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第百二十二話
しおりを挟む昨日は挨拶だけでほとんど話さなかったソフィアママことトルメキ王国の王妃さん。
第二だか第三だかの王妃なので自由に成れたようだ。
エステの後に食堂へ来てあれこれ食べてしまったので食後にソフィアがプールへと連れて行った。
水着は既製品で済ませたらしい。
一応エステにサイズ色々取り揃えて有った。
三十代半ばらしくお胸様の施術も効いているそうだ。
ティファニーの腕も上がっているのかな?
サイズをもらったのでソフィアママのエヴァンジェルさんの服と下着を作る。
侍女さんたちの侍女服と下着も。
「このゴムと言うのは素晴らしいですね。
紐で縛っているとどうしても不安が有りますし、きつく締めると跡が付いてしまいますもの。
そしてこのブラ。
姿勢も正せますし、何より楽です。
折角ですからナギサさんにも施術をしてもらいたいですわ。
更に効果が現れると言うでは有りませんか。
ソフィアの旦那様ですもの構わないですよね?
わたくしも自由の身となりましたから。」
もしかして寝室のお話も手紙に書いたのだろうか。
ソフィアを見ると目を逸らしてるし、ミュリエルを見ると親指立てているし。
相変わらずブラの着付けには駆け付けるミュリエルとセラフィナ。
ニヤニヤは途切れていなかった。
それにしても娘の旦那ってのは関係無くね?
共有するとか言う話は聞いたこと無いよね?
取り敢えず侍女さん含めて6人、施術しましょうかね。
侍女さんたちも食事をたんまり食べたらしいし。
頭の先からつま先まで施術していった。
レベル上がってるので前より強力になってる?
「ほら、女神の格が上がったからでしょう。
もう一度皆にもやり直した方が良さそうね。」
ミュリエルが正解を告げた。
そうね、神の力の方もレベルアップしてたわ。
皆には致すときにも施術してるからこれ以上の効果は無いと思うけどね。
歯の矯正はティファニーより明らかに俺の方が強力なようだ。
そりゃあ、ディープキスの方が効果が出るわさ。
「食事の後だから栄養素補給されて効果が上がってるのも有るよね。
エステの場合も先に栄養素補給しておいた方が良さそうだな。」
ローションだけよりも体内の栄養素を使えるのは大きく差が出るだろう。
ちょっとケイトたちとも相談して考えた方が良いな。
「なるほどね。
やはり何日か泊って施術するのが正解なのね。
王都に帰ったら食事で補給ができなくなるわね。
補助食品?て言うのも考えた方が良いわね。」
ミュリエルなら補助食品や栄養剤も作れるだろう。
また新たな売れ筋商品ができるな。
おやつになりそうなものに練り込んじゃえば摂り忘れも減るだろう。
「ちょっとケーキで作ってみて。」
セラフィナはケーキに嵌っているな。
コラーゲンとケラチンを手に持ってケーキを創造魔法で作る。
人数居るからホールでちょうど良いか。
「これで入ってるのよね?
普段食べてるのと変わりないみたいだけど。」
そんなに大量に入れるわけでもないし、酸味に気を付けてレアチーズケーキにしたのだし。
「大量摂取しても身体に悪いからね。
塗るのと違って体内に必要な分はそれほど多くないから。
コラーゲン摂り過ぎると逆に脂肪が増えて太るよ?」
ケーキを沢山食べてる時点で太ると思うけどな。
お菓子タイプの補助食品だと食べ過ぎの心配が有るか。
何事もほどほどに。
「大丈夫だ、その分動いてるから。」
セラフィナが目を泳がせながら自分に言い聞かせている。
沢山食べている自覚は有ったのね。
まあ、スタイルは変わっていないので大丈夫だろう。
施術のときの魔力消費が増えている訳でも無いし。
「本当に色々作り出してしまうのですね。
さきほどの粉だけで作られている訳では無いのですよね?」
ソフィアママは初めて見た創造魔法の方に驚いていた。
そりゃあ魔力で物を作り出せば驚くか。
「この場合は小麦とか乳製品も作り出してるかな。
材料無しでやると魔力消費がその分増えます。」
ソフィアママにはドレスと普段着を。
侍女さんたちには侍女服と普段着を作って渡す。
「このデザインをフランソワーズ様方やソフィアたちがしているそうですね。
わたくしも考えてよろしいでしょうか。
フォレスティエ王国とはまた違ったものができると思いますわ。」
各国で違いが出るのは有りだな。
スケッチブックと筆記用具を渡しておこう。
侍女さんたちもやる気だね?
ボタンとかも自由に作れるから突飛な形でも構わないよ?
色鉛筆も作っておこうか。
誰か絵画方面の才能を発揮する人が出ないだろうかね。
服のデザインの合間に風景画とか人物画とか描いてそうだよな。
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