家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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一休みした後、ベルちゃんの前まで戻ってきた愛は、
「結衣ちゃん、明衣ちゃんのことよろしくね」
姉のことを妹に頼んだ。
「うん、彩香さんたちもいるし大丈夫だよ」
当然のように答える妹。
「それもそぉねぇ」
頷き合う2人・・・
「ってお母さん!私もう大人だし」
「その分やることが派手になってるでしょお・・・」
愛がジト目になった。
「・・・気をつけます」
明衣も母親には逆らえないらしい。
「彩香ちゃん、明衣ちゃんにはもっとビシビシいっちゃっていいわよぉ」
「はい、了解です」
彩香も元気に答えた。
「彩香・・・お手柔らかにお願いっ!」
そんな彩香に、明衣はパンと手を合わせた。
「ちゃんと普通にしてれば大丈夫よ」
「普通・・・普通ってなに?」
相変わらず不穏な発言をする明衣だった。

「お母さん、またレース行くの?」
「ええ、総監督ですから」
えへん、と愛が胸を張った。
「総監督って何かやってるんですか?」
「うちのお母さん、レーシングチーム持ってるんです」
「持ってるのはパパよぉ。私は監督さんしてるだけ。今度は富士でやるの。ここからもそんなに遠くないはずだから、よかったら見に来てぇ」
「はい!前から一度レースの撮影してみたかったんです!」
彩香の目が輝いた。
「さっきいた歩ちゃんがドライバーなのよぉ」
「すごい!女性レーサーなんだ」と彩乃。
「レース、いつあるんですか?」
本気モードになった彩香の質問攻めが始まった・・・

彩香の豹変ぶりに驚いた愛だったが、そこは百戦錬磨の走り屋、矢継ぎ早な質問にも、いつもの調子を崩すこともなくのんびりと答えていった。

「・・・こんなかんじかしらぁ」
「ありがとうございました。必ず行きます!」
どうやらレース撮影は決定事項となったようだ。
「彩香ちゃん、待ってるわよぉ」
と手を振りながら、愛はベルちゃんのシートに収まった。
「お母さん、気をつけて帰ってね」
「はぁい。みんなも夏休み、楽しんでねぇ」
愛はギヤをバックに入れ、駐車場からベルちゃんを出すと・・・
レースの話をしたからだろうか。いつも以上にキレのいいドライビングで、砂煙を立てながら出ていった。
「相変わらずすごい運転・・・」
ゆずは立ち込める砂煙を呆然と見つめいてた。
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