家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「明衣ちゃん。彩香ちゃんたち行ったわよ!」
そのあとすぐ、和泉は明衣に電話した。
「待ってました!みんな、いくよ!」
明衣の掛け声とともに、飾りや料理を持った面々が、庭を通って斉藤の家のリビングの窓から入ってきた。
「ゆずさん、ケーキ運びます!」
結衣がみんなに声をかけると、ゆずが恐る恐る歩きながら、大きな箱を持ってきた。
「お、おい、大丈夫か?」
大和が心配そうに見守る。
「う、うん・・・た、ぶ、ん・・・」
ゆずが真剣に自分の手元を見ながら、そろりそろりと進んでいく。
「ま、まて、ゆず!そこ、少し段差が!」
「え?え?」
大和がそっとゆずの腕を取り、横に動かした。
「こ、こっちからなら大丈夫だ」
「あ、ありがとう・・・」
外は寒いのにゆずの額からは汗が出ていた。
「なあ、明衣。なんでゆずが運んでるんだ。あいつ、ああいうの苦手そうじゃないか」
「ゆず、どうしてもやりたいんだって、彩香のために」
「そっかぁ。ゆずちゃん、やっぱりいいやつだな」
「そう思う?」
覗き込む明衣。
「あ、ああ・・・」
明衣の急接近に大和も額に汗を浮かべた。
「何あんたまで汗かいてんの?」
「い、いいだろ、別に・・・」
「め、明衣ちゃん、ここでいい?」
テーブルに箱を置いたゆずは、ホッとしたようにソファに座っていた。
「うん。ゆず、おつかれ」
「ふ、ふぅ・・・」
後からついてきた大和がゆずの顔を手で扇いだ。
「ゆずちゃんおつかれ、頑張ったな」
ゆずのすぐ横でニッコリ微笑む大和。
「う、うん・・・」
ゆずは別の意味で顔を赤くした。
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