234 / 281
第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
#134.チーム対抗戦の始まり”56”バトル開始2 陸城の挙手
しおりを挟む
「あの~。少し意見があるんですが良いですか?」
挙手をした陸城は改まった態度で話始めた。それ
が功を奏したのか運営は特に身構えた様子もなく、
即対応を見せる。
「何か意見でも?」
黒服が口を開いた。
「はいっ。第二試合の結果については決定事項です
ので特に不満はありません。しかしながら腕相撲の
競技に相撲の技を用いてくるのは問題あるんじゃな
いかなと思ってます。プロレスもありましたし本来
の競技からズレてるような気がしてなりません」
陸城は視線を下にズラしながらスラスラと話し始
めた。
「では、こちらに、どうしろと言いたいのですか」
黒服は、相手が何を求めているのかを率直に促す
行動に出て相手の様子をうかがう事に決める。
「審議していただきたいのは、もちろんの事ですが
こちらの意見が最もだと判断された場合は相撲技も
禁止事項に入れて下さい。それと禁止事項と判断さ
れた行動に対してペナルティとしてボール投げの位
置を後ろに下げて欲しいです。これくらいは公平性
を保つ意味でも十分可能な範囲だと思ってます!」
西島に渡されたメモ用紙を見ながら正当性を訴え
る作戦に出る陸城。観衆のリアクションを見てみる
と三分の一以上は賛成派で当初の予想通りの展開だ
った。
「では審議に入らさせて頂きますので3分間の休憩
と致します」
黒服が話し終えると立花は進行をジャマされた気
がして怒りが沸き起こり、陸城に対して鋭い視線を
送り続けていた。もちろん当の本人は視線を下げた
ままなので知る由も無かったのだがタカフミだけは
歓迎ムードで拍手すらしている状態だった。
挙手をした陸城は改まった態度で話始めた。それ
が功を奏したのか運営は特に身構えた様子もなく、
即対応を見せる。
「何か意見でも?」
黒服が口を開いた。
「はいっ。第二試合の結果については決定事項です
ので特に不満はありません。しかしながら腕相撲の
競技に相撲の技を用いてくるのは問題あるんじゃな
いかなと思ってます。プロレスもありましたし本来
の競技からズレてるような気がしてなりません」
陸城は視線を下にズラしながらスラスラと話し始
めた。
「では、こちらに、どうしろと言いたいのですか」
黒服は、相手が何を求めているのかを率直に促す
行動に出て相手の様子をうかがう事に決める。
「審議していただきたいのは、もちろんの事ですが
こちらの意見が最もだと判断された場合は相撲技も
禁止事項に入れて下さい。それと禁止事項と判断さ
れた行動に対してペナルティとしてボール投げの位
置を後ろに下げて欲しいです。これくらいは公平性
を保つ意味でも十分可能な範囲だと思ってます!」
西島に渡されたメモ用紙を見ながら正当性を訴え
る作戦に出る陸城。観衆のリアクションを見てみる
と三分の一以上は賛成派で当初の予想通りの展開だ
った。
「では審議に入らさせて頂きますので3分間の休憩
と致します」
黒服が話し終えると立花は進行をジャマされた気
がして怒りが沸き起こり、陸城に対して鋭い視線を
送り続けていた。もちろん当の本人は視線を下げた
ままなので知る由も無かったのだがタカフミだけは
歓迎ムードで拍手すらしている状態だった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
バスは秘密の恋を乗せる
桐山なつめ
児童書・童話
ある事情から、有名な私立中学校に転校してきた菜月。
通学バスでいつも一緒になる美形な男の子・神山くんと急接近するけど、
彼には人に言えない、過去があって……。
※「カクヨム」、「小説家になろう」にも投稿しています。
わたしの師匠になってください! ―お師匠さまは落ちこぼれ魔道士?―
島崎 紗都子
児童書・童話
「師匠になってください!」
落ちこぼれ無能魔道士イェンの元に、突如、ツェツイーリアと名乗る少女が魔術を教えて欲しいと言って現れた。ツェツイーリアの真剣さに負け、しぶしぶ彼女を弟子にするのだが……。次第にイェンに惹かれていくツェツイーリア。彼女の真っ直ぐな思いに戸惑うイェン。何より、二人の間には十二歳という歳の差があった。そして、落ちこぼれと皆から言われてきたイェンには、隠された秘密があって──。
まほう使いの家事手伝い
トド
児童書・童話
十才の女の子であるアミィには、将来、おヨメさんになりたいと思う人がいる。
けれどそれは、アゼルと言う名前のとても情けない男の人。
アゼルは今日もお仕事をしては、そこの店主のおばあさんにしかられてばかり。
……ですが、アゼルには秘密があったのです。
※可能な限り、毎朝7時に更新する予定です。
地底少女は虫笛を吹く
秋長 豊
児童書・童話
巨大昆虫と人間が共存する地底国家「親虫王国」。昆虫師と呼ばれる者たちは、凶暴な昆虫から市民を守るために日々戦っていた。普通科の学校に通う10歳の近江結(おうみゆい)は、極度の虫嫌いで臆病な女の子。そのせいでいじめを受けるも、親友の友子がいるおかげで学校に通うことができた。
ある日、修学旅行で昆虫師協会の見学に訪れた結は、研究所で飼われている飛べない白いガと出合う。「ボクと友達になってよ」その言葉は、結にしか聞こえない”声”だった……
天神様の御用人 ~心霊スポット連絡帳~
水鳴諒
児童書・童話
【完結】人形供養をしている深珠神社から、邪悪な魂がこもる人形が逃げ出して、心霊スポットの核になっている。天神様にそれらの人形を回収して欲しいと頼まれた中学一年生のスミレは、天神様の御用人として、神社の息子の龍樹や、血の繋がらない一つ年上の兄の和成と共に、一時間以内に出ないと具合が悪くなる心霊スポット巡りをして人形を回収することになる。※第2回きずな児童書大賞でサバイバル・ホラー賞を頂戴しました。これも応援して下さった皆様のおかげです、本当にありがとうございました!
わたし雑草がぼうぼうと生えているおばあちゃんの家にお邪魔します!(猫と不思議な生き物が住みついています)
なかじまあゆこ
児童書・童話
猫好きな小鳥浜ことりが最近気になるのは雑草がぼうぼうに生えているおばあちゃんの家だ。
その家に大好きな猫が通っているのを見かけめちゃくちゃ興味を持っていた。
そんなある日、猫と遊んでいると、その家に住むおばあちゃんに声を掛けられて。
小鳥浜ことり小学五年生と幼なじみの紫美紀香と町田結太におばあちゃんと猫。それからちょっと不思議なあやかしの物語です。
よろしくお願いします(^^)/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる