264 / 281
第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#164.チーム対抗戦の始まり”69” バトル開始3 決着後の攻防
しおりを挟む
「お前の母ちゃん。デベソっ」
いつケンカが始まっても不思議ではない状況下で
哀川が渾身のネタをぶつけた。
「おっおぃっ。言っていい事と悪い事があるだろう
がぁよ。俺の事はいくら言っても構わないが母ちゃ
んは夜遅くまで働いてて。それをそれを……」
両手の拳を硬く握りしめて必死にガマンする森元。
「何だ、やっぱりマザコンじゃねぁかよ。キショイ
って!」
あざ笑うかのように突き放す哀川。その視線は、
あまりにも冷たかった。
「よくも言ったな! 小学生は大体マザコンだろう
がよ。哀川、マジでムカツクわ」
何で試合に勝った自分がイライラさせれてるのか
状況を理解するのに戸惑っている森元。
「ムカついたら他にやる事があるだろう?」
「何だよ!?」
「いちいち俺に言わせんなってーの。お得意のアレ
でコテンパンにしたらどうかって提案だよ」
最後は森元にも分かりやすい説明で相手の出方を
待つ。
「ははぁ~ん。さては投げ技でもご希望か?」
「ソレソレ。良いの持ってるらしいじゃん。果たし
て俺に効くかなー?」
お返しとばかりに哀川はニタニタ顔を披露した。
「おぉーし。その挑戦、受けてやるよっ」
森元は自分が言い終わるかという絶妙のタイミン
グで哀川の左肩の袖と首元の右側をつかんで中腰に
なりながら相手の、ふところに侵入すると一気に、
背中に担ぎ上げて渾身の背負い投げを放った。
技のタイミングと掛かり具合は今までで一番かと
思う位に完璧で確かな手応えを感じる森元だった。
いつケンカが始まっても不思議ではない状況下で
哀川が渾身のネタをぶつけた。
「おっおぃっ。言っていい事と悪い事があるだろう
がぁよ。俺の事はいくら言っても構わないが母ちゃ
んは夜遅くまで働いてて。それをそれを……」
両手の拳を硬く握りしめて必死にガマンする森元。
「何だ、やっぱりマザコンじゃねぁかよ。キショイ
って!」
あざ笑うかのように突き放す哀川。その視線は、
あまりにも冷たかった。
「よくも言ったな! 小学生は大体マザコンだろう
がよ。哀川、マジでムカツクわ」
何で試合に勝った自分がイライラさせれてるのか
状況を理解するのに戸惑っている森元。
「ムカついたら他にやる事があるだろう?」
「何だよ!?」
「いちいち俺に言わせんなってーの。お得意のアレ
でコテンパンにしたらどうかって提案だよ」
最後は森元にも分かりやすい説明で相手の出方を
待つ。
「ははぁ~ん。さては投げ技でもご希望か?」
「ソレソレ。良いの持ってるらしいじゃん。果たし
て俺に効くかなー?」
お返しとばかりに哀川はニタニタ顔を披露した。
「おぉーし。その挑戦、受けてやるよっ」
森元は自分が言い終わるかという絶妙のタイミン
グで哀川の左肩の袖と首元の右側をつかんで中腰に
なりながら相手の、ふところに侵入すると一気に、
背中に担ぎ上げて渾身の背負い投げを放った。
技のタイミングと掛かり具合は今までで一番かと
思う位に完璧で確かな手応えを感じる森元だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる