超絶美麗な美丈夫のグリンプス ─見るだけで推定一億円の男娼でしたが、五倍の金を払ったら溺愛されて逃げられません─

ビャクはシグレを愛したい②※

　ビャクはうっとりと呟くと、鬱血するほど硬くなった淫刀を己の手で軽く扱き、指を引き抜いたばかりのシグレの後孔に当てがって、鈴口でにゅるりと蕾を擦って挿入を焦らす。
「欲しいか、シグレ」
「…………」
「声に出さずとも、蕾が開き切っているぞ」
「だったらわざわざ聞くんじゃねえよ」
「貴様の口から言わせたいのが分からんかシグレ」
　ビャクは鈴口を僅かに突き立てると、シグレの反応を見ながら後孔からそれを離し、どうして欲しいのかとシグレの耳元で答えを聞かせろと囁く。
「……欲しい。早くお前が欲しい」
「そうか。なら望みを叶えてやらんとな」
　ビャクはそう答えて甘く蕩けるようなキスで唇を塞ぎ、熱り立った淫刀をずぶりと雁首まで後孔に挿し込むと、シグレの身体はその先の快感を思い出したように小さく震える。
「ハァッ、ビャク……」
「あまり煽るな」
　ビャクはシグレの脚を軽く持ち上げると、鬼頭を奥に捩じ込むように、ビャクの淫刀がシグレの直腸に根元まで沈められ、雁首の襞が隘路を擦り上げて抽挿が生まれる。
「アァア、ンッ」
　ぶちゅ、ぐちゅっと性液で濡らした後孔が鈍い水音を立てると、そのまま空気を含んで泡立つ音が跳ね、律動が勢いを増していく。
　ビャクの太く硬い淫刀がシグレの奥を何度も突いて、その度にシグレは声を我慢出来ずに甘ったるい声をあげる。
　そのうちに粘つくような鈍い水音は、腰を打ちつける乾いた音に変わると、シグレの肉茎は再び硬く反り返り、鈴口から透明な雫をぽたぽたと溢し始める。
「やばい、すげえイイ」
「どうした。随分と従順になったな」
「ビャク、俺またっ……ァアッ」
「もうか？　ならばもっと気持ちいいところを突いてやろう」
　ビャクは抱えたシグレの脚を持ち替えると、抽挿の角度を変えて浅瀬の腹側を一気に責め立てる。
　限界まで張り詰めた硬い淫刀で容赦なくズコズコとシグレの直腸を穿つと、ビャクも迫り上がってきた射精感を堪えながら激しい抽挿を繰り返す。
「アッ、アン、アァア……ビャク、ビャクっ」
「シグレ、奥を突かれてそんなに善がるか」
「も、達くっ、出る」
「ああ、達け。俺も中にたっぷり注いでやる」
　そのまま更に抽挿を速めたビャクの動きに呼応するように、シグレは熱を迸らせてシーツを汚す。
　そしてそんなシグレを満足げに眺めながら、激しい律動でシグレの奥を責め立てると、最後とばかりに大きく腰を引いてから最奥を穿って、ビャクはそのまま奥で吐精する。
　ビクンと震えて熱を吐き出すビャクの淫刀をシグレが締め付けると、ビャクは僅かに苦悶するような表情を浮かべながら、シグレの腰元から鳩尾の辺りをゆっくりと撫でて口角を上げた。
「船旅は長い」
「抱き潰すつもりかよ」
「なにを今更。俺なしでは夜を越せんだろ？　シグレ」
「お前が、俺ナシじゃダメ、の間違いだろ」
「フッ、そうかも知れんな」
　残滓の残り一滴までもシグレの奥に吐き出すと、ビャクはようやく楔を引き抜いて、シグレの後孔からどろりと白濁した性液が溢れ出てきた。
「身体を清めてやろう。そのまま横になってろ」
「まったく、頼りになる嫁さんだこと」
「そうだろう？　そんな俺が好きで仕方ないだろう？　シグレ」
「言ってろ、阿呆が」
　そう言って悪態つくシグレにキスをすると、ビャクは懲りた様子もなく愛してると呟いて、また呆れ顔をするシグレの耳朶を甘噛みした。