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「うわー、大学だ!中どんなふうになってんのかな?」
「なんか・・・ドキドキするね」
大学の正門を見つめたまま立ち止まったゆずが、両手を胸に当てて中を見つめていた。
明衣はゆずのとなりで、キョロキョロと中を物色していた。
「明衣、ゆず、そこに止まってたら他の人の邪魔になっちゃうよ」
彩香は、ぽおっとしているゆずの手を取って正門から入った。明衣もあとからついてきた。
新緑がまぶしいこの場所は、小林舞菜の通う日陽大学。以前約束していた見学にやってきたのだった。
「明後日の創立記念日に大学の見学に行くんだけど・・・」
卵焼きをつまみながら、彩香が話し始めた。
「この前、等々力緑地に行ってきたんだけど、そこで会った大学生の人と仲良くなってね、見にこないって誘われたんだ」
「なになに。大学生ってイケメン?」明衣が食いついてきた。
「ちがうよ!女子大生。でもきれいな人だったな」
「なぁんだ。女子か。で?」
「うん。私が行きたいなって思っている写真科の大学生だったの。それで、色々話し聞いてたら、見学にこないってことになってね」
「え?彩香って写真撮るの?」
「言ってなかったっけ?・・・これ見て」
彩香は明衣にスマホを渡した。
「おー・・・なんかよくわからないけど、キレイな写真だね」
「ありがと。それ、スマホじゃなくてカメラで撮ったんだよ」
「そうなんだ。風景好きなの?」
「うん。小さい頃からお父さんと一緒によく出かけてたんだ」
机に置いたスマホを操作して、次々と違う写真に切り替えていった。
「あ、京都もあるんだね」
「私、小学生の頃、京都にも住んでたんだよ」
「え?そうなの?どの辺?」
「うーんとね・・・今出川通りって・・・知らないよね」
「うん・・・ごめん」
「ううん。京都って通りの名前たくさんあるし。あ、京都御所ならわかるよね」
「あ、そこなら知ってる!」「私も」
「その京都御所の近くに住んでたんだ」
「へえー、彩香って公家様だったの?」
「ちがうって。私は普通の家。京都の前はこっちに住んでたし」
「なあんだ。なんとなく雅な感じするなぁなんて思ってたのに『わらわ』とかいいそう」
明衣は笑った。
「そんなこと言わないわよ!」
「で、なんで明後日・・・って、あ、そうか!創立記念日!」
「そうなの。平日の方がいろいろわかるかなって思って」
「そうだね。なんか行ってみたいかも」
「私も見たい」
「うん。わたしもね、二人と一緒に行きたいなって思ってたの」
「私も行っていいの?」
「もちろん。ゆずも興味あるでしょ。違う学校って」
「うん。で、でも・・・男の人、たくさんいるのかな・・・」
キャンパスに男子生徒がたくさん歩いている姿を想像したゆずは、震え始めた。
「いると思うけど、大丈夫よ。私一緒だから」
「そうそう、私も一緒なんだから安心して、ゆず」
明衣はわざわざ立ち上がってゆずの後ろから抱きついた。
「め、明衣ちゃん。お弁当こぼれちゃうよ」
と言いながらも、少し安心したゆずだった。
そんな経緯で、今日を迎えたのだった。
「待ち合わせ、してるの?」
ゆずがピンク色のザックのストラップをぎゅっと握りしめて、おどおどしながら尋ねた。
「うん。正面の校舎の前にいるって・・・あ!舞菜さん!」
舞菜を見つけた彩香は、小走りで近づいていった。
「彩香ちゃん。待ってたわよ」
「はい。今日はありがとうございます。あの、友達も連れてきちゃったんですけど、大丈夫ですか?」
「もちろん!はじめまして!私、小林舞菜って言います。写真科の3年生よ」
「私、木村明衣です。よろしくお願いします!」
「わ、わたし・・・藤野・・・ゆず・・・でしゅ・・」
顔を赤くしてもじもじしながらゆずが挨拶した。
「明衣ちゃんとゆずちゃんね。よろしくね。ねえ、彩香ちゃん。ゆずちゃんってあどけない感じで可愛いわね」
「そうですね。学校でも人気みたいですよ」
「何いってんの!彩香が一番に決まってんじゃない!」
「え・・・私は、普通だよ」
「うーん。それは明衣ちゃんの方が正しいかな。だって私も、彩香ちゃんモデルにしたいってはじめから思ってたもん」
「そ、そうなんですか?」彩香は顔を赤らめた。
「明衣ちゃんもスレンダーで素敵ね。ファッションモデルとかできそう」
「えーほんとですか。そんなこと言われたの初めて!ありがとうございます。嬉しいです!」
明衣は嬉しそうに「うっふぅん」とポーズをとってみせた。
「うん。私も思ってた。舞菜さん、こんど明衣とゆずモデルにして撮影会しましょうか」
「あ、それいいね。ぜひぜひ!」
「も、もで・・・る・・・」自分がカメラの前でポーズをとっている姿を想像したゆずが、
顔を沸騰させて動かなくなった。
「あ・・・ゆず、今すぐじゃないから大丈夫よ」
彩香は、ゆずのそばに寄って落ち着かせた。
「ごめん。もうすぐ次の授業始まっちゃうから、こっち来てくれる?」
舞菜は、彩香たちを連れて校舎の中へ入っていた。
「なんか・・・ドキドキするね」
大学の正門を見つめたまま立ち止まったゆずが、両手を胸に当てて中を見つめていた。
明衣はゆずのとなりで、キョロキョロと中を物色していた。
「明衣、ゆず、そこに止まってたら他の人の邪魔になっちゃうよ」
彩香は、ぽおっとしているゆずの手を取って正門から入った。明衣もあとからついてきた。
新緑がまぶしいこの場所は、小林舞菜の通う日陽大学。以前約束していた見学にやってきたのだった。
「明後日の創立記念日に大学の見学に行くんだけど・・・」
卵焼きをつまみながら、彩香が話し始めた。
「この前、等々力緑地に行ってきたんだけど、そこで会った大学生の人と仲良くなってね、見にこないって誘われたんだ」
「なになに。大学生ってイケメン?」明衣が食いついてきた。
「ちがうよ!女子大生。でもきれいな人だったな」
「なぁんだ。女子か。で?」
「うん。私が行きたいなって思っている写真科の大学生だったの。それで、色々話し聞いてたら、見学にこないってことになってね」
「え?彩香って写真撮るの?」
「言ってなかったっけ?・・・これ見て」
彩香は明衣にスマホを渡した。
「おー・・・なんかよくわからないけど、キレイな写真だね」
「ありがと。それ、スマホじゃなくてカメラで撮ったんだよ」
「そうなんだ。風景好きなの?」
「うん。小さい頃からお父さんと一緒によく出かけてたんだ」
机に置いたスマホを操作して、次々と違う写真に切り替えていった。
「あ、京都もあるんだね」
「私、小学生の頃、京都にも住んでたんだよ」
「え?そうなの?どの辺?」
「うーんとね・・・今出川通りって・・・知らないよね」
「うん・・・ごめん」
「ううん。京都って通りの名前たくさんあるし。あ、京都御所ならわかるよね」
「あ、そこなら知ってる!」「私も」
「その京都御所の近くに住んでたんだ」
「へえー、彩香って公家様だったの?」
「ちがうって。私は普通の家。京都の前はこっちに住んでたし」
「なあんだ。なんとなく雅な感じするなぁなんて思ってたのに『わらわ』とかいいそう」
明衣は笑った。
「そんなこと言わないわよ!」
「で、なんで明後日・・・って、あ、そうか!創立記念日!」
「そうなの。平日の方がいろいろわかるかなって思って」
「そうだね。なんか行ってみたいかも」
「私も見たい」
「うん。わたしもね、二人と一緒に行きたいなって思ってたの」
「私も行っていいの?」
「もちろん。ゆずも興味あるでしょ。違う学校って」
「うん。で、でも・・・男の人、たくさんいるのかな・・・」
キャンパスに男子生徒がたくさん歩いている姿を想像したゆずは、震え始めた。
「いると思うけど、大丈夫よ。私一緒だから」
「そうそう、私も一緒なんだから安心して、ゆず」
明衣はわざわざ立ち上がってゆずの後ろから抱きついた。
「め、明衣ちゃん。お弁当こぼれちゃうよ」
と言いながらも、少し安心したゆずだった。
そんな経緯で、今日を迎えたのだった。
「待ち合わせ、してるの?」
ゆずがピンク色のザックのストラップをぎゅっと握りしめて、おどおどしながら尋ねた。
「うん。正面の校舎の前にいるって・・・あ!舞菜さん!」
舞菜を見つけた彩香は、小走りで近づいていった。
「彩香ちゃん。待ってたわよ」
「はい。今日はありがとうございます。あの、友達も連れてきちゃったんですけど、大丈夫ですか?」
「もちろん!はじめまして!私、小林舞菜って言います。写真科の3年生よ」
「私、木村明衣です。よろしくお願いします!」
「わ、わたし・・・藤野・・・ゆず・・・でしゅ・・」
顔を赤くしてもじもじしながらゆずが挨拶した。
「明衣ちゃんとゆずちゃんね。よろしくね。ねえ、彩香ちゃん。ゆずちゃんってあどけない感じで可愛いわね」
「そうですね。学校でも人気みたいですよ」
「何いってんの!彩香が一番に決まってんじゃない!」
「え・・・私は、普通だよ」
「うーん。それは明衣ちゃんの方が正しいかな。だって私も、彩香ちゃんモデルにしたいってはじめから思ってたもん」
「そ、そうなんですか?」彩香は顔を赤らめた。
「明衣ちゃんもスレンダーで素敵ね。ファッションモデルとかできそう」
「えーほんとですか。そんなこと言われたの初めて!ありがとうございます。嬉しいです!」
明衣は嬉しそうに「うっふぅん」とポーズをとってみせた。
「うん。私も思ってた。舞菜さん、こんど明衣とゆずモデルにして撮影会しましょうか」
「あ、それいいね。ぜひぜひ!」
「も、もで・・・る・・・」自分がカメラの前でポーズをとっている姿を想像したゆずが、
顔を沸騰させて動かなくなった。
「あ・・・ゆず、今すぐじゃないから大丈夫よ」
彩香は、ゆずのそばに寄って落ち着かせた。
「ごめん。もうすぐ次の授業始まっちゃうから、こっち来てくれる?」
舞菜は、彩香たちを連れて校舎の中へ入っていた。
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