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第二十二話
しおりを挟むさあ建築ラッシュだ、と思っていたらミュリエルに呼ばれた。
ジャクリーヌさん一行の下着と水着を作れと。
呼ばれた部屋にはセラフィナも居た。
侍女さんたちの戦闘メイドコスを作れと。
何か一晩でジャクリーヌさんと仲良くなったみたいだ。
最強は最強を知るってやつ?
全員裸になってもらって測りましたよ。
ジャクリーヌさんは全然動揺しないのね。
そしてブラ装着。
ひとりひとりに俺が着せなくても侍女さんに教えておけば良いんじゃないの?
ミランダの侍女さんなら既に慣れているだろうし。
相変わらずミュリエルとセラフィナはニヤニヤ見てる。
「ミュリエルたちには黙って試してたんだけどさ、役立ちそうだから話しておくね。
ジャクリーヌさんの為にもなりそうなので、少しお付き合いください。
この世界はおっぱいの大きい人が多いのにブラが無かったから結構若い内から垂れ始めてるみたいなんだ。
これは胸の中で支えてる網状のじん帯が伸びちゃうことで起こるんだけど、あっちでは伸びたじん帯は治せないはずなんだ。
けど、魔法ではどうかなって思って、ミュリエルたちの胸を触る度にヒールを内緒で掛けてみたんだ。」
下着メーカーのサイトで見た知識だけどな。
「効果があったのね?」
「そう、ミュリエルたちは種族的なものなのか、他の子はまだ若いからか、余り垂れてる感じはしないし効果が出てるのか分からなかったんだ。
でも、マルグリットさんで効果が見えて来たんだ。
ジャクリーヌさん、失礼しますね。」
ジャクリーヌさんのブラを外して、右乳を持ち上げながら両手で包み込んでヒールを掛ける。
ほら、左乳より乳首の位置が上がった。
「ね、掛けてない左と比べると少しだけど効果が見えるでしょう?
乳首の位置が上がったということは、全体が上に持ち上がってるからです。
トップのサイズも変わりますね。
繰り返していけば若いときの状態を復元できるかもしれない。」
皆が確認したので左にもヒールを掛ける。
「これでさっき測って作ったブラは合わなくなってると思うんだ。
まだ少しの効果だから調整できると思うけど。
ブラなしで激しい動きをしたりするとじん帯にダメージが有るからセラフィナも危なかったと思うよ。」
「ちょっとわたしではそのじん帯?というのがイメージできないわね。
教材は見つかるかしら。」
ミュリエルでもイメージするのは難しいだろうね。
じん帯にも色々あるからなー。
「ほら、歳を取ると肌の張りが無くなっていくでしょう?
コラーゲンって言うのが減っているのが原因のひとつなんだけど、胸を支えているじん帯もコラーゲンだったと思う。
多分食事でコラーゲンを補給するのも必要だと思うよ。」
「これは世の中の女性が全員、ナギサに胸を触られに来るわね。
ミュリエルや他の子が理解して使えるようになるかしら。
わたしはできそうもないわよ?」
セラフィナさん、自分のお胸様を持ち上げながら不吉なことを言わないように。
ミュリエルはジャクリーヌさんで試しているけど、首を捻ってるな。
他の侍女さんにも試してみたら?
ミュリエルとセラフィナが侍女さん全員に試した後、俺も全員に掛けた。
効果には個人差があります、ってやつだな。
年齢で変わるものでもなさそうだ。
「ちょっと、ミュリエル、セラフィナ、なんですの、この隠し玉は。」
ジャクリーヌさんがふたりを連れて行こうとしてるけど、服を着てからにしてください。
ここには俺たちしか居ないとは言っても。
当分お胸様祭りが開かれそうだな。
食事もコラーゲン摂れるようなものを頼むか。
ゼラチン質で良いんだよな。
すじ肉とかモツとか、貴族様は食べなさそうだよね。
ふかひれとか無いかな。
海でサメ捕ってくるか。
魚なら皮目を使えば良かったか?
海が有るのは僥倖だね。
知ってる魚が捕れると良いけど。
ミュリエルとセラフィナが連れていかれたのでひとりで教会を建て始める。
内部とか知らないのに設計図が描けるのは助かるな。
港を作る場所を見るのに断崖を削った土砂や岩が有るのでそれを材料にした。
全長100m越えはでかいな。
石の継ぎ目とかは新築当時には目立たなかったんだろうから一体成型で良いよね、真っ白だし。
MPも増えてるからすいすい行けるな。
これでまだミュリエルたちの1/3とか1/4以下のレベルなんだから彼女らの本気は途轍もないんだろうな。
俺には創造魔法の恩恵があるとは言え、最強さんたちにはまだまだ程遠い。
昼前に外壁が殆どできてしまったので昼食へ戻ろうとしたら白い霧を通ったようで、アマリア様に呼ばれた。
教会が完成した訳でもないし、神像も無いのに呼べちゃうんかい。
「ちょっとナギサさん、なんで教えてくれなかったんですか。」
あらまあ、こんにちは。
「はい、こんにちは。
じゃあなくて、わたしにもじん帯修復を施術してください。」
それは良いんですけど、おっぱいに直接触っちゃいますよ?
「美の追求の前では些細なことです。
何なら揉んで大きくしてください。」
うわー、それじゃあ遠慮なく。
おお、これまた良いおっぱいですねー。
「そう?ありがとう。」
ああ、筒抜けだったな。
筒抜けついでによろしいでしょうか。
触ってる感触は大変よろしいのですが、この身体って実体なんですか?
それに女神様の身体って損傷するんでしょうか?
「え?あっ!多分神に成ったときからダメージは受けないわね。
でもでも、その前の損傷が有るかもしれないじゃない。
普通の人体じゃないけど実体よ。」
おお、それじゃあ折角なので揉みも入れときますね。
大きくなるかは知りませんけど。
MPをかなり吸い取られてる気がしますし、じん帯の方は効いてる気がします。
「そうね、効いてるわね。
肌の張りも良くなってるわ。
じゃあ、後は下着とコラーゲンの奉納もよろしくね。
コラーゲン摂ったらまた施術お願いするわ。」
アマリア様までお胸様祭りに参加するとは。
揉ませてもらったのでお得でした。
サイズ測ってないのに何故か分かっちゃうし。
これは流石に誰にも言えないだろう。
昼食後にはミランダの侍女さんたちが列を作っていた。
お胸様祭りが拡散しちゃったのね。
既に情報を共有する体制ができてるのか。
昼までに19人+1柱のおっぱいに触れるとは。
中々良い発見だったな。
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