書類選考に通過して予選会も突破。そして本戦に出場し、決勝へとコマを進める。
決勝戦、露花は一瞬トップに立つも、昨年のチャンピオンに抜かされたことに動揺し、無理な操作をしてクラッシュ。リタイアしてしまう。露花は悔しくて涙をながす。しかしその涙は、露花がドローンに本気で取り組んでいる証拠だった。
姫と精霊の物語A Tale of Princesses and Spirits
静風
絵本
「姫と精霊の物語」では、広大な王国のお姫様、アリアの心温まる冒険が描かれます。城での退屈な毎日に飽き飽きしていたアリアは、ある日、森の精霊たちとの出会いをきっかけに、外の世界へと一歩を踏み出します。老木の精、石の精、川の精との出会いを通じて、アリアは毎日を大切に生きること、変化を楽しむこと、そして心を穏やかに持つことの重要性を学びます。
この絵本は、アリアが精霊たちから受けた教えを胸に、最終的に立派な女王になるまでのサクセスストーリーを描いています。読者は、ページをめくるたびに、アリアの成長と変化を見守り、彼女と一緒に成長することができます。鮮やかなイラストが物語をさらに魅力的に彩り、子供たちだけでなく大人も楽しめる内容となっています。
アリアの旅は、大切な人との絆、自然との調和、そして自分自身を見つめ直す旅でもあります。「姫と精霊の物語」を通じて、読者は日常の小さな奇跡を見つけ、心に響くメッセージを受け取ることでしょう。癒しと成長の物語が、あなたを待っています。
※この絵本は「大人と子供が楽しめる絵本」と言うコンセプトでAIにより作製しました。
わたし雑草がぼうぼうと生えているおばあちゃんの家にお邪魔します!(猫と不思議な生き物が住みついています)
なかじまあゆこ
児童書・童話
猫好きな小鳥浜ことりが最近気になるのは雑草がぼうぼうに生えているおばあちゃんの家だ。
その家に大好きな猫が通っているのを見かけめちゃくちゃ興味を持っていた。
そんなある日、猫と遊んでいると、その家に住むおばあちゃんに声を掛けられて。
小鳥浜ことり小学五年生と幼なじみの紫美紀香と町田結太におばあちゃんと猫。それからちょっと不思議なあやかしの物語です。
よろしくお願いします(^^)/
魔法アプリ【グリモワール】
阿賀野めいり
児童書・童話
◆異世界の力が交錯する町で、友情と成長が織りなす新たな魔法の物語◆
小学5年生の竹野智也(たけのともや) は、【超常事件】が発生する町、【新都心:喜志間ニュータウン】で暮らしていた。夢の中で現れる不思議な青年や、年上の友人・春風颯(はるかぜはやて)との交流の中でその日々を過ごしていた。
ある夜、町を突如襲った異変──夜にもかかわらず、オフィス街が昼のように明るく輝いた。その翌日、智也のスマートフォンに謎のアプリ【グリモワール】がインストールされていた。消そうとしても消えないアプリ。そして、智也は突然見たこともない化け物に襲われる。そんな智也を救ったのは、春風颯だった。しかも彼の正体は【異世界】の住人で――。
アプリの力によって魔法使いとなった智也は、颯とともに、次々と発生する【超常事件】に挑む。しかし、これらの事件が次第に智也自身の運命を深く絡め取っていくことにまだ気づいていなかった――。
※カクヨムでも連載しております※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる