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第十二話
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罰とか言われたが、ミランダも俺も罰だと思わなかったのは幸いだった。
ミュリエルとセラフィナのふたりが乱入する前に俺たちふたりで話し合いもできたし、良い夫婦のスタートを切れたと思う。
妻3人体制の大変さも理解してしまったけどね。
グリエール侯爵領にすぐ旅立つ訳では無い。
一応、王に代理は要らなくなるかもしれないと手紙で伝え、返事を待っている状態だ。
なので時間が有るうちに教会へ行くことにした。
ミランダの寿命を延ばしてもらいに。
なのに教会前で神官見習い風な少女ふたりに捕まった。
この娘たちもピンク義妹の被害者なのだとか。
別に姉であるミランダに抗議とか賠償を求めるとかの話ではないという。
ミランダが知っている近くの食事処で個室に入った。
貴族が使う店なら大概個室があるのだそうだ。
今、皆の前には紅茶とクレープっぽい物が並んでいる。
色からすると小麦の生地に砂糖漬けのフルーツが包まれているみたいだ。
クリームが無いとはどういうことだ。
取り敢えずそれは置いといて。
「わたしたちも聖女見習いとしてフローラ様とご一緒に教会で修業をしていたのです。
しかし、わたしたちの婚約者もフローラ様に有りもしない虐めを吹き込まれ、婚約破棄されてしまいました。
わたしたちの父にも信じてもらえず、わたしたちは勘当されてしまいました。
今は教会にお世話になっています。」
流石ピンク頭、手当たり次第だったのだな。
まだ教会に伝手のあったこの娘たちは逃げ場が有って良かった。
言わば、婚約破棄されて修道院送り、みたいなものか。
他にも教会に伝手の無い被害者居るんじゃないの?
国のフォローは無いのか?
王はミランダだけ放置してたようなこと言ってたけど、他の被害者の報告上がってないのかもしれないな。
「このままわたしたちは聖女か神官に成るしか道は無いのです。
それは構わないのですが、まだまだ治癒の魔法が十分に使いこなせないのです。
そこへミランダ様が死病の治療法を見付けられたミュリエル様と一緒に王城へ上がられたとお聞きしました。
是非ミランダ様にはミュリエル様にわたしたちを紹介頂きたいのです。
わたしたちはミュリエル様に治癒の魔法をお教え願いたいのです。」
俺の隣に居るのがミュリエルだと何となく判っているみたいだけど、直接お願いする訳には行かないものね。
ミランダにお願いする形になるのは判る。
「ミュリエル様にご紹介するのは構わないのですが。」
そうね、教える時間が無いよね。
グリエール領へ行こうかと言ってるときだものね。
「わたしがミュリエルよ。
教えてあげることは構わないのだけど、わたしたちはグリエール侯爵領へ行こうとしてるの。
教えてあげる十分な時間は無いのよね。」
教えるとなれば、多分俺がミュリエルに教えた身体の構造とかから始めないとね。
王都では見本になる魔物も少ないからね。
「聖女見習いって教会に属しちゃってるの?」
「いえ、まだです。
聖女となって所属を決めるか、神官となってからです。」
俺の質問に見習いの娘が答えてくれた。
「じゃあ、グリエール領にもらってっちゃえば?」
ミランダに言ってみたのだが。
「この娘たちも妻にしちゃうの?」
ミュリエルさん、小声でも皆に聴こえちゃいますよ。
「いやいや、教えるにしても王都じゃ教材が少ないでしょう?
グリエール領なら沢山有るかな、と思って。
教会に所属してると配属とかの問題になるかもしれないけど、自立するためにグリエール領へ行くなら構わないかなと。」
教材が魔物だと知っているミュリエルとセラフィナは頷いている。
まだ治癒魔法について教えていないミランダと見習いの娘たちは首を傾げている。
「そうね、グリエール領へ行けば教える時間もできるし、教材も有るわね。
もらってっちゃいましょう、ミランダちゃん。」
「ついでに教会を頼れなかった被害者も調べて連れてってあげたら?
他にも婚約破棄されたピンク頭被害者の会会員が居そうじゃない?
頼れる人が居ない場合そろそろ1週間越えて危ない時期になるんじゃないかな。」
貴族令嬢が市井に放り出されて1週間もつかどうか怪しいけどさ。
身に着けたアクセサリー売れればそのくらいは耐えられるかもしれない。
ピンク頭被害者の会にミュリエルとセラフィナが笑っている。
ミランダを含めた他の娘たちは当事者なので笑えないか。
思い当たる被害者のことを考えてるのかもしれない。
「婚約破棄の事は王城へ問い合わせれば判るかもしれないけど、今どこに居るかは判らないか。
君たちは聞いた事無い?」
「王子の側近たちの婚約者3人も破棄されたと聞いていますが、勘当されたか、今どうしているかは分かりません。」
まともな親なら勘当しないで、ちゃんと調べるなり娘信じるなりするか。
「一応、グリエール家の関わった事だから調べて救済が必要なら、した方が良いよ、ミランダ。
国が放置してるなら尚更だ。
国や王族の体裁気にして後手後手に成ってると思うよ。
万が一ミランダと同じ目に会っていたら取返し付かなくなるよ。」
「この後あの奴隷商にも聞いてみよう。
わたしも救済する必要が有ると思うぞ。」
「そうね、最悪の事態を想定して動く、だったかしら。
見習いのあなたたちはどうするの。」
「わたしはグリエール領へ連れて行ってもらいたいです。
あとふたり見習いで同じ境遇な子が居るのでその子たちも誘ってみます。」
「わたしも行きます。
他の被害者の事も友人に聞いてみます。」
聖女見習いふたりゲットだぜ。
医療機関でも作りますかね?
「そうですわね、グリエールの名に懸けて皆を見付け出します。
また少し出発が遅れるかもしれません。
お待たせして申し訳ありません。」
その後女神様に会ったら3人の居場所を教えてくれた。
他のピンク頭被害者の会会員は勘当されてはいないそうだ。
アマリア様もピンク頭被害者の会が気に入ったのね。
ふたりが例の奴隷商に居ましたよ。
他の奴隷商から買い取って来たらしい。
ミランダ絡みと判っていたのでセラフィナに連絡入れるところだった。
そりゃあ、この短期間に元貴族令嬢が奴隷になってれば関連を疑うよね。
セラフィナがまたお金払って俺を主人にした。
いやいや、すぐ解放するなら俺にしなくても良いでしょう。
もうひとりはギリギリ自力で宿に居ました。
この先どうするか悩んでいたそうで、皆グリエール領へ行くことに成りました。
見習いの娘4人も合わせて7人もらって行く事に。
治癒魔法だけじゃなく、魔法全般を底上げしちゃう気になってるミュリエルとセラフィナが居ればどうにか生活できるように成れるでしょう。
ミランダが雇ってグリエール領の治癒師か魔法師にしちゃえば良いんじゃない?
ミュリエルとセラフィナのふたりが乱入する前に俺たちふたりで話し合いもできたし、良い夫婦のスタートを切れたと思う。
妻3人体制の大変さも理解してしまったけどね。
グリエール侯爵領にすぐ旅立つ訳では無い。
一応、王に代理は要らなくなるかもしれないと手紙で伝え、返事を待っている状態だ。
なので時間が有るうちに教会へ行くことにした。
ミランダの寿命を延ばしてもらいに。
なのに教会前で神官見習い風な少女ふたりに捕まった。
この娘たちもピンク義妹の被害者なのだとか。
別に姉であるミランダに抗議とか賠償を求めるとかの話ではないという。
ミランダが知っている近くの食事処で個室に入った。
貴族が使う店なら大概個室があるのだそうだ。
今、皆の前には紅茶とクレープっぽい物が並んでいる。
色からすると小麦の生地に砂糖漬けのフルーツが包まれているみたいだ。
クリームが無いとはどういうことだ。
取り敢えずそれは置いといて。
「わたしたちも聖女見習いとしてフローラ様とご一緒に教会で修業をしていたのです。
しかし、わたしたちの婚約者もフローラ様に有りもしない虐めを吹き込まれ、婚約破棄されてしまいました。
わたしたちの父にも信じてもらえず、わたしたちは勘当されてしまいました。
今は教会にお世話になっています。」
流石ピンク頭、手当たり次第だったのだな。
まだ教会に伝手のあったこの娘たちは逃げ場が有って良かった。
言わば、婚約破棄されて修道院送り、みたいなものか。
他にも教会に伝手の無い被害者居るんじゃないの?
国のフォローは無いのか?
王はミランダだけ放置してたようなこと言ってたけど、他の被害者の報告上がってないのかもしれないな。
「このままわたしたちは聖女か神官に成るしか道は無いのです。
それは構わないのですが、まだまだ治癒の魔法が十分に使いこなせないのです。
そこへミランダ様が死病の治療法を見付けられたミュリエル様と一緒に王城へ上がられたとお聞きしました。
是非ミランダ様にはミュリエル様にわたしたちを紹介頂きたいのです。
わたしたちはミュリエル様に治癒の魔法をお教え願いたいのです。」
俺の隣に居るのがミュリエルだと何となく判っているみたいだけど、直接お願いする訳には行かないものね。
ミランダにお願いする形になるのは判る。
「ミュリエル様にご紹介するのは構わないのですが。」
そうね、教える時間が無いよね。
グリエール領へ行こうかと言ってるときだものね。
「わたしがミュリエルよ。
教えてあげることは構わないのだけど、わたしたちはグリエール侯爵領へ行こうとしてるの。
教えてあげる十分な時間は無いのよね。」
教えるとなれば、多分俺がミュリエルに教えた身体の構造とかから始めないとね。
王都では見本になる魔物も少ないからね。
「聖女見習いって教会に属しちゃってるの?」
「いえ、まだです。
聖女となって所属を決めるか、神官となってからです。」
俺の質問に見習いの娘が答えてくれた。
「じゃあ、グリエール領にもらってっちゃえば?」
ミランダに言ってみたのだが。
「この娘たちも妻にしちゃうの?」
ミュリエルさん、小声でも皆に聴こえちゃいますよ。
「いやいや、教えるにしても王都じゃ教材が少ないでしょう?
グリエール領なら沢山有るかな、と思って。
教会に所属してると配属とかの問題になるかもしれないけど、自立するためにグリエール領へ行くなら構わないかなと。」
教材が魔物だと知っているミュリエルとセラフィナは頷いている。
まだ治癒魔法について教えていないミランダと見習いの娘たちは首を傾げている。
「そうね、グリエール領へ行けば教える時間もできるし、教材も有るわね。
もらってっちゃいましょう、ミランダちゃん。」
「ついでに教会を頼れなかった被害者も調べて連れてってあげたら?
他にも婚約破棄されたピンク頭被害者の会会員が居そうじゃない?
頼れる人が居ない場合そろそろ1週間越えて危ない時期になるんじゃないかな。」
貴族令嬢が市井に放り出されて1週間もつかどうか怪しいけどさ。
身に着けたアクセサリー売れればそのくらいは耐えられるかもしれない。
ピンク頭被害者の会にミュリエルとセラフィナが笑っている。
ミランダを含めた他の娘たちは当事者なので笑えないか。
思い当たる被害者のことを考えてるのかもしれない。
「婚約破棄の事は王城へ問い合わせれば判るかもしれないけど、今どこに居るかは判らないか。
君たちは聞いた事無い?」
「王子の側近たちの婚約者3人も破棄されたと聞いていますが、勘当されたか、今どうしているかは分かりません。」
まともな親なら勘当しないで、ちゃんと調べるなり娘信じるなりするか。
「一応、グリエール家の関わった事だから調べて救済が必要なら、した方が良いよ、ミランダ。
国が放置してるなら尚更だ。
国や王族の体裁気にして後手後手に成ってると思うよ。
万が一ミランダと同じ目に会っていたら取返し付かなくなるよ。」
「この後あの奴隷商にも聞いてみよう。
わたしも救済する必要が有ると思うぞ。」
「そうね、最悪の事態を想定して動く、だったかしら。
見習いのあなたたちはどうするの。」
「わたしはグリエール領へ連れて行ってもらいたいです。
あとふたり見習いで同じ境遇な子が居るのでその子たちも誘ってみます。」
「わたしも行きます。
他の被害者の事も友人に聞いてみます。」
聖女見習いふたりゲットだぜ。
医療機関でも作りますかね?
「そうですわね、グリエールの名に懸けて皆を見付け出します。
また少し出発が遅れるかもしれません。
お待たせして申し訳ありません。」
その後女神様に会ったら3人の居場所を教えてくれた。
他のピンク頭被害者の会会員は勘当されてはいないそうだ。
アマリア様もピンク頭被害者の会が気に入ったのね。
ふたりが例の奴隷商に居ましたよ。
他の奴隷商から買い取って来たらしい。
ミランダ絡みと判っていたのでセラフィナに連絡入れるところだった。
そりゃあ、この短期間に元貴族令嬢が奴隷になってれば関連を疑うよね。
セラフィナがまたお金払って俺を主人にした。
いやいや、すぐ解放するなら俺にしなくても良いでしょう。
もうひとりはギリギリ自力で宿に居ました。
この先どうするか悩んでいたそうで、皆グリエール領へ行くことに成りました。
見習いの娘4人も合わせて7人もらって行く事に。
治癒魔法だけじゃなく、魔法全般を底上げしちゃう気になってるミュリエルとセラフィナが居ればどうにか生活できるように成れるでしょう。
ミランダが雇ってグリエール領の治癒師か魔法師にしちゃえば良いんじゃない?
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