彼女に浮気された俺がミステリアスな美貌の同期と××したら溺愛沼から逃げられなくなりました

藜-LAI-

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1.④ *

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 そういえば着替えを借りるのを忘れていた。
 男同士なのでバスタオルを巻いて出ればいいのだが、今までとは訳が違う。貴臣に俺は、そういう目で見られているのだ。
「いやいや。気にし過ぎだろ」
 友人としての貴臣は申し分ないし、だからさっきのキスだってきっと酔っているせいで、深い意味などなかった。そう思いたかった。
「なあ貴臣、着るもん貸してくれ」
 丁寧に拭かなかったせいで髪から雫を滴らせ、腰にバスタオルを巻いた姿で部屋に戻ると、貴臣は相変わらず上半身裸でベッドの上で壁にもたれてタバコを吸っていた。
「起きてんなら返事しろよな。着るもんねえから服貸してく……え! ちょ、なに」
 貴臣に腕を引っ張られ、そのまま不恰好にベッドの上で膝を折る体勢になってしまった。
「ねえ。なんでそんなに無防備なの」
「は? つか離せよ。風邪引くから服着ろよ、いつまでそんな格好してんだよ」
「俺言わなかった?」
「なにを」
「お前のこと抱きたいんだけど」
 貴臣の手が緩やかに圭吾の胸元を撫でる。
「お前酔ってるだけだろ、冗談は大概にしとけ。つか抱かれねえし!」
 咄嗟に腕を振り払って背を向けるようにベッドに座ると、サイドテーブルに置かれたタバコを手に取り火を点ける。
 背後で貴臣がなにを思っているかまでは分からないが、なにか言いたげな執拗な視線も感じる。
 不自然な沈黙が続く中、咥えたタバコがジリジリと焼け、独特の匂いと白い煙が立ち登る。
 ベッドが軋む音と、背後から伸びた手が灰皿にタバコを押し当て、貴臣は聞こえよがしに溜め息を吐いた。
「ねえ、どうしたら信じるの」
「なにをだよ」
「こっち見ないの」
 誘うような色っぽい声で、貴臣は俺の腰に巻いたバスタオルの中に手を忍ばせて太腿を緩やかに撫でる。
「ちょ、ばか、やめろ。タバコ吸ってっから危ねえって」
 慌てて灰皿にタバコを押し当てると、どうしたんだよと貴臣の顔を軽く睨む。
「お前相当酔ってるだろ。なあ、貴臣、俺の股間触ってどうする気だよ」
「俺、お前が好きなんだけど」
「好きってなあお前……そもそも俺、男だぞ」
「またそれかよ。言われなくても見りゃ分かるよ」
「いや、だって勃たねえだろ」
「なら見てみなよ」
 そう言って貴臣はバスタオルを解くと、既に腹まで反り返り、鈴口から雫を滴らせて硬く勃ち上がった屹立をぶるりと震わせた。
「おいマジか。デカいな……」
 貴臣の性器が勃ち上がっていることよりも、その大きさが気になってしまって思わずそんなことを口走る。
「お前の裸見てたらこうなった。俺の好きはそういう好きだよ」
 貴臣はそう呟くと、見せつけるようにゆるゆると屹立を上下に扱く。
「ちょ……なにしてんだよお前」
「お前に見られてんの興奮する。見てて」
 貴臣はそう言うと指を口に含んで唾液を絡め、濡れそぼった指先で鈴口を擦りながら器用に屹立を扱き始める。
 くちゅくちゅと鈍い水音を立てながら、厭らしく屹立を攻め立てると、喘ぎのような甘い息を漏らし、俺の方をじっと見つめる。
「んっ、ふうっ、うぅう」
 正直ぞくりとした。
 普段と違って降りた前髪、その隙間で鈍く光る目が俺を捉えて離さない。
 時折舌舐めずりして、キスをせがむようなそぶりまで見せる。
 ヤバいと思った瞬間には、既に下半身で硬さを持ち始めた昂りに、正直羞恥よりも興奮を覚えてしまう。
 きっと貴臣からも見えている。
 バスタオルを押し上げて苦しそうに張り詰め始めた昂りを、咄嗟に誤魔化したくて上から手を添えた。
「なに、俺見てて興奮したの」
 嬉しそうに目を細めて熱くなった昂りを見つめると、貴臣はベッドを降り、俺の膝を割ってくつろげさせた股間に顔を埋めて、躊躇なく口に咥える。
「長くて反ってる。めちゃくちゃ硬いね」
「うっ」
 あまりの気持ち良さに声が漏れる。
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