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今のハナシ44
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~20時~
「遅れてすみません。社長。」
「いや、大丈夫。」
「これ、飲みま「飲む。」早いです。」
「そうだ。土曜日、響介の会社にヘルプ行くからついてきて。」
「え、嫌です。彼女と約束してるんで。」
「彼女さんは何の仕事?」
「言いませんよ。絶対連れてこいとか言うんでしょう?」
「うん。連れてきて。事務の子でしょ?」
「なんで知ってるんですか。」
「調べたから。」
「怖いです。」
なんでそんな嫌がるのかな。
「特別手当出すから。」
「・・・月曜有給取りますね?」
「分かった。」
「彼女に伝えときます。」
「少し寝る。着いたら教えて。」
「分かりました。」
~十分後~
「社長。着きましたよ。」
「・・・ん・・・?あぁ・・・うん。ありがと。」
響介は・・・いた。
「篠ー!」
「響介、優、高宮。行こ。」
「「うん。」」
「はい。」
~屋内~
ガチャッ
「「「きゃぁぁぁ!響介様に優様よ!」」」
「流伽様もいるわ!」
「お隣の方は誰でしょう!?」
相変わらずうるさいな。
あ、篠宮様だ。
「篠宮様。今夜はお招きいただきありがとうございます。」
「いやいや、ただの暇つぶしだからね。そんなたいそうなものじゃないよ。ところで・・・今日も君たちはイケメンだねぇ。」
「お誉め頂きありがとうございます。」
「それじゃあ楽しんで行ってくれ。」
「「「「はい。ありがとうございます。」」」」
あ、静月もいる。
やっぱ囲まれてるなぁ。
「あの・・・お名前は何と?」
「初めまして。私は、み・・・奈野宮 篠葉と申します。」
危ない。
偽名名乗るとこだった。
「奈野宮 篠葉・・・と言ったら奈野宮財閥の?」
「はい。まだまだ若輩者ではございますが、社長をやらせていただいてます。」
「まぁ!篠宮様と仲がよろしかったのね!」
「えぇ。篠宮様はドルト・ルーチェのお得意様ですから。皆さんもぜひ。」
「「「絶対に行きますね!」」」
あ、梨々花も見つけた。
うん。壁の華になってるね。
「少し失礼。・・・・・・こんばんは。梨々花。」
「???あぁ!れ「ん?」篠葉ちゃん。こんばんは。」
「あの・・・」
「はい?あぁ、静月か。」
「やっぱり会長だった。今日、生徒会メンバー全員来てるみたいだよ。来る?梨々花先輩も良かったら。」
「俺は後で行くから。静月、梨々花連れて先に行ってて。」
「分かった。行きましょう?会長、また後で。」
「はい。篠葉ちゃん、また後で。」
さて、響介が呼んでるし行きますか。
「響介。優。そういえば高宮は?」
「ん?あそこ。」
「囲まれてるな。」
「えぇ。俺達もじきに囲まれますよ?」
「じゃあ、その前にみんなのところに避難するわ。」
「ん、あぁー。その格好でか?」
「あ・・・えぇ・・・どうしよ・・・まぁいいか。どうせいつかはバレるしな。」
「まぁ、篠がいいのならいいんだけど。」
「あの、三人はどういった関係で?」
あ、捕まった。
「優は私の秘書で、篠葉は私の養子です。」
「あぁ、ですから一緒に来られたのですね。」
「えぇ。私たちは篠葉の保護者ですから。」
「お父様、お母様が生きていらっしゃれば苦労することもなかったでしょうね。」
なに、その言い方。
お父さんとお母さんが悪い、みたいな・・・
「私は特に苦労などしていませんので大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます。」
本当に苦労したのは響介だし。
「そうですか?あっ、長々と失礼いたしました。では。」
「みんなの所行ってくる。」
「遅れてすみません。社長。」
「いや、大丈夫。」
「これ、飲みま「飲む。」早いです。」
「そうだ。土曜日、響介の会社にヘルプ行くからついてきて。」
「え、嫌です。彼女と約束してるんで。」
「彼女さんは何の仕事?」
「言いませんよ。絶対連れてこいとか言うんでしょう?」
「うん。連れてきて。事務の子でしょ?」
「なんで知ってるんですか。」
「調べたから。」
「怖いです。」
なんでそんな嫌がるのかな。
「特別手当出すから。」
「・・・月曜有給取りますね?」
「分かった。」
「彼女に伝えときます。」
「少し寝る。着いたら教えて。」
「分かりました。」
~十分後~
「社長。着きましたよ。」
「・・・ん・・・?あぁ・・・うん。ありがと。」
響介は・・・いた。
「篠ー!」
「響介、優、高宮。行こ。」
「「うん。」」
「はい。」
~屋内~
ガチャッ
「「「きゃぁぁぁ!響介様に優様よ!」」」
「流伽様もいるわ!」
「お隣の方は誰でしょう!?」
相変わらずうるさいな。
あ、篠宮様だ。
「篠宮様。今夜はお招きいただきありがとうございます。」
「いやいや、ただの暇つぶしだからね。そんなたいそうなものじゃないよ。ところで・・・今日も君たちはイケメンだねぇ。」
「お誉め頂きありがとうございます。」
「それじゃあ楽しんで行ってくれ。」
「「「「はい。ありがとうございます。」」」」
あ、静月もいる。
やっぱ囲まれてるなぁ。
「あの・・・お名前は何と?」
「初めまして。私は、み・・・奈野宮 篠葉と申します。」
危ない。
偽名名乗るとこだった。
「奈野宮 篠葉・・・と言ったら奈野宮財閥の?」
「はい。まだまだ若輩者ではございますが、社長をやらせていただいてます。」
「まぁ!篠宮様と仲がよろしかったのね!」
「えぇ。篠宮様はドルト・ルーチェのお得意様ですから。皆さんもぜひ。」
「「「絶対に行きますね!」」」
あ、梨々花も見つけた。
うん。壁の華になってるね。
「少し失礼。・・・・・・こんばんは。梨々花。」
「???あぁ!れ「ん?」篠葉ちゃん。こんばんは。」
「あの・・・」
「はい?あぁ、静月か。」
「やっぱり会長だった。今日、生徒会メンバー全員来てるみたいだよ。来る?梨々花先輩も良かったら。」
「俺は後で行くから。静月、梨々花連れて先に行ってて。」
「分かった。行きましょう?会長、また後で。」
「はい。篠葉ちゃん、また後で。」
さて、響介が呼んでるし行きますか。
「響介。優。そういえば高宮は?」
「ん?あそこ。」
「囲まれてるな。」
「えぇ。俺達もじきに囲まれますよ?」
「じゃあ、その前にみんなのところに避難するわ。」
「ん、あぁー。その格好でか?」
「あ・・・えぇ・・・どうしよ・・・まぁいいか。どうせいつかはバレるしな。」
「まぁ、篠がいいのならいいんだけど。」
「あの、三人はどういった関係で?」
あ、捕まった。
「優は私の秘書で、篠葉は私の養子です。」
「あぁ、ですから一緒に来られたのですね。」
「えぇ。私たちは篠葉の保護者ですから。」
「お父様、お母様が生きていらっしゃれば苦労することもなかったでしょうね。」
なに、その言い方。
お父さんとお母さんが悪い、みたいな・・・
「私は特に苦労などしていませんので大丈夫ですよ。ご心配ありがとうございます。」
本当に苦労したのは響介だし。
「そうですか?あっ、長々と失礼いたしました。では。」
「みんなの所行ってくる。」
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