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踊り子さんは対等に抱かれたい②※
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排泄したような虚脱が訪れたのも束の間、亮司さんは楔を打ち込んだまま俺を横向きに寝かせると、片脚を持ち上げて、拡げたそこから腰を打ち付けてくる。
緩やかなストロークは最初だけで、大きな鬼頭が内臓を押し上げるように隘路をこじ開け、ぶちゅんと楔が奥に収まる度に鈍く濁った水音がする。
穿たれるリズムに合わせて、息を逃すように喘いでいると、抽挿の角度を変えた亮司さんの淫刀に弱いところをグリグリ責められ、腰を戦慄かせて一層大きな喘ぎ声を出してしまう。
それなのに脚を固定され、あまつさえ片脚は亮司さんが愛しげに抱いたまま、亮司さんは俺の痴態を上から眺めて恍惚としている。
その顔がエロくて、この人をここままで悦ばせてる相手が自分なんだと思うと、迫り上がる愉悦に耐えきれず、俺は鈴口から一気に熱を迸てめらせた。
「もう出ちゃったね」
「亮司さんの顔がエロすぎて、アァアッ」
「俺の顔?」
「クソヤバい蕩けた顔してて」
「ああもう、勇樹は本当に可愛いな」
「アッ、やめっ、いま達ってる、から」
「そんなこと言われて止められるワケないでしょ」
ズンズンと容赦なく亮司さんの楔が最奥を穿つと、弛緩した直腸の奥まで、激しい抽挿が何度も繰り返される。
「うっ、すご、奥っ」
「とろとろだよ? なのに締まって絡み付いてくる」
「りょ……じ、さん」
伸ばした手で亮司さんの手を掴むと、キラリと揃いのリングが光る指が俺の指を絡め取り、しっかりと繋いで亮司さんを引き寄せる。
それで抽挿の角度が少し変わって、普段は擦られない場所を突かれると、もっと心地のいい場所を突いて欲しくて俺は自ら腰を捩った。
「勇樹」
「……亮司、さん」
喘ぎながら名前を呼ぶと、亮司さんは満足そうに口角を上げ、身体を預けるように、折った俺の脚に体重をかけて、上から落として叩き込むように楔を打ち込んでくる。
そのままどんどん律動が速くなると、亮司さんが愛してると囁いて俺の二の腕に唇を押し付けながら、熱い息を吐いて奥に打ち込んだ楔から熱を放った。
どくどくと脈打つ感覚が奥を刺激して、吐き出される全てを搾り取るように隘路を締め付けると、亮司さんは艶かしい姿で俺を愛しげに見つめてからキスをする。
そして残滓を絞り出すように、奥で数度細かく淫刀を震わせると、ずるりと後孔からそれを引き抜いて、改めて俺にキスをして舌を絡めた。
「勇樹、愛してるなんて言ったら重たいかな」
「そんなことないですよ」
「そうか。愛してるよ、勇樹」
「お、俺もですよ」
俺が羞恥で目を逸らすと、亮司さんは楽しそうに俺の頬を掴んで真正面から顔を覗き込んでくる。
「俺もなにかな」
「俺も好きって言ったんです! ちゃんと愛してるから揶揄うのやめてください。恥ずかしいんですよ」
「フッ、言葉にしてもらうと嬉しくなるね」
亮司さんはもう一度俺にキスをすると、慌てて思い出したようにゴムの後始末をして、全身に甘い余韻が残る俺を横抱きにしてバスルームに移動する。
「本当に毎回軽々と抱き上げますよね」
「軽々とではないよ。コツがあるんだよ。じゃないとさすがに腰が悲鳴をあげるよ」
「ならしなきゃ良いのに」
「でも顔に嬉しいって書いてあるぞ、勇樹」
「だからもう! そういうとを言わないでください」
なかなか力の入らない手で背中を叩くと、亮司さんは楽しげに笑い、俺の頬に頬を寄せてスリスリしながら、足取り軽やかにバスルームに到着して俺をゆっくりと降ろした。
「今日も冷えるから、バスタブに湯を貯めながらシャワーを浴びようか」
「ちょっと亮司さん、こんなにあちこち痕残さないでって言ってるのに」
俺は脱衣所の大きな鏡に映った自分を見て、際どいところに紅く咲いたキスマークをゲンナリした気持ちで見つめる。
「胸元以外は、他に身体を許さない限り見えないから大丈夫だよ」
「そういうのは大丈夫って言わないんですよ」
まるで反省する様子がない亮司さんの首を絞めて抗議すると、指輪が似合ってるなんて、全然関係ない言葉を吐いて、一瞬で俺を黙らせてしまう。
この人の俺への思いは、卑怯だ。
緩やかなストロークは最初だけで、大きな鬼頭が内臓を押し上げるように隘路をこじ開け、ぶちゅんと楔が奥に収まる度に鈍く濁った水音がする。
穿たれるリズムに合わせて、息を逃すように喘いでいると、抽挿の角度を変えた亮司さんの淫刀に弱いところをグリグリ責められ、腰を戦慄かせて一層大きな喘ぎ声を出してしまう。
それなのに脚を固定され、あまつさえ片脚は亮司さんが愛しげに抱いたまま、亮司さんは俺の痴態を上から眺めて恍惚としている。
その顔がエロくて、この人をここままで悦ばせてる相手が自分なんだと思うと、迫り上がる愉悦に耐えきれず、俺は鈴口から一気に熱を迸てめらせた。
「もう出ちゃったね」
「亮司さんの顔がエロすぎて、アァアッ」
「俺の顔?」
「クソヤバい蕩けた顔してて」
「ああもう、勇樹は本当に可愛いな」
「アッ、やめっ、いま達ってる、から」
「そんなこと言われて止められるワケないでしょ」
ズンズンと容赦なく亮司さんの楔が最奥を穿つと、弛緩した直腸の奥まで、激しい抽挿が何度も繰り返される。
「うっ、すご、奥っ」
「とろとろだよ? なのに締まって絡み付いてくる」
「りょ……じ、さん」
伸ばした手で亮司さんの手を掴むと、キラリと揃いのリングが光る指が俺の指を絡め取り、しっかりと繋いで亮司さんを引き寄せる。
それで抽挿の角度が少し変わって、普段は擦られない場所を突かれると、もっと心地のいい場所を突いて欲しくて俺は自ら腰を捩った。
「勇樹」
「……亮司、さん」
喘ぎながら名前を呼ぶと、亮司さんは満足そうに口角を上げ、身体を預けるように、折った俺の脚に体重をかけて、上から落として叩き込むように楔を打ち込んでくる。
そのままどんどん律動が速くなると、亮司さんが愛してると囁いて俺の二の腕に唇を押し付けながら、熱い息を吐いて奥に打ち込んだ楔から熱を放った。
どくどくと脈打つ感覚が奥を刺激して、吐き出される全てを搾り取るように隘路を締め付けると、亮司さんは艶かしい姿で俺を愛しげに見つめてからキスをする。
そして残滓を絞り出すように、奥で数度細かく淫刀を震わせると、ずるりと後孔からそれを引き抜いて、改めて俺にキスをして舌を絡めた。
「勇樹、愛してるなんて言ったら重たいかな」
「そんなことないですよ」
「そうか。愛してるよ、勇樹」
「お、俺もですよ」
俺が羞恥で目を逸らすと、亮司さんは楽しそうに俺の頬を掴んで真正面から顔を覗き込んでくる。
「俺もなにかな」
「俺も好きって言ったんです! ちゃんと愛してるから揶揄うのやめてください。恥ずかしいんですよ」
「フッ、言葉にしてもらうと嬉しくなるね」
亮司さんはもう一度俺にキスをすると、慌てて思い出したようにゴムの後始末をして、全身に甘い余韻が残る俺を横抱きにしてバスルームに移動する。
「本当に毎回軽々と抱き上げますよね」
「軽々とではないよ。コツがあるんだよ。じゃないとさすがに腰が悲鳴をあげるよ」
「ならしなきゃ良いのに」
「でも顔に嬉しいって書いてあるぞ、勇樹」
「だからもう! そういうとを言わないでください」
なかなか力の入らない手で背中を叩くと、亮司さんは楽しげに笑い、俺の頬に頬を寄せてスリスリしながら、足取り軽やかにバスルームに到着して俺をゆっくりと降ろした。
「今日も冷えるから、バスタブに湯を貯めながらシャワーを浴びようか」
「ちょっと亮司さん、こんなにあちこち痕残さないでって言ってるのに」
俺は脱衣所の大きな鏡に映った自分を見て、際どいところに紅く咲いたキスマークをゲンナリした気持ちで見つめる。
「胸元以外は、他に身体を許さない限り見えないから大丈夫だよ」
「そういうのは大丈夫って言わないんですよ」
まるで反省する様子がない亮司さんの首を絞めて抗議すると、指輪が似合ってるなんて、全然関係ない言葉を吐いて、一瞬で俺を黙らせてしまう。
この人の俺への思いは、卑怯だ。
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