上 下
244 / 281
第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦” 

#144.立花とリカ姐の漫画トーク(クイズ①問1、2)

しおりを挟む
「ではキン肉マントークを始めたいと思いますっ」
 リカは過去の体験を話した時の暗い表情とは真逆の
ハイテンションで幕を切った。
「最初は優しい内容で、お、お願いします」
 いくら女子の間で少年漫画が流行してるからと言っ
て男子みたいに気軽に漫画トークをする習慣がないの
で少し戸惑いを隠せない立花。

「うん。そうだね。先ずはキン肉マンクイズからだね」
「えっえーっクイズ。クイズやるんだ?」
 いきなりのクイズの提案で額から汗がふき出てしま
う立花。
「うそ。ダメなの!?」
 今にも泣き出してしまいそうな程、目に涙を浮かべ
始めるリカ。
「うぅん。ダメじゃないけど好きな超人を言い合うの
かなと思ってたから」
 こうなってくるとリカのペースに合わせるしかない
と判断した立花。
「あぁ。それはクイズが終わってからね!」
「うん。分かった。優しい問題から、お願い」
 立花はそう言い終わると自分だけ的確なアドバイス
をもらったのだから自分があまり乗り気がないからと
断るのは少々大人げないとも思ったかので話に乗っかる
事にした。

「そうこなくっちゃ。では、キン肉マン77の謎の本
から出題です。第一問、超人のタイプは複数あります
が宇宙人タイプと機械タイプの各超人を答えよ」
「はーい。これは私でも簡単だと思うよ。宇宙人タイ
プはキン骨マン。機械タイプはステカセキング」
「はい。せいかい! 少し簡単すぎたかな。では二問
、キン肉マン史上最高の名わき役、中野さん。その奥
さんの名前は?」
「あーっ。アニメでも、たくさん登場するアデランス
の中野さんでしょ。確か公子さんかな!」
「せいかーい。中々、やるわね。じゃぁ問題は後二つ
だけど3分考えていいかな」
「うんうん。良いよ。マニアックだったらテレフォン
のヘルプは欲しいな」
「了解。良質な問題を考えますっ」
 リカは確かな手応えを感じながら目を閉じた。
(けっこう楽しいかも)
 思いのほか、漫画クイズも悪くはないと思い始めた
立花だった。
しおりを挟む

処理中です...