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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦” 

#151.立花とリカ姐の漫画トーク(クイズ③問5回答と急な告白)

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「なるほど、これは7人の悪魔超人の時にも出てきて
いる。キン肉マン(スグル)という超人をちゃんと理
解しているかを試されている内容でもあるな」
 剣心は頭の中で浮かんだ事をスラスラと話した。
「まぁ答えは有名だとは思うけど……」
「だよな。俺だって全文述べる程、ヤボじゃない。要
点だけ言う。ブタだと間違えた台詞だ」
「うん。正解。それで良いわ。もっと難しい問題の方
が良かったかしら?」
 嫌にしおらしい態度に拍子抜けを覚えて意地悪く言
うリカ。
「いや、カルトクイズではないと断った以上、変に、
小細工しない方が良い。アンタ面白いよ。気に入った」
「どう気に入ったのかしら?」
 何がどう転んだのか相手に気に入られ困惑するリカ。 
「出題者としてではなく女性としてだ」
「へぇーキン肉オタクでも女性に興味があるんだ?」
「そういうズバズバと発言する所も好きだ」
「会ってないのに?」
「もちろん会ってないのにだ」
「すっごくブサイクかもよ」
「俺の感にハズレは無い」
「第6感を信じるタイプなんだ?」
「信じちゃ悪いか? 宇宙人と交信できると言う奴よ
りは信用性が高いと思うがな」
「別に悪いと思った訳じゃないし。私あなたの事、何
も知らないから好きになりようがないのよ」
「そうか。名前だけではダメか。なら、どうしたら、
アンタの気を惹かせられる?」
「回りくどい事、嫌いなのは分かるけど普通、それ本
人に聞くかな?」
 流石のリカも調子が狂いだして質問で返してしまう。
「俺は本人に聞く方が確実だと思ってる」
「まぁ、私には有効だけど他の女性には本来ダメだと
思うよ」
「なら、そうする。他の女性には直接訪ねない」
「そう素直に出られると困るんだけど夜遅くに駅から
自宅まで護衛を頼めるかしら?」
「それなら問題ない。腕には自信がある」
「やっぱり剣道とか?」
「はははっ。それは弟のけんじが得意とする武術だな」
「けんじって、どう書くの?」
「拳で治めると書いて拳治」
「そう、兄弟揃って親の名前に反発してるんだ」
「自分で望んだ訳じゃない。名前で武術が分かる程、
ダサイ事は無いと俺は思っている」
 リカは何がダサイのかは、理解出来なかったが兄の
剣心が得意とする武術が気になって仕方が無かった。
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