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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
♯127.チーム対抗戦の始まり㊾ バトル開始2 陸城チームの舞台裏Ⅰ
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「西島。鈴木の行動をどう思う?」
陸城は自分の意見と照らし合わせる為にメンバー
と距離を置いた位置から呼び出して返事を待った。
「どうって只のケンカでしょ。気にする必要も無い
と思うけどなー」
西島は特に興味もなさそうな顔で返事をする。
「相手と繋がってる可能性が出てきてると俺は思っ
ているんだが……」
真剣な眼差しで話す陸城。
「まぁプロレスごっこをした仲だし正直、本気で、
勝つ意識は薄いとは思うけど」
奥歯に物がはさまった言い方をする西島。
「けど何だ? 回りくどいのは嫌いだ。全部話せ」
「仮にスパイだったとしてもアレだけのパフォーマ
ンスをしての回復だから3連勝できるだけの体力は
残ってないし回復もしないと見るけどね!」
陸城は西島の分析能力の高さに動揺しながら話を
進める事にした。
「成程、確かに鋭い意見だ。他に何か言いたそうな
目に見えるのは俺の勘違いかな?」
「えっやっぱバレたか。スパイ行為の有無に関わら
ずに、この問題は触れずにスルーしようっ」
陸城が思っていたであろう事の反対の意見を提案
する西島。
「どうしてだ? 厳しく罰を与えねば第二のスパイ
が出てくる可能性が高まるはず……」
陸城は何か意味があると思って西島の話の続きを
待った。
「まぁそうなんだけどチームの順番を決める時も誰
の意見も聞かない状態だった訳で万力で締めた様な
きゅうくつさを更に増すのはどうかと思うよ!!」
いつか話さなくてはと思っていたチーム内の事情
をここで打ち明けた西島だった。
陸城は自分の意見と照らし合わせる為にメンバー
と距離を置いた位置から呼び出して返事を待った。
「どうって只のケンカでしょ。気にする必要も無い
と思うけどなー」
西島は特に興味もなさそうな顔で返事をする。
「相手と繋がってる可能性が出てきてると俺は思っ
ているんだが……」
真剣な眼差しで話す陸城。
「まぁプロレスごっこをした仲だし正直、本気で、
勝つ意識は薄いとは思うけど」
奥歯に物がはさまった言い方をする西島。
「けど何だ? 回りくどいのは嫌いだ。全部話せ」
「仮にスパイだったとしてもアレだけのパフォーマ
ンスをしての回復だから3連勝できるだけの体力は
残ってないし回復もしないと見るけどね!」
陸城は西島の分析能力の高さに動揺しながら話を
進める事にした。
「成程、確かに鋭い意見だ。他に何か言いたそうな
目に見えるのは俺の勘違いかな?」
「えっやっぱバレたか。スパイ行為の有無に関わら
ずに、この問題は触れずにスルーしようっ」
陸城が思っていたであろう事の反対の意見を提案
する西島。
「どうしてだ? 厳しく罰を与えねば第二のスパイ
が出てくる可能性が高まるはず……」
陸城は何か意味があると思って西島の話の続きを
待った。
「まぁそうなんだけどチームの順番を決める時も誰
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