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1.⑤ *
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今まで女の子にしてもらったことはあるけど、それよりも一回りほど広く大きな口で縦横無尽に蠢く舌が、俺の剛直を翻弄する。
「んっ、きもちい? これ」
唇を離して裏筋を舐めながら妖艶に笑む貴臣の顔は、今までのどんなに綺麗でおっぱいが大きい子よりも官能的だ。
「お前、慣れてんのか」
「そう思う?」
「だって……めっちゃ気持ちいいし、クソエロい」
「へえ、気持ちいいんだ」
楽しそうに笑うとそのまま口で翻弄するのはやめたのか、ベッドに上がって真正面から抱き合うように脚を交差させて腰を寄せる。
それは当然のことながら、俺と貴臣、二人の性器がぶつかり合うような格好で、この後一体なにが起こるのか予想もつかない。
「最初から抱き合うのはハードルが高いでしょ。これで一緒に気持ちよくなろうな」
貴臣はそう言って口の端を上げると、二人の屹立を併せて握り込んで同時に擦り始めた。
「な、これ……あっ」
鈴口から溢れ出す雫は互いのものが混ざり合い、二本の性器を擦る指を滑らせる。
雁首が擦れて、言いようのない刺激が尾骶骨のあたりからゾワゾワと駆け上がり、覚えのある昂揚で俺は全身を震わせる。
されるがままに快楽を与えられている状況が少し悔しくて、焦燥感から指を口に含むと、湿らせた指先で貴臣の乳首を弾いて捏ねた。
「あっ、ん」
「可愛い声出すな、お前」
気持ちがいいのか、貴臣が昂りを責め立てる手の動きが少し緩やかになるが、それも一瞬のこと。
刺激する度にぷっくりと隆起して誘うように揺れる尖端を、いつの間にか夢中になって湿った指で執拗に弄る。
ふるんとマシュマロみたいに柔らかいおっぱいじゃないのに、なんでこんなにもエロいんだろうか。
「んふっ」
貴臣が漏らす甘い吐息に、なんだか俺もだんだんと想像が掻き立てられて屹立が一層熱を持つ。
ぐちゅぐちゅと空気を含んで泡立つ水音が静かな部屋に響いて、一人で処理をするのとは比べ物にならない刺激が俺の理性を飛ばしていく。
雁首を擦らせて、昂りを器用に扱く貴臣の手の動きが速くなっていく。
「あぁあん、も、俺、イクっ」
「んっ、俺も……出る」
気が付けば貪るようにキスをして舌を搦めていた。
漏れる声を抑えるように、息すらも吸い上げるように、必死になって淫らに舌を搦める。
懇願するように苦悶の声を漏らす貴臣が一気に手の動きを速めると、追い立てられて少しの時間差で互いの腹を白濁した熱で汚した。
「はあ、はっ、はあ」
果てた後で唇を離すと、息を整えるように肩を揺らす。
「はあ、はあ。気持ちよかっただろ」
「はぁ、気持ち良くなきゃイカねえだろ」
「もっかいキスしていいか」
「……そういうの野暮って言うんだぞ」
呟いて貴臣の唇を迎えに行くと、下唇に吸い付いて舌を這わせ、そのまま口の中に舌を沈める。
まさか数時間前まではこんなことになると思っていなかった。
絡み合う舌があまりに心地よくて、弄るように感度の良い貴臣の肌に手を滑らせて撫で回す。
「ぁんっ、ふっ、うぅっ、んん」
「んっ、んん」
全身を駆け巡る痺れのようなぞわりとした感覚が、昂りにまた熱を持たせる。
そして下腹部を押し上げるように主張し始めた俺の屹立を、貴臣の大きな掌がゆっくりと握り込む。
「これ挿れたい?」
「まあ、出来るもんなら」
「じゃあ、俺のも挿れていい?」
「……急に入るもんなのか」
困惑した顔で貴臣を見つめると、そんな俺を愛おしそうに見つめる視線に捉えられる。
「とりあえず一度シャワー浴び直そうか」
「……ああ。そうだな」
キスをしながら立ち上がってバスルームに移動すると、熱いシャワーで体を洗い流す。
これを浴び終わったら一体なにが待っているのだろうか。
そして俺はケツの安寧を守り、貴臣を抱くことが出来るのだろうか。
「んっ、きもちい? これ」
唇を離して裏筋を舐めながら妖艶に笑む貴臣の顔は、今までのどんなに綺麗でおっぱいが大きい子よりも官能的だ。
「お前、慣れてんのか」
「そう思う?」
「だって……めっちゃ気持ちいいし、クソエロい」
「へえ、気持ちいいんだ」
楽しそうに笑うとそのまま口で翻弄するのはやめたのか、ベッドに上がって真正面から抱き合うように脚を交差させて腰を寄せる。
それは当然のことながら、俺と貴臣、二人の性器がぶつかり合うような格好で、この後一体なにが起こるのか予想もつかない。
「最初から抱き合うのはハードルが高いでしょ。これで一緒に気持ちよくなろうな」
貴臣はそう言って口の端を上げると、二人の屹立を併せて握り込んで同時に擦り始めた。
「な、これ……あっ」
鈴口から溢れ出す雫は互いのものが混ざり合い、二本の性器を擦る指を滑らせる。
雁首が擦れて、言いようのない刺激が尾骶骨のあたりからゾワゾワと駆け上がり、覚えのある昂揚で俺は全身を震わせる。
されるがままに快楽を与えられている状況が少し悔しくて、焦燥感から指を口に含むと、湿らせた指先で貴臣の乳首を弾いて捏ねた。
「あっ、ん」
「可愛い声出すな、お前」
気持ちがいいのか、貴臣が昂りを責め立てる手の動きが少し緩やかになるが、それも一瞬のこと。
刺激する度にぷっくりと隆起して誘うように揺れる尖端を、いつの間にか夢中になって湿った指で執拗に弄る。
ふるんとマシュマロみたいに柔らかいおっぱいじゃないのに、なんでこんなにもエロいんだろうか。
「んふっ」
貴臣が漏らす甘い吐息に、なんだか俺もだんだんと想像が掻き立てられて屹立が一層熱を持つ。
ぐちゅぐちゅと空気を含んで泡立つ水音が静かな部屋に響いて、一人で処理をするのとは比べ物にならない刺激が俺の理性を飛ばしていく。
雁首を擦らせて、昂りを器用に扱く貴臣の手の動きが速くなっていく。
「あぁあん、も、俺、イクっ」
「んっ、俺も……出る」
気が付けば貪るようにキスをして舌を搦めていた。
漏れる声を抑えるように、息すらも吸い上げるように、必死になって淫らに舌を搦める。
懇願するように苦悶の声を漏らす貴臣が一気に手の動きを速めると、追い立てられて少しの時間差で互いの腹を白濁した熱で汚した。
「はあ、はっ、はあ」
果てた後で唇を離すと、息を整えるように肩を揺らす。
「はあ、はあ。気持ちよかっただろ」
「はぁ、気持ち良くなきゃイカねえだろ」
「もっかいキスしていいか」
「……そういうの野暮って言うんだぞ」
呟いて貴臣の唇を迎えに行くと、下唇に吸い付いて舌を這わせ、そのまま口の中に舌を沈める。
まさか数時間前まではこんなことになると思っていなかった。
絡み合う舌があまりに心地よくて、弄るように感度の良い貴臣の肌に手を滑らせて撫で回す。
「ぁんっ、ふっ、うぅっ、んん」
「んっ、んん」
全身を駆け巡る痺れのようなぞわりとした感覚が、昂りにまた熱を持たせる。
そして下腹部を押し上げるように主張し始めた俺の屹立を、貴臣の大きな掌がゆっくりと握り込む。
「これ挿れたい?」
「まあ、出来るもんなら」
「じゃあ、俺のも挿れていい?」
「……急に入るもんなのか」
困惑した顔で貴臣を見つめると、そんな俺を愛おしそうに見つめる視線に捉えられる。
「とりあえず一度シャワー浴び直そうか」
「……ああ。そうだな」
キスをしながら立ち上がってバスルームに移動すると、熱いシャワーで体を洗い流す。
これを浴び終わったら一体なにが待っているのだろうか。
そして俺はケツの安寧を守り、貴臣を抱くことが出来るのだろうか。
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