据え膳食わぬは男の恥だが喰っていいとは言ってない!!

藜-LAI-

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24.愛しいとこんなにも気持ちいい★

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 奥を綺麗に洗って掻き出される時に、かなり絋亮の指に翻弄された。
 それはベッドに移動してきた今も続いている。
「だいぶ解れたけど、もっとトロトロにしようね」
 悠仁を仰向けに寝かせて脚元で肘をつくと、絋亮は熱り立った昂りに避妊具を着け、掌にローションを落としてくちくちと空気を混ぜて、何度も指を滑らかに動かしている。
「俺なんかで気持ちいいワケ?」
「逆に、好きな人が相手で気持ちよくないってあるのかな」
 言いながら一気に悠仁の腰を持ち上げると、あられもなく丸見えになる姿勢になったところに、しっとりとした指が一気に奥へ深く沈む。
「んっ、はぁあ」
「ぱくぱくしてる。んーめっちゃエロい」
 ローションを塗り込むように、指先が浅瀬を何度も行き来してぐちゅぐちゅと鈍い水音が静かな部屋の中に響く。
「可愛い。指押し返す度にプスって空気漏らしてる。めちゃくちゃ厭らしくてヤバい」
「そういうのは実況しなくていい」
「なんで。全部俺だけのものだし、伝えないと伝わらないじゃない」
「いや、普通にハズいからっ」
「いやん。照れ顔めちゃくちゃ唆る」
 言うと同時に奥まで指が沈むと陰嚢を咥えられ、柔く握り込まれた昂りが徐々に熱を持ち始める。
「じゅぶじゅぶしながら扱かれるのきもちいかしら?」
「え、なんでそんな感じ……」
「興奮してきたからぁ」
 恍惚とした表情で悠仁を見下ろすと、再び陰嚢を口に含んで飴玉を舐めるように舌先で転がす。
 そして後孔に沈む指の数が増やされて、ぐるりと円を描くように時計回りに奥を掻き回される。
「んんっ、ふぅ、うっ」
 変な声が出てしまいそうで、悠仁は必死に自分の腕を口元に押し当てて嬌声を堪える。
 そんな姿に更に欲情したのか、陰嚢を食んで唇を離すと、会陰を刺すように舌先で執拗に舐めて刺激してから、指と入れ替わりに後孔へと舌を挿し込む。
 ぬちゅ、ねちゃ。舌先で掘り返されるように浅瀬を蹂躙され、湿った指先が昂る屹立を握ってゆるゆると扱き始める。
「あぁぁんっ、んん」
「ここ舐められるのきもちいのかしら、嬉しい。蕩けてきたわよ」
 じゅるじゅると音を立てて執拗に舐めて責め立てられると、風呂場で受け入れた時とは違ったゾワリとした劣情が芽生える。
 奥に、もっと奥に刺激が欲しい。
 悠仁は必死に絋亮の腕を引いて抱き寄せると、疼き始めた後孔に、彼の股間で熱り立つ肉茎を掴んであてがう。
「あら、もう欲しいの?」
「頼むから、ヘドさんじゃなくて絋亮に抱かれたいんだけど?」
「ごめん、なんかテンションが」
 困ったように笑う絋亮の唇を乱暴に奪うと、すぐに舌を絡めて息もつけない激しいキスをする。
 そのままゆっくりと絋亮の楔が奥まで穿たれると、奥で隆起した小さな丘が擦れて悠仁の腰が揺れる。
「ん?もっと擦って欲しいの?」
「ん。きもち……」
「いやん。マジでそんな顔、他でしないで。お願い」
「お前以外に抱かれる予定はない。あとその口調やめろ」
 その答えに一層質量を増した絋亮の楔がスピードを上げて奥に穿たれると、甘い律動に堪えきれず、悠仁は背をしならせてシーツを掴み息を殺す。
「んっ、やばぃ。奥膨れてきたよ」
「だから、実況すんなよ」
「でもここ擦ると前がビクンって、ほら」
 張り詰めた屹立は鈴口からぽたりと先走りを落とし、奥を穿たれる度に射精してしまいたい欲求が迫り上がってくる。
「も、出る。一緒にイケない?」
「なにそれ超可愛い。いこ。一緒にイくよ」
 絋亮は張り詰めた悠仁の根元を締め付けると、一気に抽挿のスピードを速めてガンガン奥を穿つ。
 隆起した敏感な箇所を擦られる度に、早く射精してしまいたくて懇願するように手を退けようとするが、キスで唇を塞がれて舌を絡め取られ、息すらもどかしい状況に追い込まれる。
「んんっん」
「悠仁、愛してるよ」
 そう言って暴発寸前の屹立から指を離すと、奥を抉るように大きく何度か穿ち、悠仁が果てて甘く息を吐くのを確認してから皮膜越しに絋亮も奥で熱を吐き出した。
「はあぁ、はあっ、あぁ、はあ」
 奥を突いたままぶるりと絋亮の昂りが震え、それに反応して悠仁が後孔を締め付けると、ずるりと溢れ出るように楔が引き抜かれて腰が震える。
 そのままキスをして舌を絡めると、腹にぶちまけた残滓を指で掬い、絋亮が自分の後孔を弄り始めた。
 くちゅくちゅと鈍い水音がキスする合間に聞こえてくるので、悠仁は少し驚いて唇を離す。
「どうした」
「悠仁のが良すぎてなんか疼いてきた」
「それで自分で弄ってんの?」
「どうしよう。俺もこんなんなるの初めてだから分かんない」
 互いに身体を起こすと、絋亮は脚を大きく開いてから、くちゅくちゅと音を立てて指を舐めると、自ら後孔を弄って腰を捩る。
「んっ、ここが疼くんだけど。ふぅっ」
 引き抜いた湿った指で萎れた肉茎を扱くと、悠仁の名前を呼びながら甘ったるい息を吐く。
「俺を抱きたかったんじゃなかったの」
「まだ抱き足りないけど、めちゃくちゃ後ろが疼く」
「抱き足りないのかよ」
「足りないけど、こっちも欲しくて」
「なんか変な薬飲んだのか」
「違うし」
 絋亮は擦り寄って股間に顔を埋めると、口に含んでしゃぶり始め、その心地の良さに引きずられるように悠仁の屹立が膨張していく。
「お前ホント……好き勝手するね」
「でもこの硬いの、挿れたくない?」
「誘導がお上手で」
 そのまま押し倒されてベッドに仰向けに横になると、紅潮した顔の絋亮が馬乗りに跨って、ぐちゃぐちゅに解された後孔で雁首まで咥え込む。
「ダメだって。ゴム着けてから」
「いいよ、シーツ洗えばいいじゃん」
「お腹痛くするぞ」
「いい。このまま欲しい」
 静かに呟くと、体重を預けるように深く腰を落として一気に根元まで受け入れると、絋亮が呻くように息を呑む。
「はぁん、うぅっ」
「めちゃくちゃ美味そうに咥えてるけど」
「ん。でも悠仁しか知らないよ」
 そう答えながらも刺激を求めてか、絋亮は奥の気持ちいいところに屹立を当てるように腰を揺らす。
「そんなに気に入った?」
「このバッキバキに硬いの大好き」
「言い方よ……」
 呆れる悠仁に倒れ込むように覆い被さると、絋亮はキスを強請って激しく舌を絡める。
 貪り合うようにキスをしながら、悠仁が腰を突き上げると、堪らず絋亮は身体を震わせて甘い声を出す。
 下から突き上げる悠仁の動きと、ぐるりと回転させるように腰を揺らす絋亮の動きで、律動が乱れて荒い息遣いの音だけが部屋に響く。
「ああっ、ん。ひっ、んん」
「もう前びちょびちょじゃんか」
「ん。お願い。もうイっちゃう」
「いいよ。気持ちよくなって」
 悠仁がキスをして囁くと、絋亮はそのまま首筋に吸い付いて、あろうことか噛み付いてきた。
「いっ」
「ん、もぉダメ。誰のところにも行かせない」
「だからって噛むなよ」
「んんっ、あぁああ。イクっ、イクぅう」
 甘ったるく叫ぶと、そのまま抱き合った二人の腹部にじわりと熱が広がる。
 プルプルと微痙攣を起こすように震える絋亮の腰を掴むと、悠仁は一気に抽挿を速めて奥を穿ち、奥のしこりを責め立てて、掠れた悲鳴のような息を漏らす絋亮の唇をキスで塞ぐと、そのまま最奥に熱を全て吐き出した。
「んんっ、ふっ、ん。はあ、はあ」
「あぁ、はあ、はぁ、はあ」
 奥が擦れてまたイったのか、悠仁の胸に倒れ込んだ絋亮が小刻みに身体を震わせて肩を持つ指先に力を込めている。
「またイった?」
「……俺、ドライとか初めてだわ」
「奥でイケるとか、抱かれる才能しかないだろ」
「ヤダ!俺だって抱きたい。抱き足りない」
「でも、ココが疼いちゃうんだろ?」
 楔が打ち込まれたままの繋ぎ目に指を這わせると、絋亮は聞いたこともない甘い嬌声を漏らした。
「やぁあん」
「ほら、ヘドさん出ちゃってる」
「ヘドニス子はバリタチなのよ。こんな風になっちゃうなんて……」
「ま、とりあえずお風呂行こっか」
「え?」
「抜けないようにしててね」
 悠仁は絋亮を抱いたまま身体を起こすと、そのまま前抱きして持ち上げ、楔を打ち込んだままバスルームに向かう。
「ヤダ!床汚しちゃう」
「だから漏れないように頑張って。お、締まった」
 移動する度に悠仁の内腿を伝って奥に放った熱が溢れ出してくる。
 その間もあんあん喘いで興奮した様子の絋亮に呆れる悠仁だが、可愛い恋人の喘ぎ声に下半身は正直に反応してしまう。
「やん、硬くなってきた」
「じゃあお風呂に着いたしそのまま楽しもうか」
 せめてもの遮音に熱いシャワーを噴き出させると、どちらと言わず何度も尽き果てるまで互いを貪り合った。
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