家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「彩香!どこ行ってたの?」
「ご、ごめん。ちょっと、ね・・・」
彩香が口籠っていると、少し遅れて実花が入ってきた。
「おばあちゃん!」
実花が入ってくるなりゆずが抱きついた。
「あらあら、ゆずったら。みなさんの前で」
「はっ・・・ご、ごめんなさい!」
優しくたしなめられたゆずは、恥ずかしそうに実花から離れた。
「大丈夫だよ、ゆず。おばあさまに会えて嬉しいんでしょ」
「う、うん」
ゆずは恥ずかしそうに微笑んだ。
「みなさん、ようこそ。ゆずの祖母の上杉実花です」
「は、はじめまして。小林舞菜です」
と舞菜が立ち上がった。
「この度は私のわがままを快く受け入れてください、本当にありがとうございます」
舞菜は丁寧にお辞儀した。
「あなたが舞菜さんね。この前はお電話ありがとう」
「い、いえ。それにこんな大人数の宿泊までお許しいただいて・・・」
「いいのよ。ここは私ひとりだけだから。お部屋も余ってますし、何より若いお嬢さんたちがいてくれるだけで華やかになっていいわ」
と実花は笑顔で応じた。
「そ、そんな・・・」
若いお嬢さんと言われて、舞菜はほおを赤らめた。
「おばあちゃん、みんなのこと紹介しておくね。さいちゃんはもうお話ししたの?」
「ええ。さっきお庭でね」
「じゃあ・・・こちらがさいちゃんの妹さんで遠野彩乃ちゃん」
「彩乃です。はじめまして」
「で、こっちの二人が木村明衣ちゃんと結衣ちゃん姉妹」
「は、はじめまして。木村明衣と妹の結衣です。よろしくお願いします」
明衣がいつにない緊張感で挨拶し、結衣と共にお辞儀した。
「さいちゃんと明衣ちゃんが同級生で、結衣ちゃんと彩乃ちゃんは学校は違うけど同じ中2なの。それから舞菜さんは、大学2年生でさいちゃんのお友達の写真科の学生さんなんだよ」
「そうだったの。それで写真のお仕事を?」
「はい。と言いますか、父の会社のネットショップに載せる記事なんです」
「あら、お父様の。お手伝いなんて偉いわね」
「いえ、無理やりにと言いますか・・・」
舞菜が苦笑いした。
「これからすぐに撮影するの?」
「はい。ゆずちゃんから夕方の桜が綺麗だって伺いましたので」
「そうね。じゃあもう少し時間があるかしら?」
「・・・はい。まだ大丈夫だと思います」
時計を確認しながら舞菜が答えた。
「よかった。じゃあみなさん、少しご案内したいところがあるので一緒に来てもらえますか?」
と実花が立ち上がった。
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