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「大和、メンバーあの人たちでよさそうね」
「ああ、あっちもお前と一緒でいいってさ」
「当然じゃない、わたしのバック出来るなんて光栄だと思ってほしいわね」
相変わらず上からの玲だった。最初のメンバーが玲の傍若ぶりに耐えかねてあっさりといなくなってしまったので、急遽『玲でも』いい、メンバーを探していたのだった。
「ところでさ、鷹文はどう?歌詞進んでるっぽい?」
「あれ、毎日会ってるんじゃないのか?」
「どこ情報よ!わたしだって・・・忙しいんだからね!」
と言う割には少し恥ずかしそうに否定した。
「まだだってよ。俺も待ってるんだけどな。夏休み中にはできるだろうって言ってた」
「そうなんだ。そういえば夏休みはどうするの?」
「ああ、俺たちは鷹文のおじさんの別荘だ」
「え⁉︎べべべ、別荘って?」
「おじさんが作家だって話しただろ。毎年夏は執筆の山場を迎えるらしくってさ。自分から缶詰になりにいくんだって言ってたよ。本当かどうかは知らないけど。で、俺たちもそれに便乗するってわけ。毎年俺と、鷹文と、明衣と明衣の妹の結衣が来るな」
「遠野さんは?」
「どうなんだろうな。でもお手伝いさんなんだから、一緒に行くんじゃない?」
「そうなの・・・」
「なんだ、お前も行きたいのか?」
「何言ってんの!そ、そんなの行くわけないじゃない!」
「へー。鷹文、遠野に取られちまうぞ!」
大和はにやけた顔で玲を見た。
「か、関係ないわよ・・・」語尾が少し弱気になる玲だった。
「ああ、あっちもお前と一緒でいいってさ」
「当然じゃない、わたしのバック出来るなんて光栄だと思ってほしいわね」
相変わらず上からの玲だった。最初のメンバーが玲の傍若ぶりに耐えかねてあっさりといなくなってしまったので、急遽『玲でも』いい、メンバーを探していたのだった。
「ところでさ、鷹文はどう?歌詞進んでるっぽい?」
「あれ、毎日会ってるんじゃないのか?」
「どこ情報よ!わたしだって・・・忙しいんだからね!」
と言う割には少し恥ずかしそうに否定した。
「まだだってよ。俺も待ってるんだけどな。夏休み中にはできるだろうって言ってた」
「そうなんだ。そういえば夏休みはどうするの?」
「ああ、俺たちは鷹文のおじさんの別荘だ」
「え⁉︎べべべ、別荘って?」
「おじさんが作家だって話しただろ。毎年夏は執筆の山場を迎えるらしくってさ。自分から缶詰になりにいくんだって言ってたよ。本当かどうかは知らないけど。で、俺たちもそれに便乗するってわけ。毎年俺と、鷹文と、明衣と明衣の妹の結衣が来るな」
「遠野さんは?」
「どうなんだろうな。でもお手伝いさんなんだから、一緒に行くんじゃない?」
「そうなの・・・」
「なんだ、お前も行きたいのか?」
「何言ってんの!そ、そんなの行くわけないじゃない!」
「へー。鷹文、遠野に取られちまうぞ!」
大和はにやけた顔で玲を見た。
「か、関係ないわよ・・・」語尾が少し弱気になる玲だった。
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