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貪りたい
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すっかり嗅ぎ慣れた甘い香りを感じて目を覚ますと、龍弥の隣で寝息を立てる修の寝顔が目に入った。
昨夜は何度も互いを求めて貪り合った。愛だの恋だの気恥ずかしいことは苦手だが、叶うなら修のことは手放したくない。
例え今までにはなかった腰の鈍痛が不快であっても。
「ん……」
「起きたのか」
「んん……ん、むぅ」
口を尖らせてまた寝息を立てる修の姿に、龍弥の下半身が小さく反応する。
こんな面もあるのに、雄々しく龍弥を求めて獣のようなセックスをする。そのクセ腕の中で甘く喘ぐ姿も見せる。
不思議な男だ。こんなにも自分を翻弄して狂わせる相手と出会うとは思いもしなかった。もちろん抱かれる行為を含めて、自分を曝け出せる相手など求めないし現れないと思っていた。
「アンタ、本当に寝てんのか」
龍弥も狡い。囁くような声で尋ねて修の顔を覗き込むと、キスを仕掛けるように触れる寸前で開いた唇を止める。
ゆっくりと唇から視線を外して目を見つめると、僅かに修の瞼が震えた気がした。
「起きるなら今のうちだぞ」
仰向けに眠る修に覆い被さり、腕を伸ばして腰骨から内腿をなぞると、乾いた陰嚢の裏から会陰を緩やかに撫でる。
生理現象で既に硬く勃ち上がっていた屹立が、早くも鈴口を濡らして次の刺激を待っているようにピクッと震えた。
フワッと空洞を作るように布団の中に潜り込んで修の脚元に移動すると、熱り勃った屹立を口に含んで唾液を纏わせる。
ぶちゅぶちゅとわざとらしい音を立てて、雁首から尖端を何度も吸い上げると、漏れ伝う唾液を指で掬って、湿った指先を蕾につっぷりと挿し入れる。
一瞬強張ってキツく絞まるが、屹立を柔く扱いてやるとそちらに意識が移ったのか、緩やかに蕾が芽吹いていく。
ぬちぬちと粘つく水音を立てて屹立を扱くと、親指で鈴口を虐めて追い詰めながら、蕾の奥に沈む指に唾液を垂らして少しでも滑りをよくさせて奥を擦る。
コリコリとした奥の隆起を撫でると、修は鈴口から雫を滴らせ、手を離した屹立はぶるりと大きく揺れる。
布団を剥がすと汗ばんだ肌が部屋の空気に触れて、ひんやりとして心地好い。
いまだ眠った体を装う頑固な修の乳首を吸うと、サイドボードの引き出しからコンドームを取り出してまた胸元を愛撫する。
噛み千切ったパッケージを放り捨てて、猛る昂りに纏わせると、熟れた後孔に一気に挿し込んで奥まで穿つ。
抽挿に合わせて鈴口を濡らす屹立を擦ってやると、堪え切れないのか甘い喘ぎを漏らして修が眉を寄せる。
「ん……んん、ふぅうっ、ん」
修は腰を揺らしながら緩やかに目を開くと、驚いたように二度見して、キュッと奥を締める。
「なにしてるの、んっ、んん。龍弥ぁ」
「本当に寝てたのか。狸寝入りじゃなくて」
「え?あっ、本当にって。んん、ふぅんっ」
まだ寝惚けているのか、修は困惑しながらも打ち寄せる快楽の波に攫われるように腰を捩る。
「修、自分で擦ってるとこ見せて」
突き上げられて律動のままふるふると揺れる屹立を握らせると、見せてと龍弥は口角を上げる。
「はっ、ぅう……ん、もう」
甘く息を吐いて呆れたように龍弥を見つめると、諦めたように深く屹立を握り込んで手首をしならせて上下に扱く。
抽挿とは敢えてリズムを変えているのか、修は眉間を寄せて口をだらしなく開けると、脚に力を込めて吐息のような小さい喘ぎを漏らしながら一心不乱に屹立を扱く。
「……えっろいな」
龍弥が言うまでもなく、修はもう片方の手を口元に運ぶと、見せつけるように指をしゃぶり、湿った指先で乳首を捏ねて爪先で弾く。
厭らしくも艶かしい修の姿に龍弥の昂りは一層質量を増して、徐々に抽挿を速くすると、奥を擦ってこちらも気持ちがいいだろうと、自分で煽ったクセに修の注意を引こうと腰を揺らす。
腰を打ちつける乾いた音が跳ねると、変則的な鈍い水音を立てて屹立を扱く手を速くした修が、切なげに嬌声を漏らす。
「ふぅ、あっ、あぁ……も、出る。うぅっ、ん、イクっ、も、出るよ」
「いいよ」
「あんっ、龍弥、やぁ、も……出るぅ」
手首をしならせて何度か上下させると、ギュッと付け根に掌を押し当てて、白濁した飛沫を迸らせてビグビグと蕩けた芯と腰を震わせる。
一気に中が畝り、絞まる襞路に責め立てられると、龍弥は早めた抽挿で奥を擦って更に修を追い立てる。
背骨をしならせて堪らず叫ぶように嬌声を漏らす修の腰を掴み、切なく張り詰めた昂りを根元まで咥えさせると、修の中でぶるりと震わせながら爆ぜさせた。
昨夜は何度も互いを求めて貪り合った。愛だの恋だの気恥ずかしいことは苦手だが、叶うなら修のことは手放したくない。
例え今までにはなかった腰の鈍痛が不快であっても。
「ん……」
「起きたのか」
「んん……ん、むぅ」
口を尖らせてまた寝息を立てる修の姿に、龍弥の下半身が小さく反応する。
こんな面もあるのに、雄々しく龍弥を求めて獣のようなセックスをする。そのクセ腕の中で甘く喘ぐ姿も見せる。
不思議な男だ。こんなにも自分を翻弄して狂わせる相手と出会うとは思いもしなかった。もちろん抱かれる行為を含めて、自分を曝け出せる相手など求めないし現れないと思っていた。
「アンタ、本当に寝てんのか」
龍弥も狡い。囁くような声で尋ねて修の顔を覗き込むと、キスを仕掛けるように触れる寸前で開いた唇を止める。
ゆっくりと唇から視線を外して目を見つめると、僅かに修の瞼が震えた気がした。
「起きるなら今のうちだぞ」
仰向けに眠る修に覆い被さり、腕を伸ばして腰骨から内腿をなぞると、乾いた陰嚢の裏から会陰を緩やかに撫でる。
生理現象で既に硬く勃ち上がっていた屹立が、早くも鈴口を濡らして次の刺激を待っているようにピクッと震えた。
フワッと空洞を作るように布団の中に潜り込んで修の脚元に移動すると、熱り勃った屹立を口に含んで唾液を纏わせる。
ぶちゅぶちゅとわざとらしい音を立てて、雁首から尖端を何度も吸い上げると、漏れ伝う唾液を指で掬って、湿った指先を蕾につっぷりと挿し入れる。
一瞬強張ってキツく絞まるが、屹立を柔く扱いてやるとそちらに意識が移ったのか、緩やかに蕾が芽吹いていく。
ぬちぬちと粘つく水音を立てて屹立を扱くと、親指で鈴口を虐めて追い詰めながら、蕾の奥に沈む指に唾液を垂らして少しでも滑りをよくさせて奥を擦る。
コリコリとした奥の隆起を撫でると、修は鈴口から雫を滴らせ、手を離した屹立はぶるりと大きく揺れる。
布団を剥がすと汗ばんだ肌が部屋の空気に触れて、ひんやりとして心地好い。
いまだ眠った体を装う頑固な修の乳首を吸うと、サイドボードの引き出しからコンドームを取り出してまた胸元を愛撫する。
噛み千切ったパッケージを放り捨てて、猛る昂りに纏わせると、熟れた後孔に一気に挿し込んで奥まで穿つ。
抽挿に合わせて鈴口を濡らす屹立を擦ってやると、堪え切れないのか甘い喘ぎを漏らして修が眉を寄せる。
「ん……んん、ふぅうっ、ん」
修は腰を揺らしながら緩やかに目を開くと、驚いたように二度見して、キュッと奥を締める。
「なにしてるの、んっ、んん。龍弥ぁ」
「本当に寝てたのか。狸寝入りじゃなくて」
「え?あっ、本当にって。んん、ふぅんっ」
まだ寝惚けているのか、修は困惑しながらも打ち寄せる快楽の波に攫われるように腰を捩る。
「修、自分で擦ってるとこ見せて」
突き上げられて律動のままふるふると揺れる屹立を握らせると、見せてと龍弥は口角を上げる。
「はっ、ぅう……ん、もう」
甘く息を吐いて呆れたように龍弥を見つめると、諦めたように深く屹立を握り込んで手首をしならせて上下に扱く。
抽挿とは敢えてリズムを変えているのか、修は眉間を寄せて口をだらしなく開けると、脚に力を込めて吐息のような小さい喘ぎを漏らしながら一心不乱に屹立を扱く。
「……えっろいな」
龍弥が言うまでもなく、修はもう片方の手を口元に運ぶと、見せつけるように指をしゃぶり、湿った指先で乳首を捏ねて爪先で弾く。
厭らしくも艶かしい修の姿に龍弥の昂りは一層質量を増して、徐々に抽挿を速くすると、奥を擦ってこちらも気持ちがいいだろうと、自分で煽ったクセに修の注意を引こうと腰を揺らす。
腰を打ちつける乾いた音が跳ねると、変則的な鈍い水音を立てて屹立を扱く手を速くした修が、切なげに嬌声を漏らす。
「ふぅ、あっ、あぁ……も、出る。うぅっ、ん、イクっ、も、出るよ」
「いいよ」
「あんっ、龍弥、やぁ、も……出るぅ」
手首をしならせて何度か上下させると、ギュッと付け根に掌を押し当てて、白濁した飛沫を迸らせてビグビグと蕩けた芯と腰を震わせる。
一気に中が畝り、絞まる襞路に責め立てられると、龍弥は早めた抽挿で奥を擦って更に修を追い立てる。
背骨をしならせて堪らず叫ぶように嬌声を漏らす修の腰を掴み、切なく張り詰めた昂りを根元まで咥えさせると、修の中でぶるりと震わせながら爆ぜさせた。
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