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冬休み直前の放課後。
駅前のファミレスでのんびりランチをした後、彩香と明衣は家まで戻ってきた。
「彩香、頑張ってね!あっ、夕飯食べに行くから!」
「また?わかった、明衣の分も用意しとく」
彩香はやれやれと応じた。
「やったー!じゃあ後でね!」
明衣は、元気よく自分の家に入っていった。
「こんにちは!」
彩香も挨拶とともに家に入った。
彩香は階段を上がり、着替部屋に入っていった。ここにはベランダへの窓もあるので、彩香がこの家の中で一番よく使う部屋だった。彩香専用のクローゼットもあったりして、ほとんど自室のようなもので、和泉の無理矢理なコスプレものこの部屋で行われていて、ドレッサーなども充実している。
鷹文はドアの閉まる音を聞いた後、彩香に気づかれないように慎重にドアを開け、自分の部屋を出た。そして彩香の部屋の窓に注意しながら明衣の家に入った。
「こんにちは」
玄関を入った鷹文が、挨拶をした。
「あらぁ、鷹文くんが来るなんてめずらしいわね」
安定ののんびりで愛が鷹文を迎えた。
「明衣、いますか?」
なんとなくひそひそ声のまま、鷹文は尋ねた。
「ええ。さっき大きな足音で階段登っていったから部屋にいるんじゃないかしら」
愛も鷹文と同じようにヒソヒソ声になり、耳元でそっと囁いた。
「そうですか。ありがとうございます」
大人には礼儀正しい鷹文は、そんな愛にもきっちりと挨拶してから、明衣の部屋に向かった。
「明衣、今いいか?」
「鷹文⁉︎ちょっと待ってね」
ガタガタとしばらくうるさい音を立てたあと、ドアが開いた。
「お前、あんまり散らかすなよ」
およそ片付いたとは言えない部屋を見ながら、鷹文はため息混じりに言った。
「鷹文に言われたくない!ってそういえば、あんたの部屋、最近いつも片付いてるね」
「ああ、彩香が・・・」
鷹文は目をそらしながら言った。
「なになに、新妻にそんなことまでさせてんの?」
明衣は鷹文の顔をのぞきき込んだ。
「に、新妻って・・・」
思わぬ言葉に、鷹文の顔が赤くなった。
「わはは。鷹文かわいい♡」
「うるせえ!そんな話しにきたんじゃねえよ!」
恥ずかしさを紛らわそうと、鷹文は大きな声を出した。
「そうなの?で、何の話?やっぱり、彩香は私にくれるとか?」
「・・・お前なぁ、黙って聞け!」
鷹文は明衣の口をムギュッと握った。
「くぁwせdrftgyふじこlp;」
「お前どんな口してんだよ」
呆れる鷹文。
「まあいいや、お前ら、この前俺のこと騙したろ」
「えっ、なんだったっけ?」
横を向いてとぼける明衣。
「た、誕生日パーティー、だ」
鷹文は使い慣れない言葉に口ごもった。
「ほんとは嬉しかったんでしょ?恥ずかしがらなくていいじゃあん」
明衣はニヤニヤと鷹文を見つめた。
そんな明衣に少しイラつきつつ、鷹文は言葉を続けた。
「・・・彩香もさ、もうすぐ誕生日らしいんだ」
「えっ?そうなの?」
意外な言葉に驚く明衣。
「お前、友達なのに知らないのかよ」
「あははぁ・・・彩香ってあんまり自分のこと話さないんだよねぇ」
とちょっと寂しそうな明衣。
「そうなのか?まあ俺も親父に聞いたんだけどな」
「ふうん。で、どうするの?二人っきりでデートとかしちゃう?」
明衣の視線に今度は鷹文がたじろいだ。
「ば、馬鹿かお前」
「えー、私、好きな子の誕生日だったら二人っきりでいたいけど」
明衣は不満げにほおを膨らませた。
「そ、そんなんじゃねえよ!彩香の誕生日、ちゃんと祝いたいなって思って。この前、俺の、やってもらったからさ」
「ふうん。まあ、私はいいけど」
明衣はまだ不満そうだった。
「いいだろ!俺はそうしたいんだ!」
「あはは。冗談よ。うん、やろうよ彩香のバースデーパーティー!」
「で、日付なんだけどさ・・・」
鷹文が小声で呟いた。
「ええ!25日⁉︎クリスマスじゃん。彩香、今までどうしてたんだろう・・・」
明衣は顎に手を当てて、たくましく想像を巡らせていった。
「・・・やっぱ、彼氏とデートとかしてたのかなぁ・・・」
「明衣!聞けよ!」
鷹文の声に、明衣が我に帰った。
「あ、ごめんごめん。だってクリスマスだよ。そんな日に誕生日なんてさ、なんか特別感あるじゃん。そんなときはやっぱデートでしょ・・・で、夕日のキレイな公園で・・・」
明衣は鷹文の顔色を伺いながら、次々と妄想を語っていった。
「・・・俺の時みたいに、うちでやってやりたいんだ」
鷹文はそんな明衣を無視して、ボソッと呟いた。
「何、サプライズ?意外とかわいいとこあんじゃん、鷹文」
「いいだろ。やられたらやり返す。ただそれだけだ」
強がる鷹文。
「・・・いいんじゃなぁい」
明衣は生暖かい目で鷹文を見た。
「その日は、親父に頼んで彩香はバイトにしてもらうつもりだから、準備うちじゃできないんだ」
「そうだねぇ。OK!こっちで全部やるよ。何作ろっかなぁ・・・」
と自信満々の明衣。
「お、お前は・・・」
そんな明衣を見て、鷹文は言いようのない不安に襲われた。
「私、彩香のために頑張っちゃうからね!って言いたいけど、結衣とゆずに任せれば安心でしょ?」
さすがにそこは明衣もわかっているようで、鷹文はほっと胸をなでおろした。
「ああ、頼む。でな、親父たちとも話したんだけど、彩香のお母さんと妹さんも呼ぼうと思うんだ」
「いいじゃんいいじゃん。鷹文にしてはいいこと思いついたね。で、やっぱコスプレイベントとかやっちゃう?」
「いや、それは・・・彩香に悪いし」
この前の短いスカートを思い出して、鷹文のほおが赤くなった。
「そっか。そうだよね。彩香の誕生日だもんね。あ、いっそのこと鷹文が執事の格好・・・ううん、女装でもするとか」
明衣がカラカラ笑った。
「お前・・・」
と明衣を睨みつける鷹文。
「冗談だって!まったく、そんなんじゃモテないよ」
睨む鷹文などどこ吹く風の明衣だった。
「・・・今回は出来るだけ普通に。彩香が、その、引かないように?っていうか」
明衣への怒りを抑えつつ、鷹文は話を進めた。
「あはは。和泉さん抑えとけばいいいわけね」
「ああ、頼む」
さすが幼馴染。明衣はすべて言わずともわかってくれた。
「任せて!鷹文、ちゃんと彩香のこと考えてるんだね」
「あ、当たり前だろ。あいつの誕生日なんだし・・・」
明衣の的確なツッコミに、鷹文はまたもたじろいだ。
「ねえ、プレゼントとかも考えてあるの?」
「ああ・・・」
聞かれるはずもないのに、鷹文は小さな声で明衣に囁いた。
「いいじゃん。彩香この前、そろそろ新しいのほしいって言ってたよ」
「そうなのか?被ったらまずいな。別のを・・・」
「確か年明けのセール狙うとか言ってたから、大丈夫だよ。もし彩香が買うって言っても私が止めるから安心しなさい!」
と明衣は自信たっぷりに言い切った。
「ああ」
「私、頼りになるでしょ!」
「・・・」
褒めるのが苦手な鷹文は、うまく言葉が出なかった。
「なに?ちゃんと褒めてくれないとやらないよ」
むくれる明衣。
「・・・ああ、頼りにしてる。頼む」
「明衣様にまっかせなさい!」
明衣はニコニコしながら自分の胸を叩いた。
駅前のファミレスでのんびりランチをした後、彩香と明衣は家まで戻ってきた。
「彩香、頑張ってね!あっ、夕飯食べに行くから!」
「また?わかった、明衣の分も用意しとく」
彩香はやれやれと応じた。
「やったー!じゃあ後でね!」
明衣は、元気よく自分の家に入っていった。
「こんにちは!」
彩香も挨拶とともに家に入った。
彩香は階段を上がり、着替部屋に入っていった。ここにはベランダへの窓もあるので、彩香がこの家の中で一番よく使う部屋だった。彩香専用のクローゼットもあったりして、ほとんど自室のようなもので、和泉の無理矢理なコスプレものこの部屋で行われていて、ドレッサーなども充実している。
鷹文はドアの閉まる音を聞いた後、彩香に気づかれないように慎重にドアを開け、自分の部屋を出た。そして彩香の部屋の窓に注意しながら明衣の家に入った。
「こんにちは」
玄関を入った鷹文が、挨拶をした。
「あらぁ、鷹文くんが来るなんてめずらしいわね」
安定ののんびりで愛が鷹文を迎えた。
「明衣、いますか?」
なんとなくひそひそ声のまま、鷹文は尋ねた。
「ええ。さっき大きな足音で階段登っていったから部屋にいるんじゃないかしら」
愛も鷹文と同じようにヒソヒソ声になり、耳元でそっと囁いた。
「そうですか。ありがとうございます」
大人には礼儀正しい鷹文は、そんな愛にもきっちりと挨拶してから、明衣の部屋に向かった。
「明衣、今いいか?」
「鷹文⁉︎ちょっと待ってね」
ガタガタとしばらくうるさい音を立てたあと、ドアが開いた。
「お前、あんまり散らかすなよ」
およそ片付いたとは言えない部屋を見ながら、鷹文はため息混じりに言った。
「鷹文に言われたくない!ってそういえば、あんたの部屋、最近いつも片付いてるね」
「ああ、彩香が・・・」
鷹文は目をそらしながら言った。
「なになに、新妻にそんなことまでさせてんの?」
明衣は鷹文の顔をのぞきき込んだ。
「に、新妻って・・・」
思わぬ言葉に、鷹文の顔が赤くなった。
「わはは。鷹文かわいい♡」
「うるせえ!そんな話しにきたんじゃねえよ!」
恥ずかしさを紛らわそうと、鷹文は大きな声を出した。
「そうなの?で、何の話?やっぱり、彩香は私にくれるとか?」
「・・・お前なぁ、黙って聞け!」
鷹文は明衣の口をムギュッと握った。
「くぁwせdrftgyふじこlp;」
「お前どんな口してんだよ」
呆れる鷹文。
「まあいいや、お前ら、この前俺のこと騙したろ」
「えっ、なんだったっけ?」
横を向いてとぼける明衣。
「た、誕生日パーティー、だ」
鷹文は使い慣れない言葉に口ごもった。
「ほんとは嬉しかったんでしょ?恥ずかしがらなくていいじゃあん」
明衣はニヤニヤと鷹文を見つめた。
そんな明衣に少しイラつきつつ、鷹文は言葉を続けた。
「・・・彩香もさ、もうすぐ誕生日らしいんだ」
「えっ?そうなの?」
意外な言葉に驚く明衣。
「お前、友達なのに知らないのかよ」
「あははぁ・・・彩香ってあんまり自分のこと話さないんだよねぇ」
とちょっと寂しそうな明衣。
「そうなのか?まあ俺も親父に聞いたんだけどな」
「ふうん。で、どうするの?二人っきりでデートとかしちゃう?」
明衣の視線に今度は鷹文がたじろいだ。
「ば、馬鹿かお前」
「えー、私、好きな子の誕生日だったら二人っきりでいたいけど」
明衣は不満げにほおを膨らませた。
「そ、そんなんじゃねえよ!彩香の誕生日、ちゃんと祝いたいなって思って。この前、俺の、やってもらったからさ」
「ふうん。まあ、私はいいけど」
明衣はまだ不満そうだった。
「いいだろ!俺はそうしたいんだ!」
「あはは。冗談よ。うん、やろうよ彩香のバースデーパーティー!」
「で、日付なんだけどさ・・・」
鷹文が小声で呟いた。
「ええ!25日⁉︎クリスマスじゃん。彩香、今までどうしてたんだろう・・・」
明衣は顎に手を当てて、たくましく想像を巡らせていった。
「・・・やっぱ、彼氏とデートとかしてたのかなぁ・・・」
「明衣!聞けよ!」
鷹文の声に、明衣が我に帰った。
「あ、ごめんごめん。だってクリスマスだよ。そんな日に誕生日なんてさ、なんか特別感あるじゃん。そんなときはやっぱデートでしょ・・・で、夕日のキレイな公園で・・・」
明衣は鷹文の顔色を伺いながら、次々と妄想を語っていった。
「・・・俺の時みたいに、うちでやってやりたいんだ」
鷹文はそんな明衣を無視して、ボソッと呟いた。
「何、サプライズ?意外とかわいいとこあんじゃん、鷹文」
「いいだろ。やられたらやり返す。ただそれだけだ」
強がる鷹文。
「・・・いいんじゃなぁい」
明衣は生暖かい目で鷹文を見た。
「その日は、親父に頼んで彩香はバイトにしてもらうつもりだから、準備うちじゃできないんだ」
「そうだねぇ。OK!こっちで全部やるよ。何作ろっかなぁ・・・」
と自信満々の明衣。
「お、お前は・・・」
そんな明衣を見て、鷹文は言いようのない不安に襲われた。
「私、彩香のために頑張っちゃうからね!って言いたいけど、結衣とゆずに任せれば安心でしょ?」
さすがにそこは明衣もわかっているようで、鷹文はほっと胸をなでおろした。
「ああ、頼む。でな、親父たちとも話したんだけど、彩香のお母さんと妹さんも呼ぼうと思うんだ」
「いいじゃんいいじゃん。鷹文にしてはいいこと思いついたね。で、やっぱコスプレイベントとかやっちゃう?」
「いや、それは・・・彩香に悪いし」
この前の短いスカートを思い出して、鷹文のほおが赤くなった。
「そっか。そうだよね。彩香の誕生日だもんね。あ、いっそのこと鷹文が執事の格好・・・ううん、女装でもするとか」
明衣がカラカラ笑った。
「お前・・・」
と明衣を睨みつける鷹文。
「冗談だって!まったく、そんなんじゃモテないよ」
睨む鷹文などどこ吹く風の明衣だった。
「・・・今回は出来るだけ普通に。彩香が、その、引かないように?っていうか」
明衣への怒りを抑えつつ、鷹文は話を進めた。
「あはは。和泉さん抑えとけばいいいわけね」
「ああ、頼む」
さすが幼馴染。明衣はすべて言わずともわかってくれた。
「任せて!鷹文、ちゃんと彩香のこと考えてるんだね」
「あ、当たり前だろ。あいつの誕生日なんだし・・・」
明衣の的確なツッコミに、鷹文はまたもたじろいだ。
「ねえ、プレゼントとかも考えてあるの?」
「ああ・・・」
聞かれるはずもないのに、鷹文は小さな声で明衣に囁いた。
「いいじゃん。彩香この前、そろそろ新しいのほしいって言ってたよ」
「そうなのか?被ったらまずいな。別のを・・・」
「確か年明けのセール狙うとか言ってたから、大丈夫だよ。もし彩香が買うって言っても私が止めるから安心しなさい!」
と明衣は自信たっぷりに言い切った。
「ああ」
「私、頼りになるでしょ!」
「・・・」
褒めるのが苦手な鷹文は、うまく言葉が出なかった。
「なに?ちゃんと褒めてくれないとやらないよ」
むくれる明衣。
「・・・ああ、頼りにしてる。頼む」
「明衣様にまっかせなさい!」
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