上 下
24 / 281
プロローグ

24.意外な一面① (改)

しおりを挟む
「あきお。怪我けがは無かったか? よくはなさなかったな」
 清武は、びしょ濡れになったワイシャツをぎながら
清々すがすがしい程の笑顔で両手の汗をハンカチでぬぐうと”あきお”
頭長部とうちょうぶでた。
「今はいたみはありません。骨折したくなかったんで死ぬ
気でえました」
 母親以外に頭を撫でられた事がなかったので何故なぜ、今
められているのか理解出来なかったが怒られていない
状況じょうきょううれしさが込み上げてくる。
「しかし、今もはがね肉体にくたい反則はんそくでしょ?」
 見事に6つにれた腹筋ふっきんあらためて戦わなくて良かった
と思ったシゲ松。
「お前ら、勘違かんちがいするんじゃないぞ。俺は最強さいきょうを目指し
ていないし空手を世界最強の格闘技かくとうぎだとは思っていない。
俺の最終目的さいしゅうもくてきれた女とイチャイチャ過ごす事だ」
「そんな話、初耳ですよ!」
「お前たちに言ってないだけだ。ある人と約束があって
軟派禁止令なんぱきんしれいが出てる際中さいちゅうで時間があまってるから稽古けいこして
るに過ぎない」
「……」
 二人は、さっきまでキレッキレの動きをしていた男の
発言とは思えない内容に目をパチクリさせながら口が開
きっぱなしになる位に動揺どうようしていた。

*ここでの解説欄かいせつらんに鉄板に拳と確認できる12発のあと
確認されており、めり込んだ跡には縦拳たてけん、斜め方向の拳
も入っておりペガススの守護星座を持つ主人公の必殺技ひっさつわざ
を思わせるとあり、この鉄板を持って帰った人物は別の
動画にて確認できるとも書かれていた。

しおりを挟む

処理中です...