チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

第七十八話

今日も今日とて服作りに励む俺です。
これで一応予約分には追いつく予定らしい。
そして作成中の寝室行きも継続らしい。
最初に来たのが侍女就業前のマルグリットさん。
胸の施術の効果を見せつけた功労者である。
密かにミュリエルたちには施術していたけど、公に施術したのはマルグリットさんが最初だからな。
皆若返って見えるから年齢不詳になっている。
普通の侍女服を脱がせドレスを着せる。
どこぞの貴族令嬢と紹介しても通用するんじゃない？
お肌もすべすべで施術の効果が高そうなひとりだ。
隅々まで堪能させてもらいました。
持ち込んだ素材は昨日獲りに行っていたようで下着も沢山作れた。

当分、自前で素材獲りに行って余った素材を売ったお金で仕立て代に充てる、この流れになるのだろうな。
魔物狩りのモチベーションもレベルも上がって一石二鳥どころじゃないな。

ミランダの護衛を兼ねているナタリー。
男装が多いけれど今日はドレスを着せる。
着て来た下着がセクシー系なのは分かってらっしゃる。
もはや俺の弱点は皆に把握されているので思う存分翻弄されてしまった。
パンツスタイルでも下着の線が出ないものを沢山渡しましたとさ。

昼食前にケイトが来た。
午後にはエステのお客さんを相手にするらしいのだけど、先に俺がケイトに万全の施術をしてあげよう。
とは言え維持するだけで十分な程施術をして来たのだけれど、ちょっとお胸様が育ってない？
栄養と施術が効いているのだろうか。
新たなサイズの下着も渡しておこう。


昼食を挟んでアリスの番。
アリスもお胸様が育ってるよね？
ミランダたちの補佐をしながら余り目立たない立ち位置だったので派手な下着を用意しよう。
アリスは可愛い系が好きらしいので花の刺繍とか入れてみようか。
着せてはすぐに脱がしちゃうんだけどな。
後で帽子を作ってあげても良いかもしれない。

そしてジャクリーヌさんがやって来た。
順番的にこんなに早かったっけ？
ジャクリーヌさんもかなり若返っているので娘のミリアムと並んでも姉妹のように見える。
嫡男も産んでいるはずだから子供２人以上居るんだよね？
恐らく一番、魔物素材の服と下着を保有している。
社交界に居るからには同じ服をパーティに着て行けないもんね。
一度着た服は俺がちょっと作り変えたりサイズ変えたりして令嬢や侍女さんにあげていたりする。
なのにまだまだ沢山持っているのだから、どれだけ注文したのやら。

胸の施術以来、胸を強調する服を好んでいるし、胸の辺りが開いた服を先んじて着ていたりするのは高位貴族夫人がファッションリーダーとしての役割を果たすためだろうか。
単に蘇ったプロポーションを見せつけているだけかもしれない。

それにしてもジャクリーヌさんが元気だ。
２回戦に飽き足らず夜のローテーション分の予定も有るそうだ。
その辺も若返ってる秘訣なのだろうな。


アリスに帽子を作ったら注文が殺到した。
実用的じゃないファッションとしての帽子が無かったらしい。
帽子は外で被る者と言う常識が有ったようだ。
元々貴族の女性が帽子が必要な外に出ることなんて滅多に無いだろうに。

ちょこんと頭に乗った帽子とか可愛いじゃんねぇ。
向こうでは公式の場でも認められていたはずだ。
こっちでも流行りそうな気配では有る。
元王妃側妃たちやジャクリーヌさんがパーティで見せたら流行るのだろうな。

それに加えアクセサリーの要求が出されるようになった。
金属の採れるダンジョンにも繋がないとならなくなるな。
女性が採掘するとは思えないけれど。
いや、土魔法で抽出しちゃえば良いのか。
ミュリエルたちにまたダンジョンを教えてもらわねば。

またミスリルとかアダマンタイトとかファンタジーな鉱物が出て来たりするんだろうな。