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第1章 聖女、働くってよ
第6話 治療院と転移陣
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シャルロッテさんがマッサージチェアを堪能した後はわたしの家での夕食です。
神官の食事に宗教的禁忌は無いそうです。
披露したのは普段わたしが食べているなんちゃって日本料理。
お米は精霊に探してもらいました。
大豆の発酵もお願いしました。
容器の浄化とか発酵の為の成長促進とか聖女の力入りの調味料たちです。
麹の選別も何故か聖女の浄化でできたんです。
わたしが必要とイメージすると浄化されずに残るとか、創造神様のご加護は気前が良い。
発酵と腐敗ってこちら都合の呼び分けよね。
怪我の治療の時には滅菌を心掛けないといけないわね。
一応パンも用意しましたよ。
発酵させているのでふわふわですけど。
このエルフの里では当たり前になっています。
これも色んな果実で試されているので各種取り揃えできます。
無料で教えたけど、リターンの方が多いくらい。
やっぱりプロに任せた方がおいしくできるわよね。
調理を何百年もしているエルフには敵わなかったわ。
「シャルテの家は変わった香りがしていると思ったらこの調味料の香りなのですね。」
シャルロッテさんに言われて思い出した。
日本に居たとき地方の民宿に泊まると、決まって変わった香りがしていた。
多分お味噌とか加工した大豆の香りじゃないかと思っていたのだけれど、これで確定ね。
空港で外国人が感じる日本らしさの一番最初のものね?
シャルロッテさんたちは嫌じゃないようなので良かった。
納豆の匂いも混ざってるわよね。
自分では気付かない香りには警戒しないといけないわ。
夜になるとシャルロッテさんたち神官は祈りのお勤めがあるそうなので精霊樹へ向かった。
エルフの里に神殿は無いからね。
神様通信は精霊樹でも神像でもできる。
精霊樹が大きく育ったので里のどこにいても祈りは届くしシャルテへの語り掛けも聞こえるのだけど。
創造神様の愚痴を聞かされるシャルテの気持ちも考えて欲しいものだ。
精霊たちが元気なのでサービスに光りながら飛び交っている。
きっと大精霊がシャルテの記憶から拝借したイルミネーションのイメージだろう。
精霊樹が良い状態なので精霊は力が有り余っている。
エルフ狩りへの反撃で発散できなかった精霊が夜な夜なアピールしているのだ。
大精霊が精霊の怖さを思い出させるとか言っちゃったものだから、やる気満々な精霊たちである。
「あれが精霊……。」
昼間の大精霊顕現で驚かされたことも忘れて、幻想的な風景に若い神官さんは見惚れていた。
ロマンチックな見た目に騙されてるけど、町を吹き飛ばすことも躊躇わない精霊たちよ?
むしろ、そう言った攻撃力を使えとアピールしているのよ?
創造神様もシャルテを里から連れ出して聖女として働かせたいならばエルフ狩りを何とかしろとシャルロッテさんに言ってるし。
精霊たちが更にやる気になって光が眩しくなってるじゃない。
里から出ても聖女らしくなんてならないわよ?
当初からのお約束じゃない。
シャルロッテさんが曖昧に微笑んでいるけど、聖女を囮にする気じゃないでしょうね。
精霊たちが全力を出さないように頼むのは大変なんですからね?
現場に居ない黒幕だって攻撃に行っちゃうんですからね?
わたしはエルフの里で暮らすのが合っているのです。
シャルロッテさんを治したのだって、普段使いさせてもらってる聖女の力のお礼だからね?
上司の依頼だから仕方かったのもあるけど。
「里の外に治療院を作らせてもらえませんか?
シャルテの知識を教えてもらいたいし、他国の影響を受けない場所ならばエルフ狩りも倒し放題でしょう?
まあ近付けないとは思いますけれど。」
「いやいや、聖女じゃないとダメな病人や怪我人をここまで運ぶのは無理でしょ。
知識もいまいち教える気無いし。」
「各国の神殿を繋ぐ転移陣をこちらにも設置させてもらう許可を取りましょう。
シャルテがあちこちに出掛けるのにも便利ですよ?」
うぐっ。
噂には聞いていたけれど、神殿は自前の転移陣持ってたか。
もしかして今回のシャルロッテさんの旅も近くの神殿まで転移で来た?
エルフ狩りをどうにかしろと言う創造神様の言葉は何だったのか。
意味無いじゃん。
まあ神殿を出た途端に襲われても嫌だけど。
「まあ、それは長と相談かな。
エルフたちが自由に使わせてもらうとか条件付けそうだね。
各地にポーション売るだけでも済みそうじゃない?」
「そうですね。
最近エルフの里由来の効果が高いポーションの話は聞いています。
下手な者に渡れば高額で取引されてしまうでしょう。
現にオークションで毎回出品されているようですし。
神殿で管理できれば元値のまま使えますね。」
神殿にも横流しする奴が居ると思うけどね。
創造神様の上司を騙る、あんな奴まで居るくらいだもの。
神殿に山ほど備蓄できるように増産して高値で買った奴には損してもらおう。
神官の食事に宗教的禁忌は無いそうです。
披露したのは普段わたしが食べているなんちゃって日本料理。
お米は精霊に探してもらいました。
大豆の発酵もお願いしました。
容器の浄化とか発酵の為の成長促進とか聖女の力入りの調味料たちです。
麹の選別も何故か聖女の浄化でできたんです。
わたしが必要とイメージすると浄化されずに残るとか、創造神様のご加護は気前が良い。
発酵と腐敗ってこちら都合の呼び分けよね。
怪我の治療の時には滅菌を心掛けないといけないわね。
一応パンも用意しましたよ。
発酵させているのでふわふわですけど。
このエルフの里では当たり前になっています。
これも色んな果実で試されているので各種取り揃えできます。
無料で教えたけど、リターンの方が多いくらい。
やっぱりプロに任せた方がおいしくできるわよね。
調理を何百年もしているエルフには敵わなかったわ。
「シャルテの家は変わった香りがしていると思ったらこの調味料の香りなのですね。」
シャルロッテさんに言われて思い出した。
日本に居たとき地方の民宿に泊まると、決まって変わった香りがしていた。
多分お味噌とか加工した大豆の香りじゃないかと思っていたのだけれど、これで確定ね。
空港で外国人が感じる日本らしさの一番最初のものね?
シャルロッテさんたちは嫌じゃないようなので良かった。
納豆の匂いも混ざってるわよね。
自分では気付かない香りには警戒しないといけないわ。
夜になるとシャルロッテさんたち神官は祈りのお勤めがあるそうなので精霊樹へ向かった。
エルフの里に神殿は無いからね。
神様通信は精霊樹でも神像でもできる。
精霊樹が大きく育ったので里のどこにいても祈りは届くしシャルテへの語り掛けも聞こえるのだけど。
創造神様の愚痴を聞かされるシャルテの気持ちも考えて欲しいものだ。
精霊たちが元気なのでサービスに光りながら飛び交っている。
きっと大精霊がシャルテの記憶から拝借したイルミネーションのイメージだろう。
精霊樹が良い状態なので精霊は力が有り余っている。
エルフ狩りへの反撃で発散できなかった精霊が夜な夜なアピールしているのだ。
大精霊が精霊の怖さを思い出させるとか言っちゃったものだから、やる気満々な精霊たちである。
「あれが精霊……。」
昼間の大精霊顕現で驚かされたことも忘れて、幻想的な風景に若い神官さんは見惚れていた。
ロマンチックな見た目に騙されてるけど、町を吹き飛ばすことも躊躇わない精霊たちよ?
むしろ、そう言った攻撃力を使えとアピールしているのよ?
創造神様もシャルテを里から連れ出して聖女として働かせたいならばエルフ狩りを何とかしろとシャルロッテさんに言ってるし。
精霊たちが更にやる気になって光が眩しくなってるじゃない。
里から出ても聖女らしくなんてならないわよ?
当初からのお約束じゃない。
シャルロッテさんが曖昧に微笑んでいるけど、聖女を囮にする気じゃないでしょうね。
精霊たちが全力を出さないように頼むのは大変なんですからね?
現場に居ない黒幕だって攻撃に行っちゃうんですからね?
わたしはエルフの里で暮らすのが合っているのです。
シャルロッテさんを治したのだって、普段使いさせてもらってる聖女の力のお礼だからね?
上司の依頼だから仕方かったのもあるけど。
「里の外に治療院を作らせてもらえませんか?
シャルテの知識を教えてもらいたいし、他国の影響を受けない場所ならばエルフ狩りも倒し放題でしょう?
まあ近付けないとは思いますけれど。」
「いやいや、聖女じゃないとダメな病人や怪我人をここまで運ぶのは無理でしょ。
知識もいまいち教える気無いし。」
「各国の神殿を繋ぐ転移陣をこちらにも設置させてもらう許可を取りましょう。
シャルテがあちこちに出掛けるのにも便利ですよ?」
うぐっ。
噂には聞いていたけれど、神殿は自前の転移陣持ってたか。
もしかして今回のシャルロッテさんの旅も近くの神殿まで転移で来た?
エルフ狩りをどうにかしろと言う創造神様の言葉は何だったのか。
意味無いじゃん。
まあ神殿を出た途端に襲われても嫌だけど。
「まあ、それは長と相談かな。
エルフたちが自由に使わせてもらうとか条件付けそうだね。
各地にポーション売るだけでも済みそうじゃない?」
「そうですね。
最近エルフの里由来の効果が高いポーションの話は聞いています。
下手な者に渡れば高額で取引されてしまうでしょう。
現にオークションで毎回出品されているようですし。
神殿で管理できれば元値のまま使えますね。」
神殿にも横流しする奴が居ると思うけどね。
創造神様の上司を騙る、あんな奴まで居るくらいだもの。
神殿に山ほど備蓄できるように増産して高値で買った奴には損してもらおう。
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