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「どこに向かってるんですか?」
すでにあきらめ顔の彩香は、力なく和泉に尋ねた。
「あのね、今日海岸でにゃんパラコスプレコンテストがあるの!」
「ああ、そういうこと。また、なんですね・・・」
完全に脱力した彩香。
「こここ、コンテスト⁉︎」
ゆずは観客を想像して震え始めていた。
「春にイベントに出たじゃない、私たち。あの時の彩香ちゃんとゆずちゃん、すっごく好評でね。にゃんパラのファンサイトでも特集記事になってるのよ」
「えっ・・・そうなんですか?」
うなだれていた彩香が少し反応した。
「でね、主催者からぜひ呼んでくれって」
主催者がさつきだとは言わない和泉。
「で、でも・・・今日のこの格好は・・・」
いつもより短いスカートを気にし始める彩香。
「そうよね。彩奈も夏バージョンのメイド服だし、ばっちりよね!」
「そういう話じゃなくって・・・」
何をいっても通じなそうだと彩香は悟った。
「それに、今日はサプライズもあるのよ」
「サプライズって・・・」
「今言っちゃったらサプライズにならないから、内緒よ。うふふ」
と思わせぶりな和泉だった。
しばらくすると、和泉は車を止めた。
「さあ着いたわ。玲ちゃんはその荷物持ってステージ脇の楽屋に移動ね」
「は、はい!行ってきます」
なぜか妙に気合の入った玲が一人、車を降りていった。
「さて彩香ちゃん、ゆずちゃん、準備するわよぉ!」
手をワキワキさせながら、彩香とゆずに迫る和泉。
「い、和泉さん、怖い・・・」ゆずは狭い車内で必死に和泉の手から逃れようとした。
「彩香はもう諦めたの?」と明衣。
「明衣も知ってたの?」
「うん。だって彩香のメイク担当、私だもん!このために私、みっちり仕込まれたんだから、和泉さんに」と手慣れた感じでメイク道具を広げ始める明衣だった。
***しばらくお待ちください***
「よっし完成!」とアイライナーを高々と掲げる明衣。
「ほおらゆずちゅわん。キレイになったでちょお」なぜか赤ちゃん言葉の和泉。
「彩香、見てみて」と明衣が彩香の前に鏡を置いた。
「これ、わたし?」
「そうだよ。美少女彩香がさらにレベルアップ!」
「どれどれ。うん!明衣ちゃん上手になったね。彩香ちゃんいつもの3倍はキレイよ!」
「やったー、サファイア様に褒められた!」
「サファイア様・・・?」どこかで聞いたことあるなと思った彩香。
「うん。伝説のコスプレイヤー、サファイア様こと和泉さん!ネットで超有名なんだよ!」
「そ、そうなんですか?」おどおど尋ねるゆず。
「まあね。若い頃から趣味で続けてたらいつのまにか『伝説』とか呼ばれてたの」
とこともなげに言う和泉。
「そ、そういえば、和泉さんっていつもメイクばっちりですね・・・」とゆずが思い出したように言った。
「あはは。癖でね。なんかくっきりはっきりさせちゃうのよね」
「で、でも、いつもキレイだなって・・・」
「そう。ありがと、ゆずちゃん。でも、ゆずちゃんのお肌の方がもっとキレイよ」
「そ、そんな・・・」赤くなるゆずだった。
「ゆず。ゆずは、サファイア様直々にメイクしていただいてるんだよ。光栄に思いなさい!」
「そ、そうだ、ね・・・で、でも、この服・・・」
ゆずは前回と同じくみかにゃんの服。もちろん彩香の彩奈と同じリゾートバージョンになっていた。
「せ、先週発売の夏特集号と、同じデザインの服なんです!」しのは嬉しそうに言った。
「服ってそんなにすぐ作れるものなの?」彩香は不思議がった。「あれ?わたしの服、もっと前にもらってなかったっけ?」
「うふふ。だって元々私がデザインした衣装だもん」と和泉。
「そ、それって・・・」
「そそそ、そうなんです。わ、私が和泉さんに、頼んだ『夏バージョン』の衣装です」
「じゃあこれ、オリジナルってこと?」
「そうよ。彩香ちゃんに似合うように私がデザインして作ったの。そうすれば当然彩奈にも似合うし」得意げに語る和泉。
「・・・それって反則じゃ・・・コンテスト、ですよね?」
「いいのよ!もともと彩香ちゃんたちをみんなで見るためのイベントなんだし」
「えっ・・・ど、どういうことですか?」
「彩香ちゃんってあんまりネット見ないみたいね」
「はい。必要なもの調べるくらいしか・・・」
「あのね、彩香ちゃんとゆずちゃんってにゃんパラファンの間では、すでに伝説化してるのよ」
「で、伝説化?」
「だって、漫画の生き写しじゃない。二人とも。それが一人ずつじゃなくて二人一緒にイベントに現れちゃって、しかもそれ以来全く消息不明なんだから」
「そ、そんなこと言われても・・・」
「だから、探しまくってるファンのためにこのイベント開催されることになったんだって」
とあくまで自分が企画に深く関わっているとは言わない和泉だった。
ゆずはことの大きさがわかり、完全に固まっていた。
「そ、そんなことになってたんですか・・・」彩香も呆然として和泉の話を聞いていた。
「彩香ちゃんとゆずちゃんが来るんじゃないかって、会場はその話で持ちきりよ」
「・・・私って、そんなに・・・」
「うん。超有名人」追い討ちをかける明衣。
「わわわ、わた、し・・・」突然動き出してブルブル震えるゆず。
「さて、準備もできたし・・・」と和泉のスマホが振動した。
「・・・うん。わかったわ。玲ちゃんもOKみたい。じゃあよろしく!」
と和泉が外に声をかけると、運転席のドアが開いた。
「こんにちは!今日は来てくれてありがとう!貴方達がいれば会場は大盛り上がりよ」
と運転席にはいってきたさつきが元気よく挨拶してきた。
「さつき、移動よろしくね」
「任せなさい!って相変わらず大きな車ねぇ」
と言いながら、さつきは慎重に運転を始めた。
「どこかに移動なんですか?」
「ええ。このままステージ裏まで行く手はずになってるの。貴方達外の人に見られたらパニックになるから」
「超有名芸能人みたい」
「・・・そうね」
ワゴン車はゆっくりとステージに近づいていった。
すでにあきらめ顔の彩香は、力なく和泉に尋ねた。
「あのね、今日海岸でにゃんパラコスプレコンテストがあるの!」
「ああ、そういうこと。また、なんですね・・・」
完全に脱力した彩香。
「こここ、コンテスト⁉︎」
ゆずは観客を想像して震え始めていた。
「春にイベントに出たじゃない、私たち。あの時の彩香ちゃんとゆずちゃん、すっごく好評でね。にゃんパラのファンサイトでも特集記事になってるのよ」
「えっ・・・そうなんですか?」
うなだれていた彩香が少し反応した。
「でね、主催者からぜひ呼んでくれって」
主催者がさつきだとは言わない和泉。
「で、でも・・・今日のこの格好は・・・」
いつもより短いスカートを気にし始める彩香。
「そうよね。彩奈も夏バージョンのメイド服だし、ばっちりよね!」
「そういう話じゃなくって・・・」
何をいっても通じなそうだと彩香は悟った。
「それに、今日はサプライズもあるのよ」
「サプライズって・・・」
「今言っちゃったらサプライズにならないから、内緒よ。うふふ」
と思わせぶりな和泉だった。
しばらくすると、和泉は車を止めた。
「さあ着いたわ。玲ちゃんはその荷物持ってステージ脇の楽屋に移動ね」
「は、はい!行ってきます」
なぜか妙に気合の入った玲が一人、車を降りていった。
「さて彩香ちゃん、ゆずちゃん、準備するわよぉ!」
手をワキワキさせながら、彩香とゆずに迫る和泉。
「い、和泉さん、怖い・・・」ゆずは狭い車内で必死に和泉の手から逃れようとした。
「彩香はもう諦めたの?」と明衣。
「明衣も知ってたの?」
「うん。だって彩香のメイク担当、私だもん!このために私、みっちり仕込まれたんだから、和泉さんに」と手慣れた感じでメイク道具を広げ始める明衣だった。
***しばらくお待ちください***
「よっし完成!」とアイライナーを高々と掲げる明衣。
「ほおらゆずちゅわん。キレイになったでちょお」なぜか赤ちゃん言葉の和泉。
「彩香、見てみて」と明衣が彩香の前に鏡を置いた。
「これ、わたし?」
「そうだよ。美少女彩香がさらにレベルアップ!」
「どれどれ。うん!明衣ちゃん上手になったね。彩香ちゃんいつもの3倍はキレイよ!」
「やったー、サファイア様に褒められた!」
「サファイア様・・・?」どこかで聞いたことあるなと思った彩香。
「うん。伝説のコスプレイヤー、サファイア様こと和泉さん!ネットで超有名なんだよ!」
「そ、そうなんですか?」おどおど尋ねるゆず。
「まあね。若い頃から趣味で続けてたらいつのまにか『伝説』とか呼ばれてたの」
とこともなげに言う和泉。
「そ、そういえば、和泉さんっていつもメイクばっちりですね・・・」とゆずが思い出したように言った。
「あはは。癖でね。なんかくっきりはっきりさせちゃうのよね」
「で、でも、いつもキレイだなって・・・」
「そう。ありがと、ゆずちゃん。でも、ゆずちゃんのお肌の方がもっとキレイよ」
「そ、そんな・・・」赤くなるゆずだった。
「ゆず。ゆずは、サファイア様直々にメイクしていただいてるんだよ。光栄に思いなさい!」
「そ、そうだ、ね・・・で、でも、この服・・・」
ゆずは前回と同じくみかにゃんの服。もちろん彩香の彩奈と同じリゾートバージョンになっていた。
「せ、先週発売の夏特集号と、同じデザインの服なんです!」しのは嬉しそうに言った。
「服ってそんなにすぐ作れるものなの?」彩香は不思議がった。「あれ?わたしの服、もっと前にもらってなかったっけ?」
「うふふ。だって元々私がデザインした衣装だもん」と和泉。
「そ、それって・・・」
「そそそ、そうなんです。わ、私が和泉さんに、頼んだ『夏バージョン』の衣装です」
「じゃあこれ、オリジナルってこと?」
「そうよ。彩香ちゃんに似合うように私がデザインして作ったの。そうすれば当然彩奈にも似合うし」得意げに語る和泉。
「・・・それって反則じゃ・・・コンテスト、ですよね?」
「いいのよ!もともと彩香ちゃんたちをみんなで見るためのイベントなんだし」
「えっ・・・ど、どういうことですか?」
「彩香ちゃんってあんまりネット見ないみたいね」
「はい。必要なもの調べるくらいしか・・・」
「あのね、彩香ちゃんとゆずちゃんってにゃんパラファンの間では、すでに伝説化してるのよ」
「で、伝説化?」
「だって、漫画の生き写しじゃない。二人とも。それが一人ずつじゃなくて二人一緒にイベントに現れちゃって、しかもそれ以来全く消息不明なんだから」
「そ、そんなこと言われても・・・」
「だから、探しまくってるファンのためにこのイベント開催されることになったんだって」
とあくまで自分が企画に深く関わっているとは言わない和泉だった。
ゆずはことの大きさがわかり、完全に固まっていた。
「そ、そんなことになってたんですか・・・」彩香も呆然として和泉の話を聞いていた。
「彩香ちゃんとゆずちゃんが来るんじゃないかって、会場はその話で持ちきりよ」
「・・・私って、そんなに・・・」
「うん。超有名人」追い討ちをかける明衣。
「わわわ、わた、し・・・」突然動き出してブルブル震えるゆず。
「さて、準備もできたし・・・」と和泉のスマホが振動した。
「・・・うん。わかったわ。玲ちゃんもOKみたい。じゃあよろしく!」
と和泉が外に声をかけると、運転席のドアが開いた。
「こんにちは!今日は来てくれてありがとう!貴方達がいれば会場は大盛り上がりよ」
と運転席にはいってきたさつきが元気よく挨拶してきた。
「さつき、移動よろしくね」
「任せなさい!って相変わらず大きな車ねぇ」
と言いながら、さつきは慎重に運転を始めた。
「どこかに移動なんですか?」
「ええ。このままステージ裏まで行く手はずになってるの。貴方達外の人に見られたらパニックになるから」
「超有名芸能人みたい」
「・・・そうね」
ワゴン車はゆっくりとステージに近づいていった。
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