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第百六話
しおりを挟む神官や見習いたちのレベルアップが終了したとケイトに報告された。
レベルアップに終わりは無いけど一応欠損再生ができるようになったらしい。
ではでは、王都で欠損再生のお披露目と行きましょうかね。
王都外の飛行場脇に病院を建てる。
俺付きの皆に任せたけど。
俺はミランダと共に王城へ剣をお届けに行く。
ついでに騎士や元騎士で欠損している者の治療を宣伝する。
更に冒険者ギルドでも宣伝。
戦争が無いのでどちらも魔物による被害だろう。
冒険者だと欠損再生の治療費を払えるか分からないが中には貯めこんでる者もいるだろう。
元騎士の数人は王の前で治療を見せることとなった。
午後に王や貴族が集まって時間を取るそうだ。
一応は確認したいんだろうね。
すぐに教会でも大々的に欠損再生始めるけど。
冒険者では患者が来るか分からなかったので例のエルフが奴隷に落とされていないか情報をくれる奴隷商で欠損の有る奴隷を購入した。
前もってお願いしていたので女性3人、男性2人の5人が用意されていた。
地方の村とかでは普通に魔物の被害が有るらしい。
神官たちは人では試していないので最終試験的にやってもらおう。
病院は待合室と治療の部屋が有るだけなので完成していた。
入院とか要らないからね。
病気の場合の入院や隔離の施設もその内必要になるのかも。
それは教会に任せた方が良いだろう。
神官さんたちは人数も多いので複数人でひとりの治療をしてもらう。
儀式っぽくって神官や見習いがやるには良いだろう。
魔力切れにもならずに済むだろうし。
数人成功しているのか怪しい者も居たけど患者全員の再生は成功した。
参加している内に皆できるようになるだろうから、数を熟すと良いぞ。
最初は練習も兼ねているので格安で治療しても構わないだろうし。
魔物の被害と言うことで、多少の浄化も必要みたいだ。
受けた傷から瘴気が拡がって手足を切り落とす場合も有るのだな。
魔物による傷の場合は浄化をすることも必要そうだ。
魔物関係の場合は傷の大きさに拘わらず浄化することを神官たちは覚えて行った。
男どもはそのまま商会で働かせるそうだ。
女性3人はケイトたちがエステで雇うらしい。
3人とも施術されつつ仕事を覚えさせられるのだろうな。
昼食後には再び王城へ向かう。
ケイトたちと卒業試験をパスした神官さんも一緒だ。
一応教会の手柄にするつもりで居たからね。
議場のような階段状の席が並ぶ中央に寝台が置かれていた。
そんなに見たい人が多かったのかよ。
被験者は元騎士の男3人。
治療費は王国持ちだそうな。
カッセル商会の税金で儲かっているとは言え大盤振る舞いだな。
指の再生で1本金貨100枚取るらしいぞ。
脚だと500枚だとか。
冒険者じゃ払えないかー。
怪我から時間が経っている者ばかりで浄化の方に手間が掛かっている。
浄化が済んだら5人掛かりで再生させる。
これならお値段にも納得させられそうだな。
本当はケイトひとりででも再生させられるかもしれないけど。
魔法の光が消え、欠損部分が再生されているのを見て皆がどよめいていた。
伝説でも無かったような欠損再生だからな。
ケイトたちはひとり1回の治療だけさせて交代。
マナポーションを飲ませておく。
欠損再生は大変なんだよとアピールしておかないと値崩れするしな。
ふたりの腕とひとりの足を再生させて完了。
足のときは7人掛かりにさせた。
腕の再生が金貨300枚なので合計1100枚となった。
これなら気軽に頼む者も増えないだろう。
こっそり村人とかは格安で再生させちゃうかもしれないが貴族からはきっちり料金取るからな。
やがて国内の教会に再生が使える者が増え外国にも広がるだろうけど、今はこの国だけなので外国からの依頼は王国を通すこととした。
売れる恩は売っておいた方が良い。
まだ数人元騎士の欠損者が居るらしいのでそちらは王都の教会にお任せする。
国が料金立て替えたりして治療を受けさせてあげてね。
別途剣の代金もよろしく。
ロジェくんのサーベルは短いけど装飾されてるから金貨2枚でよろ。
鎧などの依頼は却下。
そんなもの作る予定もありません。
服にミスリルの糸を混ぜる実験はするつもりだけどな。
どうせ表には出せない物になるだろう。
魔力と相談中なのでしばらくはお預けなんだけど。
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