家政婦さんは同級生のメイド女子高生

1

225

「並べてみても、ほんとそっくりね」
ひとしきり抱きしめて満足した舞菜は、改めて彩香と彩乃を見比べた。
「よく言われます」
「でも、よく見ると彩乃ちゃんの方があどけない感じね。ほんとにかわいい。ミニ彩香ちゃんね！」
「ミニお姉ちゃん・・・」
彩香のミニと言われて彩乃は、なぜか嬉しそうだった。
「私も、彩乃ちゃんみたいなかわいい妹ほしいなぁ」
舞菜は、羨ましそうに二人を見た。
「彩乃ちゃん、舞菜お姉ちゃんがお洋服買ってあげるから、今度一緒にお出かけしない？」
と、また舞菜は彩乃の手を握った。
「えっ、いいんですか？」
「彩乃！」
「いいじゃない彩香ちゃん。私、彩乃ちゃんとデートしたい！」
「で、デートって・・・」
「舞菜、お姉ちゃん」
妹彩乃は、舞菜にちょっぴり上目遣いでそんな言葉を言った。
「な、なんだかドキドキする」
彩乃に見つめられた舞菜は、少し頰を染めていた。
「彩乃、やめなさい！」
「えー、だって舞菜さん喜んでくれてるよ」
「彩乃ちゃん、もっと『お姉ちゃん』って呼んで」
舞菜には二人の声が聞こえないようで、目をキラキラさせながら彩乃を見た。
「舞菜お姉ちゃん、あっちのお姉ちゃんうるさいからもう行こう！」
と彩乃は、舞菜の手を引いて歩きはじめた。
「う、うん・・・」
舞菜はふわふわと彩乃についていった。
「彩乃！いい加減にしなさい！」
「ま、待ってよ、さいちゃん！」
彩香とゆずが慌てて追いかけた。