家政婦さんは同級生のメイド女子高生

coche

文字の大きさ
上 下
398 / 428
2

45

しおりを挟む
イベント開始時間になると、アニメ「にゃんパラ」の主題歌が流れ始め、前回と同じ司会の女性がステージ中央に出てきた。
「今日もたくさん集まってますねぇ。さあ、用意はいいですか!」
おー!
「お待たせしました!第2回にゃんパラコスプレイベント、スタートです!」
うおー!と会場から元気な声(かなり低い)が鳴り響いた。
「まずは、ゲストの紹介です。みなさんわかってますよね?私がせーのっていいますから大きな声で呼んでくださいね!」
司会のお姉さんは、会場を見回した。
「ではいきますよ。せーの!」

れいかー!

会場の破れんばかりのコールに、静々とメイド服姿の玲が入ってきた。
「みなさま、いらっしゃいませ。夏家メイドをしております、秋山玲花でございます」
玲が丁寧に頭を下げた。
と同時に会場からうぉーという歓声が上がった。
「本日は、たくさんのみかん様と彩奈先輩、それにわたくしの姿を真似てくださる方もいらっしゃるとか。わたくしも楽しみにしております」
「れいかー!」
「玲花さんってヒンシノ先生とお友達っていうのは本当ですか?」
「えっと・・・正確にはわたくしの『親友』がヒンシノ先生とお友達なのです」
玲は「親友」を心持ち強調して言った。
「そうなんですかぁ」
「そう言ったご縁もありまして、わたくしそっくりに玲花を描いてくださって・・・先生には本当に感謝しております」

先生ってどんな人なのー?

会場から声がかかった。
「それは・・・先生は秘密のヴェールに包まれておりますので、わたくしの口からはなんとも・・・そうそう、今日は先生からお預かりしているものがございます」
「そうなんですか⁉︎」
「はい、こちらをご覧ください」
と玲が舞台の下手に手を向けると、大きなスタンドが登場した。
と同時に会場がどよめいた。
「本日、会場横のオフィシャルショップにて販売しております限定抱き枕カバーなんですけど、これにヒンシノ先生の直筆サインが入っております。入場の際にお配りした整理券がそのまま抽選券になっておりまして、イベントの最後に抽選会が行われ、ご当選のお客様にお渡しすることとなっております!」
玲の言葉に会場から一際大きな歓声が起こった。
「みかんお嬢様、彩奈先輩、それからわたくしのバージョンをそれぞれ2枚ずつ、合計六人のお客様にプレゼントいたします。もちろん、わたくしのカバーには特別にわたくしのサインも入っております!」

玲花のほしー!
サインだけでもいいから別にくれー!

「過分なお言葉ありがとうございます」
玲が丁寧に頭を下げた。演技もすっかり板についている。
「ですが今回は、カバーだけでお許しいただきたく存じます」
玲がゆるゆるとお辞儀をすると、会場から温かい拍手が起こった。
「それではそれでは!まずは彩奈先輩から行ってみましょう!」
司会のお姉さんの言葉で、イベントがスタートした。

ステージ裏に停めてある和泉のワゴン車(明衣により、エルちゃんと命名された)の中で、彩乃とあんなの準備が進められていた。
「あんな、できました!っていうか出来上がってみると、あんたたちってほんとにそっくりだよねぇ」
「だよな。時々自分でもよくわかんなくなるよ」
「なわけねえだろ!」
「あ、バレた?」
とあんながボケて見せた。2人は気が合うようで、メイクの途中でも笑い声が溢れていた。
「お話ししてると、あんなさんってみかんそっくりですよね」と結衣。
「あー、違うのよ結衣。みかんの元ネタがあんななんだって」
「えっ、そうなの?」
「らしいぞ。あたしもそれ聞いてびっくりだったよ。まあ、読んでてめっちゃ親近感湧いてたんだけどさ。あーあたしもこれ言うなぁとか」
思い出しながらケラケラ笑うあんな。
「笑い方もおんなじだ」
「な、しのさんよく見てんだよな。びっくりだぜ」
「こここ、こんにちは」
おどおどした声とともに、背後のスライドドアが控えめに開けられた。
「うわっ、噂してたら本物が来た!」
「ほんとだ!しのさん、こんにちは」
「ゆ、結衣さん。お久しぶりです。明衣さんにあんなさん、彩乃さんも」
「しのさんこんちわ」
「こんにちは!」
「こ、今回は、みかん役、ありがとう、ございます」
しのは先に準備が終わっていたあんなと話し始めた。
「まーゆずの頼みだからな。それにしてもあいつよくできたな、去年。その方が驚きだぜ」
「あはは。あれは私の作戦勝ち」
彩乃のメイクをしながら和泉が勝ち誇ったようなポーズを取った。
「っても2回もだろ。あのゆずがねぇ」
「そうそう、少しは慣れたかと思ったんだけどね。やっぱりダメだったわ」
「まあいいんじゃね。こういうの、やっぱあいつには似合わないよ」
「そう?」
「うん。こういうのはあたしが担当だからさ!」
言いながら、あんなはニヤリとした。
「なるほど。あんなちゃん、じゃあこれからもよろしくね」
「おう、まかせろ!」
「ふう・・・彩乃ちゃんも完成!」
仕上げを終えた和泉が満足そうにメイド服姿の彩乃を見た。
「しのちゃん、彩乃ちゃんよ。見て見て」
しのが緊張気味の顔で彩乃を見つめた。
「・・・さ、さいか、さん・・・」
目の前にいる彩乃はすでに彩香にしか見えなかった。
「私は・・・おねえ、ちゃん・・・」
彩乃の、彩香そっくりの顔にずっと釘付けになっていたしのがふわふわと目線を落としていくと、そこには彩香のものとは違う、少しだけ控えめな胸の膨らみがあった。
「はっ!こ、これは、彩香さんではなくて、あ、彩乃、さん・・・?」
「えっ、しのちゃんもサイズの違いわかるの⁉︎」
和泉がびっくりした顔でしのを見つめた。
「い、いえ・・・で、でも彩香さんだけは、ずずず、ずっと見続けてきました、から・・・その、ち、小さな違いでも、わかってしまう、という、か・・・」
「はぁ~、しのちゃんは彩香ちゃん限定なわけね。それにしてもそれって結構怖いわよ」
自分のことは棚上げの和泉。
「ででで、ですよね!だ、だから・・・さ、彩香さんには、ひひひ、秘密、に、してもらえません、か・・・」
最後の方は消え入るような声になりながら、しのは必死に訴えた。
「・・・仕方ないわね。今回だけよ・・・って彩乃ちゃんにも聞かれちゃってるけど、大丈夫かしら?」
「ああああああ、彩乃、さん!こ、このことは、彩香さんには・・・」
「私は、おねえ、ちゃん・・・」
すっかり洗脳されてしまった彩乃は、しのの言葉など、何も聞こえていないようだった。
「彩乃ちゃん、大丈夫?」
さすがに心配になってきたのか、和泉が尋ねた。
「・・・私は、お姉ちゃん・・・」と呟く彩香(彩乃)
「あー、催眠術ほんとに効いちゃったんだ・・・ねえ彩香ちゃん、彩奈大丈夫?」
「・・・はい。お姉ちゃんは大丈夫、です・・・」。お姉ちゃんは大丈夫、で
「あれ、なんか設定がぶれてるような・・・」
「にしてもさすがはサファイア様。彩香、じゃなかった、彩奈の再現度も完璧ですね」
心配顔の和泉をよそに、横から元気よく明衣が割って入ってきた。
「も、もちろんよ!今回はもう特別枠なんだから、クオリティ落とすわけにいかないじゃない。明衣ちゃんも随分よくなったわよ」
「ありがとうございます!」
プロに認められて、明衣は嬉しそうに答えた。

彩香は移動重視の役周りのため、今回は一脚で撮影していた。
後ろからの撮影のため、小さな台に登ったり降りたりしながら、和泉のカメラを使って撮影していく。
集中して撮影している彩香は台を踏み外しそうになった。
「彩香!」
「っ!鷹文くん、ありがとう」
横にい鷹文は落ちないように横から彩香を抱きとめた。
側から見ると細身の美少年が背の高い男性に支えられているようだった。
そんな少年彩香は鷹文に抱き留められて、少し頬を染めながらも撮影を続けていくのだった。イベント開始から約2時間。彩香は何度抱き留められたのだろう・・・

「最後のみかんちゃん、声もよく似てましたねぇ。じゃあ皆さん今回も投票システムを使って投票お願いしますね!の前に、皆さん出てきてくださーい!」
司会者の声に、今までのレイヤーが全員出てきた。
「さあ、もう一度確かめて、お気に入りの子に投票お願いしますね。30分ありますからゆっくり見て決めてくださいね。では、投票タイム、スタート!
会場外のモニターでも見れますからよく見たい方はそちらにもおまわりください。
そっちには屋台もたくさん出てますよ。おすすめは、ヒンシノ先生のコラボふわコロサンドです!数にかぎりがありますのでおはやめに~」

「かんなさん・・・司会者さん宣伝してますよ」
ステージから漏れてくる声を聞いた秋人がお客様に商品を渡しながら、かんなの方を向いた。
「・・・まずいね」
「あ、あの、文芸部の皆さん、販売の方も手伝ってもらっていいですか?多分これから・・・う、うわぁ!」
と秋人が声をかけていると、見る間に屋台の前に人だかりができてしまった。
「ゆ、ゆず、ヘルプ」
額に汗を浮かべながらかんなが言った。
「えっ?えっ?」
「明衣に、電話」
「あっ、そうか!かんなちょっと待っててね」
ゆずは急いで屋台の裏手に回り、明衣に電話をした。
「・・・明衣ちゃん?お願い、助けて!」
「司会の人、宣伝してくれてたね」
「う、うん・・・もう、凄いことになっちゃってるの」
「わかった!和泉さん、あとはお願いします。結衣、行くよ!」
「うん!じゃあ行ってきます!」
「明衣ちゃん結衣ちゃん、がんばってね!」
和泉の言葉に、2人は元気よくドアから飛び出していった。

「明衣、もうすぐ来るって・・・」
ゆずはかんなのすぐ後ろに立って、耳許で声をかけた。
「ゆず、空箱、はずして」
「う、うん。みんな頑張ってね」
「いらっしゃいませぇ~・・・」
秋人に麻希、文芸部の2人も、押し寄せてくるお客様に必死に商品を渡していた。

それからしばらくして、明衣と結衣が屋台のそばまでやってきた。
「うわぁ。めっちゃすごいことになってるね」
黒山の人だかりを見た明衣が、呆気にとられたように呟いた。
「お姉ちゃん、こっちこっち」
裏手に回った2人は、ゆずのすぐそばまでやってきた。
「ゆず、きたよ!」
「明衣ちゃ~ん」
ゆずが涙顔で明衣に抱きついた。
「ほらほら、お客さん待ってるんだから」
明衣は優しくゆずをはがした。
「う、うん。結衣ちゃんもお願いね」
「はい、任せてください!いらっしゃいませ!」
「明衣、ありがと」とかんな。
「おう。早く売り切ってあんな見に行かなきゃ」
「だね。お一つ500円、です・・・」
かんなたちの戦いはまだまだ続くようだった。

かんなたちが客を捌いているころ、ステージではカウントダウンが始まっていた。
「・・・3、2、1、0!はーい投票時間終了です!みなさんたくさんの投票ありがとうございました!ちなみに今日のイベントには・・・なんと!3000人を超えるみなさんにご参加いただいているそうです!」
うぉーと会場から大きな歓声と拍手が巻き起こった。
「さてさてぇ・・・ここでぇ・・・お待たせいたしました!本日のスペシャルゲストのご紹介です!」
プログラムにはない展開に、会場がざわめき始めた。
「トロフィー授与のプレゼンターを務めていただくのは・・・このお二人です!」
司会者の言葉に、彩乃とあんなが舞台に現れた。

待ってましたー!
みかにゃーん!
あやなさまー!

2人に対して一際大きな歓声が上がった。
「そうですよね。このお二人です、このお二人です。すごいですよねぇ。出場者のみなさんにはごめんなさいですけど、ちょっとレベルが違いすぎますよねぇ。
不思議だと思いませんか。マンガのキャラにこんなそっくりな人が実在するなんて?」

おもうー!

会場から一斉に同意の声が溢れた。
「それについてですね。ヒンシノ先生の直筆メッセージをお預かりしています。ちょっとあけますね」
司会者がゴソゴソと手紙を開封した。
「では読みます。

みなさん、こんにちは。作者のヒンシノです。今日はたくさんのご来場ありがとうございます。今日はこのお二人についてご説明しますね。
実は・・・このお二人はみかんと彩奈のモデルなんです!」

会場からえーっという歓声が上がった。

「去年のイベントで、まさか本人たちが登場するとは思ってもいなくて、私もびっくりしてしまいました。実は本人たちにもにゃんパラのこと伝えてなくて・・・本人が出たらグランプリ取るのも当たり前ですよね・・・」

あーという納得の声が会場にこだました。

「で、さすがに2回も本人が出てしまっては、ということで今回はスペシャルゲストで登場していただくことになりました」

今度は、ありがとー、などと会場から一斉に拍手が起こった。

「このお二人には、これからもイベントごとには出ていただけることになりましたので、暖かく見守ってあげてください。といってもあくまでもイベント限定の一般の方です。お近くで見かけることがありましても、声をかけたりしないでくださいね」

りょうかーい!
承知しましたぁ!

「それではみなさん、最後まで楽しんでいってください!それから、これからもにゃんパラの応援、よろしくお願いします」

おうえんするー
ありがとー

会場からの声に、あんなと彩乃はニコニコしながら手を振った。

「では、みかん様、彩奈先輩。これからグランプリの発表になりますので、よろしくおねがいします」
玲があんなの方を向いてうやうやしくお辞儀した。

そんなやりとりの間も、彩香はシャッターを切り続けていた。
「盛り上がってるな」と鷹文。
「そうね。あんなちゃん、みかんのセリフとかバッチリみたいね」
あんなはいいタイミングでみかんのセリフを使って、会場の笑いを誘っていた。
「彩乃ちゃんも遠目に見ても彩香そっくりだな。やっぱり姉妹なんだな」
「うん。メイド服姿の彩乃なんて、なんだか鷹文くんの家にいる自分を見てるみたいで恥ずかしいよ」
そう言いながらも、優しい笑顔で彩乃の写真を撮る彩香だった。

無事イベントが終了し、彩香と鷹文は舞台裏に来ていた。
「彩香ちゃん、鷹文くんおつかれ。そっちはどうだった?」
そこに舞菜が大荷物を抱えてやってきた。
「はい。彩香、落ちまくってました」
「ああ、やっぱり」
舞菜はニヤニヤしながら彩香を見た。
「鷹文くんに優しくしてもらえた?」
「・・・はい・・・」
彩香は顔を真っ赤にして俯いてしまった。

そのすぐ後に小森がやってきて、編集部のパソコンに2人が撮った画像を取り込んでいた。
「・・・はい、データーもらいました。明日編集部で写真選ぶんだけど、来る?」
彩香と舞菜がどうしようかと顔を見合わせると、背後から副編和泉の声がかかった。
「あーそれ、場所変更してもらっていいかしら?」
「えっ、いいですけど、どこでやるんですか、副編?」
「ふっふっふ。めっちゃいい場所よ。あの、その場所は他の誰にも言っちゃダメだからね」
「そ、そんなヤバいところなんですか」
「うん。最上級にやばいところ」
和泉がニヤリと笑った。
「・・・って和泉さん⁉︎」
どうやら彩香が気づいたようだ。
「いいじゃない。そっちの方が近いんだし」
「それはそうですけど・・・」
どうにも彩香には納得が行かないようだった。

「みんな、おつかれさま!」
彩香たちが話していると、投票時間中に売り切れになってしまったゆずたちが、後片付けを終え、舞台裏へとやってきた。
「ゆず、かんなちゃん。そっちもお疲れ様。どうだった?」
「すっごい大変だったよぉ・・・あれだったら舞台の方が良かったかも・・・」
ゆずはぐったりしていた。今日はゆずも大きな眼鏡をかけて変装していたらしい。かんなは・・・無表情なので、全く気づかれなかったようだ。
「今度はみかんちゃんが増えた!し、しかも三つ子とか・・・」
呆気に取られた顔の小森だった。
「そういうことよ、小森くん。これがヒンシノ先生のお友達ってこと」
「まじですか。確かにやばいっすね」
小森は物珍しそうに三人のみかんを見回していた。
「でしょ?みかんちゃんはベーカリーに行けば会えるわよ」
「まじっすか。こんど撮影に・・・」
言いながらすでにカメラを構えていた。
「これ!だめってさっき言ってたでしょ!」
「す、すんません・・・」
と残念そうにカメラを下ろした。
「・・・じゃあ俺はこれで」
「ええ。明日は13時に港川駅に来てね」
「はい、了解しました。13時っすね」
小森は大きなカメラバッグを抱えて駐車場の方に消えていった。
「和泉さんって副編って呼ばれてるんですね」
ゆずが不思議そうな顔で尋ねた。
「そうなのよ。こっちじゃ一応プロデューサーなんだけどね。社内だと副編で通っちゃってるの」
少し不満そうな和泉だった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

おねしょ合宿の秘密

カルラ アンジェリ
大衆娯楽
おねしょが治らない10人の中高生の少女10人の治療合宿を通じての友情を描く

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

俺の家には学校一の美少女がいる!

ながしょー
青春
※少しですが改稿したものを新しく公開しました。主人公の名前や所々変えています。今後たぶん話が変わっていきます。 今年、入学したばかりの4月。 両親は海外出張のため何年か家を空けることになった。 そのさい、親父からは「同僚にも同い年の女の子がいて、家で一人で留守番させるのは危ないから」ということで一人の女の子と一緒に住むことになった。 その美少女は学校一のモテる女の子。 この先、どうなってしまうのか!?

自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話

水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。 そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。 凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。 「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」 「気にしない気にしない」 「いや、気にするに決まってるだろ」 ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様) 表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。 小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。

小学生をもう一度

廣瀬純一
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

処理中です...