24 / 49
初夜②※
しおりを挟む
シグレは甘い息を吐く合間に毒吐くが、淫刀を扱かれて迫り上がる快楽に抗えずに、小さく腰を震わせる。
「つい昨夜のことだ。頭で否定しようとも身体は素直だな」
「お前っ、また俺の身体を好きにしようってんじゃないだろうな」
「さあな。上手く出来たら好きにして構わんぞ」
くちゅくちゅ空気を含んで泡立つ音が響く中、どちらが抱く側に回るのか、シグレは駆け引きのつもりだがビャクは悠然とした様子で、蕩けた顔をするシグレをただ見つめている。
そのうちに昨夜の快楽が思い起こされて、シグレが僅かに腰を揺らすと、ビャクは淫刀を扱く手を速めて一気に追い立てる。
「ウッ、アァ」
「俺は貴様ほど唆る相手を知らんぞ、シグレ」
ビャクは口の端を引き上げると、グッとシグレを抱き寄せて二本の淫刀を大きな掌で握り込み、もがくように喘ぎ声を殺そうとするシグレの唇をキスで塞ぎ、舌を潜り込ませる。
ぐちゅぐちゅ音を立てて擦れる二本の屹立は、ビャクの掌の中で一層硬さを増していく。
酸欠になりそうな少し乱暴なキスに翻弄されながら、暴発手前まで慰められた淫刀は、鈴口から堪え切れずにぼとぼとと雫を垂れ流し始め、いよいよ失禁するような感覚がシグレに襲いかかる。
「ビャク、っもう、アァアッ」
シグレが僅かに腰を引くと、どぷっと白濁した精液が勢いよく迸り、それがビャクの腹から胸元までを汚すが、ビャクは手を止めずに尚も二本の淫刀を責め立てる。
「アッ、アァ、やめっ」
「達ったばかりでこうされるのが好きだろう?」
吐き出したばかりの精液を掬って手に馴染ませると、ビャクは容赦なく屹立を擦り上げる。
「やっ、アァア……マジで、もう本当ダメだって」
「その言葉は昨夜聞き飽きた」
ビャクは楽しげに喉を鳴らすと、ぶちゅぶちゅと濁った水音を立てながら二本の淫刀を擦り上げ、しばらくそれを繰り返すと僅かに眉根を寄せて溜まった熱を吐き出した。
「くっ」
「アッ、ンンッ」
ビャクの吐精と同時に、シグレは簡単に二度目の乾いた絶頂に押しやられ、身体を戦慄かせてビャクに必死でしがみつく。
「そんなに俺が恋しいか、シグレ」
「生理現象だ」
「いつまで強がっていられるだろうな」
ビャクは見た目にそぐわぬ怪力で軽々とシグレを抱き上げると、寝床が汚れるからと風呂場に移動して、まだ温かい湯を掛け流してシグレと自身の身体を簡単に洗う。
「湯に浸かって待ってろ」
「お前、まさか風呂場で」
「さあな」
意味深に嗤うビャクを追いかけようにも上手く力が入らず、シグレは仕方なく湯船に身を沈めて身体を温めた。
程なくして風呂場に戻ってきたビャクの手には、アザミから渡された軟膏が握られている。
「身体が温まった方が負担は少ないだろうからな」
「お前、マジで俺に突っ込むつもりかよ」
「なんだ。まだ俺を抱きたいのか」
あまりにも意外そうにビャクが驚いた顔をするので、シグレは口から出掛かった言葉を呑み込む。
昨夜は指先だけで翻弄されて、本番には至っていない。
確かに男相手に抱かれることなど想定したことは今までに一度だってないが、ビャク相手には、なぜかその先が想像出来て、果てたばかりだというのに下半身にまた熱が溜まっていく。
「なんだ。やはり身体は正直だな」
「うるせえな」
「あまり可愛らしい反応をするなシグレ」
ビャクは風呂場にある椅子に腰掛けると、シグレに湯船から出るように腕を引き、膝の上に抱いて背後から脚を開かせる。
「硬くしたこれを弄りながら、後ろの蕾をほぐしてみようか」
「いちいち声に出すな」
「フッ。自分が今どんな顔をしてるか分かってるのか」
「うるせえよ」
ビャクは軟膏を掬った指でまずは少し隆起したシグレの乳首をキュッと摘む。
「アァアッ」
「すぐに尖ってきたな。ならばこちらはどうかな」
ビャクの手が股座に伸びると、新たに軟膏を掬った指が後孔に入り込んでくる。
「ンッ」
浅瀬をくるりと指で掻き回され、シグレが甘ったるい息を吐くと、ゆっくりと奥へ軟膏を塗り込むようにビャクの指が深くまで入り込んでゆく。
「つい昨夜のことだ。頭で否定しようとも身体は素直だな」
「お前っ、また俺の身体を好きにしようってんじゃないだろうな」
「さあな。上手く出来たら好きにして構わんぞ」
くちゅくちゅ空気を含んで泡立つ音が響く中、どちらが抱く側に回るのか、シグレは駆け引きのつもりだがビャクは悠然とした様子で、蕩けた顔をするシグレをただ見つめている。
そのうちに昨夜の快楽が思い起こされて、シグレが僅かに腰を揺らすと、ビャクは淫刀を扱く手を速めて一気に追い立てる。
「ウッ、アァ」
「俺は貴様ほど唆る相手を知らんぞ、シグレ」
ビャクは口の端を引き上げると、グッとシグレを抱き寄せて二本の淫刀を大きな掌で握り込み、もがくように喘ぎ声を殺そうとするシグレの唇をキスで塞ぎ、舌を潜り込ませる。
ぐちゅぐちゅ音を立てて擦れる二本の屹立は、ビャクの掌の中で一層硬さを増していく。
酸欠になりそうな少し乱暴なキスに翻弄されながら、暴発手前まで慰められた淫刀は、鈴口から堪え切れずにぼとぼとと雫を垂れ流し始め、いよいよ失禁するような感覚がシグレに襲いかかる。
「ビャク、っもう、アァアッ」
シグレが僅かに腰を引くと、どぷっと白濁した精液が勢いよく迸り、それがビャクの腹から胸元までを汚すが、ビャクは手を止めずに尚も二本の淫刀を責め立てる。
「アッ、アァ、やめっ」
「達ったばかりでこうされるのが好きだろう?」
吐き出したばかりの精液を掬って手に馴染ませると、ビャクは容赦なく屹立を擦り上げる。
「やっ、アァア……マジで、もう本当ダメだって」
「その言葉は昨夜聞き飽きた」
ビャクは楽しげに喉を鳴らすと、ぶちゅぶちゅと濁った水音を立てながら二本の淫刀を擦り上げ、しばらくそれを繰り返すと僅かに眉根を寄せて溜まった熱を吐き出した。
「くっ」
「アッ、ンンッ」
ビャクの吐精と同時に、シグレは簡単に二度目の乾いた絶頂に押しやられ、身体を戦慄かせてビャクに必死でしがみつく。
「そんなに俺が恋しいか、シグレ」
「生理現象だ」
「いつまで強がっていられるだろうな」
ビャクは見た目にそぐわぬ怪力で軽々とシグレを抱き上げると、寝床が汚れるからと風呂場に移動して、まだ温かい湯を掛け流してシグレと自身の身体を簡単に洗う。
「湯に浸かって待ってろ」
「お前、まさか風呂場で」
「さあな」
意味深に嗤うビャクを追いかけようにも上手く力が入らず、シグレは仕方なく湯船に身を沈めて身体を温めた。
程なくして風呂場に戻ってきたビャクの手には、アザミから渡された軟膏が握られている。
「身体が温まった方が負担は少ないだろうからな」
「お前、マジで俺に突っ込むつもりかよ」
「なんだ。まだ俺を抱きたいのか」
あまりにも意外そうにビャクが驚いた顔をするので、シグレは口から出掛かった言葉を呑み込む。
昨夜は指先だけで翻弄されて、本番には至っていない。
確かに男相手に抱かれることなど想定したことは今までに一度だってないが、ビャク相手には、なぜかその先が想像出来て、果てたばかりだというのに下半身にまた熱が溜まっていく。
「なんだ。やはり身体は正直だな」
「うるせえな」
「あまり可愛らしい反応をするなシグレ」
ビャクは風呂場にある椅子に腰掛けると、シグレに湯船から出るように腕を引き、膝の上に抱いて背後から脚を開かせる。
「硬くしたこれを弄りながら、後ろの蕾をほぐしてみようか」
「いちいち声に出すな」
「フッ。自分が今どんな顔をしてるか分かってるのか」
「うるせえよ」
ビャクは軟膏を掬った指でまずは少し隆起したシグレの乳首をキュッと摘む。
「アァアッ」
「すぐに尖ってきたな。ならばこちらはどうかな」
ビャクの手が股座に伸びると、新たに軟膏を掬った指が後孔に入り込んでくる。
「ンッ」
浅瀬をくるりと指で掻き回され、シグレが甘ったるい息を吐くと、ゆっくりと奥へ軟膏を塗り込むようにビャクの指が深くまで入り込んでゆく。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
胸に宿るは蜘蛛の糸
itti(イッチ)
BL
小学生の頃、ふと目にした父と叔父との表情が、晴樹の頭の片隅にはずっと残っていた。が、それは記憶の片隅に追いやられて、歳を重ねるごとに忘れていってしまう。高校生になって、同性の友人から告白されて、昔の記憶は少しづつ剥がされていく。
しかし、剥がれる度に自分の気持ちが溢れ出し、それは全てを壊してしまう程のものとなり、ひとりでは抱えきれなくなった。晴樹に救いの手を差し伸べてくれるのは..........
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
幼馴染は僕を選ばない。
佳乃
BL
ずっと続くと思っていた〈腐れ縁〉は〈腐った縁〉だった。
僕は好きだったのに、ずっと一緒にいられると思っていたのに。
僕がいた場所は僕じゃ無い誰かの場所となり、繋がっていると思っていた縁は腐り果てて切れてしまった。
好きだった。
好きだった。
好きだった。
離れることで断ち切った縁。
気付いた時に断ち切られていた縁。
辛いのは、苦しいのは彼なのか、僕なのか…。

フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。


侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる