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今のハナシ46
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「ところで、会長はどこの社長なんですか?」
「ん?奈野宮財閥だけど?」
お父さんの大事な会社だから。
私が継がなきゃ。
お父さんはそんなこと望んでないかもだけどね。
「すごいね!奈野宮財閥っていったら五大財閥の一つじゃん!」
「そういえば、前社長って誰なんだ?」
前社長・・・お父さんの後は・・・
「響介・・・理事長だよ。父さんと仲が良かったからな。俺が頼んだ。」
他の人に頼むより安心できるから。
「理事長ってすごいねー。」
うん。
私もそう思う。
自分の会社の経営、学園の運営、それに加えてお父さんの会社も経営してたし。
経営の仕方教えてくれたのも響介だし。
「篠、何の話してるんだ?」
「響介は凄いなって話。」
「そうか?俺はただ蓮のために行動してきただけだからなぁ。」
それが凄いんだよ。
普通他人のために面倒事を引き受けるなんてやりたくないでしょ。
なのにお父さんのために行動してきた。
そういうところ、本当に尊敬する。
「響介がいなかったら海外の大学なんて行けてなかったよな・・・」
「「「「・・・・・・ん????」」」」
「今・・・なんて・・・?」
あれ?口に出てた?
まぁいいか。
「俺、小六の時に一度海外行って初等部から一気に飛び級して大学卒業してる。」
テストの量凄かったけどね。
大学卒業時の論文書くために一年ぐらいいたなぁ・・・
たしかその時は優がついてきてくれたんだっけ?
さすがに響介はやることいっぱいあったしね。
「わぁお。やっぱ会長はすごいね!」
「篠が海外行きたいって言った時はびっくりしたな。俺がついて行く予定だったのに・・・」
「そん時の響介は仕事いっぱいあっただろ。」
「まぁな。あの優に勝てる自信がなかった。勝てるっちゃ勝てるけどあぁなったときは不意打ちとか普通にしてくるからな・・・いつのまにか背後に回られるし・・・」
うん。あの時の優は怖かった。
口元は笑ってたけど、目が笑ってなかった。
いつもは笑顔で殺気出しまくるだけなのに。
「・・・あれ?副委員長?・・・ちょっと行ってくる。」
「俺もついてく。ちょうど挨拶したかった人が近くにいるしな。」
「いってらしゃーい。」
「・・・響介。」
「ん?」
「ありがとう。ここまで育ててくれて。引き取ってくれて。」
私はあの日、響介以外を信用出来なかったから。
響介は、私の大事な家族。
傷つけるやつは許さない。
今度は私が守る。
「篠、俺はそっち行くから。」
「うん。後でな。・・・・・・副委員長。暇?」
「え・・・?誰、でしょうか?」
「篠葉だ。奈野宮 篠葉。」
「ん・・・?なんだ会長やったんか。ビビって損したわぁ。」
「ビビったってなんでだ?」
「零夜さんかと思ったんよ。」
そういえば一回会ったことあるんだったわ。
「すっごい零夜さんとにてるんやもん。」
いや、似てるもなにも同一人物だし。
「あそこに同じ学校の人たちが集まってるんだけど行かね?」
「ええよ。委員長も呼んでくるわ。」
「んじゃ一緒にいくか。」
「ん?奈野宮財閥だけど?」
お父さんの大事な会社だから。
私が継がなきゃ。
お父さんはそんなこと望んでないかもだけどね。
「すごいね!奈野宮財閥っていったら五大財閥の一つじゃん!」
「そういえば、前社長って誰なんだ?」
前社長・・・お父さんの後は・・・
「響介・・・理事長だよ。父さんと仲が良かったからな。俺が頼んだ。」
他の人に頼むより安心できるから。
「理事長ってすごいねー。」
うん。
私もそう思う。
自分の会社の経営、学園の運営、それに加えてお父さんの会社も経営してたし。
経営の仕方教えてくれたのも響介だし。
「篠、何の話してるんだ?」
「響介は凄いなって話。」
「そうか?俺はただ蓮のために行動してきただけだからなぁ。」
それが凄いんだよ。
普通他人のために面倒事を引き受けるなんてやりたくないでしょ。
なのにお父さんのために行動してきた。
そういうところ、本当に尊敬する。
「響介がいなかったら海外の大学なんて行けてなかったよな・・・」
「「「「・・・・・・ん????」」」」
「今・・・なんて・・・?」
あれ?口に出てた?
まぁいいか。
「俺、小六の時に一度海外行って初等部から一気に飛び級して大学卒業してる。」
テストの量凄かったけどね。
大学卒業時の論文書くために一年ぐらいいたなぁ・・・
たしかその時は優がついてきてくれたんだっけ?
さすがに響介はやることいっぱいあったしね。
「わぁお。やっぱ会長はすごいね!」
「篠が海外行きたいって言った時はびっくりしたな。俺がついて行く予定だったのに・・・」
「そん時の響介は仕事いっぱいあっただろ。」
「まぁな。あの優に勝てる自信がなかった。勝てるっちゃ勝てるけどあぁなったときは不意打ちとか普通にしてくるからな・・・いつのまにか背後に回られるし・・・」
うん。あの時の優は怖かった。
口元は笑ってたけど、目が笑ってなかった。
いつもは笑顔で殺気出しまくるだけなのに。
「・・・あれ?副委員長?・・・ちょっと行ってくる。」
「俺もついてく。ちょうど挨拶したかった人が近くにいるしな。」
「いってらしゃーい。」
「・・・響介。」
「ん?」
「ありがとう。ここまで育ててくれて。引き取ってくれて。」
私はあの日、響介以外を信用出来なかったから。
響介は、私の大事な家族。
傷つけるやつは許さない。
今度は私が守る。
「篠、俺はそっち行くから。」
「うん。後でな。・・・・・・副委員長。暇?」
「え・・・?誰、でしょうか?」
「篠葉だ。奈野宮 篠葉。」
「ん・・・?なんだ会長やったんか。ビビって損したわぁ。」
「ビビったってなんでだ?」
「零夜さんかと思ったんよ。」
そういえば一回会ったことあるんだったわ。
「すっごい零夜さんとにてるんやもん。」
いや、似てるもなにも同一人物だし。
「あそこに同じ学校の人たちが集まってるんだけど行かね?」
「ええよ。委員長も呼んでくるわ。」
「んじゃ一緒にいくか。」
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