126 / 428
1
125
しおりを挟む
夕方、何事もなかったかのように彩香は結衣と一緒に夕食の準備をしていた。
鷹文も修行させられている。
「なあ・・・すごかったな」
たどたどしく包丁を使う鷹文が、思い出したように彩香に話しかけた。
「た、鷹文くんも、見たの?」
「ああ。和泉さんが見に来いっていうから」
「俺も見てたぜ、彩香ちゃんマジ可愛かった」
キッチンの外で鷹文のことを面白そうな顔で見ていた大和も会話に加わった。
「彩香さん本当にキレイでした。なんかいつもの彩香さんとも違ってたけど、でも、すっごく素敵だった」
コンテストの件にはあえて触れないでいた結衣も、舞台上の彩香を思い出して瞳を輝かせた。
「あのね・・・明衣が、メイクしてくれたの」
「お姉ちゃんが⁉︎お姉ちゃん、いつのまにそんなこと・・・自分のメイクもしたことないのに」
「そうなんだ。でも、慣れた感じだったよ」
「修行したもんねぇ。サファイア様の元で」
と明衣がやってきた。
「ねえ明衣。ゆず、大丈夫そう?」
彩香が心配そうに尋ねた。
「うん。お風呂に入れて、今はぐっすり寝てる」
「そう。よかった」
「ねえお姉ちゃん。メイクできるようになったって、ほんと?」
どうしても信じられない結衣が明衣に尋ねた。
「うん。和泉さんに教わってねぇ」
「ほんとなんだぁ。びっくり」
「まあ・・・そうだよねぇ」
と照れる明衣。
「今度わたしにもメイクして!」
目をキラキラさせて明衣を見つめる結衣。
「いいけどさ、っていうかいいのかなぁ。『舞台映え』メイクって言ってたよ。和泉さん」
「あー、そっかぁ・・・」
結衣が残念そうな顔をした。
「あ、あのね、鷹文くん。明日、お買い物に行くんだけど・・・」
彩香が言いにくそうに話し始めた。
「ああ」
「そ、そのね。い、一緒にきてもらっても、いい、かな?」
「明日って俺の日じゃないはずだよな」
いつものように冷静な鷹文。
「そ、そうなんだけど、ね・・・」
後の言葉が見つけられない彩香。
「鷹文、行ってやりなよ!彩香、外出るの怖いんだよ。あんなに注目されちゃったんだから」
鷹文の察しの悪さを見かねた明衣が彩香に代わって鷹文に訳を話した。
「・・・お願い、できるかな?」
「あ、ああ・・・そうだな。わかった」
「ありがとう」小さな声だったが、彩香は嬉しそうにお礼を言った。
鷹文も修行させられている。
「なあ・・・すごかったな」
たどたどしく包丁を使う鷹文が、思い出したように彩香に話しかけた。
「た、鷹文くんも、見たの?」
「ああ。和泉さんが見に来いっていうから」
「俺も見てたぜ、彩香ちゃんマジ可愛かった」
キッチンの外で鷹文のことを面白そうな顔で見ていた大和も会話に加わった。
「彩香さん本当にキレイでした。なんかいつもの彩香さんとも違ってたけど、でも、すっごく素敵だった」
コンテストの件にはあえて触れないでいた結衣も、舞台上の彩香を思い出して瞳を輝かせた。
「あのね・・・明衣が、メイクしてくれたの」
「お姉ちゃんが⁉︎お姉ちゃん、いつのまにそんなこと・・・自分のメイクもしたことないのに」
「そうなんだ。でも、慣れた感じだったよ」
「修行したもんねぇ。サファイア様の元で」
と明衣がやってきた。
「ねえ明衣。ゆず、大丈夫そう?」
彩香が心配そうに尋ねた。
「うん。お風呂に入れて、今はぐっすり寝てる」
「そう。よかった」
「ねえお姉ちゃん。メイクできるようになったって、ほんと?」
どうしても信じられない結衣が明衣に尋ねた。
「うん。和泉さんに教わってねぇ」
「ほんとなんだぁ。びっくり」
「まあ・・・そうだよねぇ」
と照れる明衣。
「今度わたしにもメイクして!」
目をキラキラさせて明衣を見つめる結衣。
「いいけどさ、っていうかいいのかなぁ。『舞台映え』メイクって言ってたよ。和泉さん」
「あー、そっかぁ・・・」
結衣が残念そうな顔をした。
「あ、あのね、鷹文くん。明日、お買い物に行くんだけど・・・」
彩香が言いにくそうに話し始めた。
「ああ」
「そ、そのね。い、一緒にきてもらっても、いい、かな?」
「明日って俺の日じゃないはずだよな」
いつものように冷静な鷹文。
「そ、そうなんだけど、ね・・・」
後の言葉が見つけられない彩香。
「鷹文、行ってやりなよ!彩香、外出るの怖いんだよ。あんなに注目されちゃったんだから」
鷹文の察しの悪さを見かねた明衣が彩香に代わって鷹文に訳を話した。
「・・・お願い、できるかな?」
「あ、ああ・・・そうだな。わかった」
「ありがとう」小さな声だったが、彩香は嬉しそうにお礼を言った。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる