25 / 261
第二十五話
しおりを挟むホテル改めお屋敷は2日で完成した。
ガワだけミュリエルとセラフィナと俺で作って各部屋はそれぞれにお任せしたのだ。
令嬢たちはレベルアップしていることもあり、早い早い。
俺よりレベル高いから構造を理解さえしちゃえば即戦力。
町も手分けすればあっという間にできるんじゃね?
それぞれの能力的傾向を把握して長所を伸ばす方向へシフトした方が良いかな。
結局デートスポットの第一候補だったシーサイドホテルが俺たちの個人宅になったので新たな場所を考えなくてはいけない。
次なる候補としてはプライベートで作った埠頭からのクルージングなんだけど、海にどんな魔物が居るか判らないんだよね。
セラフィナもミュリエルも海の魔物までは知らないと言うし、グリエール領都の冒険者ギルドでも扱ったことが無いらしい。
ギルド全体で把握してないのか?
取り敢えずは馬車同様の結界でどうにかならないだろうか。
こういう時こそ忘れていた王都の図書館に行くべきだろうか。
それよりも町を作り上げるのが先か?
こう言うときは皆に聞こう。
「そんなことで寝室の時間を減らすべきではないでしょう。
皆待っているのだから。」
圧倒的多数で却下されました。
図書館行きの賛成票0とか、寝室に参加しない人にまで図書館は不人気なのか。
デートよりも寝室を選ぶミュリエルにはそんなこと扱いされちゃうし。
そもそもデートの意味や意義を解ってないっぽいものね。
それでも貿易の為に海には進出しなければいけない。
町を作ってもお仕事が殆ど無いし。
観光はまだ産業としては成立しないだろう。
何と言っても交通の便が悪すぎる。
魔物盗賊に備えながら護衛連れての観光も無いだろう。
できるのは王族か一部の上位貴族だけだと思う。
その為に地上を走る地下鉄を考えていたけれど完成までかなり時間が掛かる。
ジオラマに高架線設置してみたんだけど、動力がね。
モーター?エンジン?どうやって作るのさ。
そもそもそれぞれのエネルギー源もどうするのよ。
ここは地球の歴史に従って鉄道馬車から始めるべきなのか?
読んだラノベに鉄道馬車は無かったような。
ラノベではどうやって動力開発してたかな。
とにかく回転運動を作り出せば良いのだよな。
まあ、時間が掛かりそうだ。
古代遺跡の転移門とか、どこかに落ちてないですか?
「ナギサ様の服を製造するのは如何ですの?
量産できれば十分採算が見込めるものとなりますわよ。
ゴムはナギサ様に作ってもらうことになりますが、それ以外は普通の布を使えば宜しいのではなくて?」
商業ギルドで登録を勧められたくらいだから商売にはなりそう。
ミリアムの案は採用かな。
ミシンは作れないけどな。
あのボビンで糸を潜らせるとか構造分かんねー。
「聖女見習いちゃんたちも見習いを過ぎて、もう普通の神官よりも治癒魔法使えるわ。
湯治場だっけ?それも作れば良いじゃない。」
温泉の公衆浴場作ったときにそんなことも言った気がする。
病人怪我人を運んで来れるか怪しいけどな。
ミュリエルの見習い卒業宣言にケイトたちもうれしそうだ。
「まだまだ魔力量増やすためにレベル上げないといけないわよ?」
ケイトたちの戦いはまだまだこれからだ。
時間なのでケイトはもらって行きますね。
俺との一戦はこのあとすぐ。
町の産業を考えることは残った人たちに任せてケイトを愛でましょうね。
きっとミランダたちは前から考えているだろう。
デートの場所などは考えてくれないのだろうな。
折角の新築の部屋だし、大きな窓にしたからオーシャンビューが良いよね。
大丈夫、海からは誰も見てないから。
窓に手を突かせて立ったまま後ろからとか、しないから。
何と言ってもベッドで身体起こさせただけで驚かれるからね。
閨教育はまぐろ推奨?
この海で鮪獲れると良いな。
ミュリエルとセラフィナはベッド以外でしても驚かれなかったのに。
やっぱり教育のせいなんだろう。
おっと、今はケイトに集中せねば。
見習いが取れた聖女が嫁のひとりとか萌えるね。
教会と国に与えられる役職名に過ぎないのだけれど。
だからまだケイトたちは正式な聖女ではなかったな。
俺の前でだけ乱れる聖女。
良いね、教会で祈るケイトを見てニマニマしてしまいそうだ。
アマリア様に叩かれそうだな。
よし、あっちのシスター衣装を着せよう。
横のスリットは深めでね。
最早最初から普通のシスターを想定していない。
俺の脳内プロジェクトチームが全力で賛成の上、作り上げました。
まだ初心者のケイトに何させてるんだか。
でもケイトは乱れてくれました。
ストッキングとガーターベルトの出番も有って良かった。
1
お気に入りに追加
1,462
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ギルドから追放された実は究極の治癒魔法使い。それに気付いたギルドが崩壊仕掛かってるが、もう知らん。僕は美少女エルフと旅することにしたから。
yonechanish
ファンタジー
僕は治癒魔法使い。
子供の頃、僕は奴隷として売られていた。
そんな僕をギルドマスターが拾ってくれた。
だから、僕は自分に誓ったんだ。
ギルドのメンバーのために、生きるんだって。
でも、僕は皆の役に立てなかったみたい。
「クビ」
その言葉で、僕はギルドから追放された。
一人。
その日からギルドの崩壊が始まった。
僕の治癒魔法は地味だから、皆、僕がどれだけ役に立ったか知らなかったみたい。
だけど、もう遅いよ。
僕は僕なりの旅を始めたから。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる