踊り子さんはその手で乱されたい。

藜-LAI-

文字の大きさ
上 下
23 / 47

踊り子さんも乱れたい②※

しおりを挟む
「恥ずかしい? パクパクさせてヒクついてるけど」
 今入れたら指が食いちぎられそうだと、亮司さんが楽しげに喉を鳴らす。
 そしてまた溢れるほどローションを垂らすと、いつの間に着けたのか、ゴムを纏った淫刀が一気に奥を穿つ。
「アァアッ」
 にちゃっと粘ついた音がして、亮司さんの腰がゆっくりと離れると、浅瀬に引き戻された狩首が拡がった肉襞を掻いて緩やかに前後する。
「浅いところ好きだよね」
「んっ、擦れてるとこ、気持ち良くて」
「もっと声出しても良いんだよ」
「あっ、ああっ、亮司さん。イイッ、そこっ、アァア」
 執拗に腹を突き破るような角度で穿たれると、尿意を刺激されるような感覚が膨れ上がって、勃起した肉茎がだらしなく涎を垂らす。
「今日は奥だけで達ってみようか」
 俺の腰を支える手に力を入れて、今度はばちゅんと激しい音を立てて律動を刻むと、直腸の奥が擦れる疼痛に身を捩り、俺はあられもない声をあげる。
 そして奥で蠢く鬼頭が、指では届かない肉壁をグッと押し込むと、今までにない快楽に抗えずに射精感が一気に迫り上がる。
「やっ、達っちゃうって」
「良いよ。気持ち良くなって、もっと可愛い声を聞かせて」
「や、マジ。本当ダメって、アァアッ、ン。りょぉ……じ、さんっ」
 ずぶずぶと容赦なく奥を穿たれて、背後から抱かれることで普段とは違う箇所を責め立てられると、這いつくばった脚が僅かに震え始める。
 体力には自信あるはずなのに、快楽で責められると、亮司さんには勝てる気がしない。
 大きな鬼頭が奥を突く度に、先走りがぽたぽたと垂れ落ちて、いよいよ抽挿が速くなると言い知れない疼きの電流みたいなものが全身を駆け抜けて、痛烈な摩擦で俺の熱が迸る。
 そしてそれを確認してすぐに、亮司さんは大きく腰を振るわせてから奥をグリグリ刺激すると、小刻みに何度も突き上げて、激しい律動を刻んでから薄い皮膜越しに熱を吐き出した。
「アァッ、亮司さんっ」
「クッ」
「ぁはっ」
 残滓を搾り出すように何度か奥を擦り上げ、ぽたりと落ちる亮司さんの汗が、俺の背中から脇腹を伝ってシーツの上に僅かなシミを作る。
 俺はいよいよ腕が限界を迎えて、肩をついて腰だけ突き上げた姿でベッドに沈むと、亮司さんの肉棒がずるりと引き抜かれて腰を震わせた。
「はあ、はあ、はぁっ」
 ビグビグと痙攣したままの後孔と連動して、楔が引き抜かれた余韻に身体を震わせる俺の背中に手を這わせると、亮司さんはその指を追うように唇を押し付けて紅い痕を刻む。
「この痕がずっと消えないほど抱き潰すから」
「……どんだけ体力あるんですか」
「勇樹こそ、本気出しなよ」
「俺はずっと本気です」
「じゃあ、このままお風呂入ろうか」
「え」
「お風呂でゆっくり温まろう」
 意味深な笑顔で呟く亮司さんは、俺をゆっくりと抱き起こして胸元を舌先で可愛がる。
 そして隆起した乳首を甘噛みすると、口に含んで舌先で捏ねるように押し潰すと、また熱を持ち始める俺の股間に手を伸ばす。
「一日は長いからね」
「え、や……あの」
「俺に火をつけたのは勇樹だよ?」
 妖艶に微笑む口元は、いたずらに俺の胸元に噛み付くキスで痕を残すと、満足するまで俺の身体に刻印のように疼痛を刻んでいく。
 ああ、確かに。一日は長い。この人と過ごすなら尚更だ。
 俺たちはベッドルームに入った時みたいに、もつれ合ってキスをしながらバスルームに移動する。
 空っぽのバスタブに湯を張りながら、蛇口を捻って熱いシャワーを浴びると、息つく間もない激しいキスに翻弄されて、無我夢中で舌を搦める。
「勇樹」
「亮司さん。ぁんっ」
 鈴口を指で引っ掻かれて甘く喘ぐと、獰猛な目をした亮司さんに言われるままに、バスタブの縁に手をついて腰を突き出す。
 そうしてまた、俺は亮司さんに身を委ねて快楽を貪った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

猫をかぶるにも程がある

如月自由
BL
陽キャ大学生の橘千冬には悩みがある。声フェチを拗らせすぎて、女性向けシチュエーションボイスでしか抜けなくなってしまったという悩みが。 千冬はある日、いい声を持つ陰キャ大学生・綱島一樹と知り合い、一夜の過ちをきっかけに付き合い始めることになる。自分が男を好きになれるのか。そう訝っていた千冬だったが、大好きオーラ全開の一樹にほだされ、気付かぬうちにゆっくり心惹かれていく。 しかし、弱気で優しい男に見えた一樹には、実はとんでもない二面性があって――!? ノンケの陽キャ大学生がバリタチの陰キャ大学生に美味しく頂かれて溺愛される話。または、暗い過去を持つメンヘラクズ男が圧倒的光属性の好青年に救われるまでの話。 ムーンライトノベルズでも公開しております。

恋なし、風呂付き、2LDK

蒼衣梅
BL
星座占いワースト一位だった。 面接落ちたっぽい。 彼氏に二股をかけられてた。しかも相手は女。でき婚するんだって。 占い通りワーストワンな一日の終わり。 「恋人のフリをして欲しい」 と、イケメンに攫われた。痴話喧嘩の最中、トイレから颯爽と、さらわれた。 「女ったらしエリート男」と「フラれたばっかの捨てられネコ」が始める偽同棲生活のお話。

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜

トマトふぁ之助
BL
 某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。  そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。  聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

年上の恋人は優しい上司

木野葉ゆる
BL
小さな賃貸専門の不動産屋さんに勤める俺の恋人は、年上で優しい上司。 仕事のこととか、日常のこととか、デートのこととか、日記代わりに綴るSS連作。 基本は受け視点(一人称)です。 一日一花BL企画 参加作品も含まれています。 表紙は松下リサ様(@risa_m1012)に描いて頂きました!!ありがとうございます!!!! 完結済みにいたしました。 6月13日、同人誌を発売しました。

お酒に酔って、うっかり幼馴染に告白したら

夏芽玉
BL
タイトルそのまんまのお話です。 テーマは『二行で結合』。三行目からずっとインしてます。 Twitterのお題で『お酒に酔ってうっかり告白しちゃった片想いくんの小説を書いて下さい』と出たので、勢いで書きました。 執着攻め(19大学生)×鈍感受け(20大学生)

処理中です...