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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
♯96.チーム対抗戦の始まり⑱ デモンストレーション1
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「準備お願いします!」
明石が右手にオープンフィンガーグローブを装着す
ると湿ったと思われる砂場の砂が入った30cm×30
cmの木箱を城ヶ崎グループのバッジを付けた全身黒
ずくめの大男二人が左右に分かれて両手を使い空中で
静止させる。
「じゃあ、出しおしみなく高速のパンチを放つから、
瞬き禁止だぜ」
右拳を前方に出し縦向きに胸の位置で止めて左手は
左頬の近くに持ってくる独特の構えで余韻を楽しんだ
後、数名が空手の技で無い事が分かる。格闘技マニア
でもある哀川と立花。気配をみじんも感じさせずに、
となりに来ていた霞実先生。タカフミがお世話になっ
ていて招待された隣のおじさんが一瞬で気付いた。
「あらゆる格闘技の中でも最速と言われ命中率が圧倒
的に高い打撃、ジークンドーの縦拳かっ」
隣のおじさんが唸るような声を出す。
「余りの強さに破門になった事で知られる俳優で武道
家のリーさんが考案したストレートリードパンチよね?」
立花は生で観るのは初めてで興奮している。逆に冷
めた目で両腕を組んで見ていたのは霞実先生だ。
(空手のみと思わせといてジークンドーも使えるのね。
しかし、こういうのって奥の手で秘密にするのが普通
だと思うんだけど……。何か複雑だわっ)
明石が右手にオープンフィンガーグローブを装着す
ると湿ったと思われる砂場の砂が入った30cm×30
cmの木箱を城ヶ崎グループのバッジを付けた全身黒
ずくめの大男二人が左右に分かれて両手を使い空中で
静止させる。
「じゃあ、出しおしみなく高速のパンチを放つから、
瞬き禁止だぜ」
右拳を前方に出し縦向きに胸の位置で止めて左手は
左頬の近くに持ってくる独特の構えで余韻を楽しんだ
後、数名が空手の技で無い事が分かる。格闘技マニア
でもある哀川と立花。気配をみじんも感じさせずに、
となりに来ていた霞実先生。タカフミがお世話になっ
ていて招待された隣のおじさんが一瞬で気付いた。
「あらゆる格闘技の中でも最速と言われ命中率が圧倒
的に高い打撃、ジークンドーの縦拳かっ」
隣のおじさんが唸るような声を出す。
「余りの強さに破門になった事で知られる俳優で武道
家のリーさんが考案したストレートリードパンチよね?」
立花は生で観るのは初めてで興奮している。逆に冷
めた目で両腕を組んで見ていたのは霞実先生だ。
(空手のみと思わせといてジークンドーも使えるのね。
しかし、こういうのって奥の手で秘密にするのが普通
だと思うんだけど……。何か複雑だわっ)
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