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今のハナシ37

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~理事長室~

「ほらっ。」

「ありがとうございます。着替えて来ますね。」

バタン

「・・・何があったんだ?」

「他の子とふざけててくすぐられて、笑いすぎて咳止まらなくて、それで・・・」

「はぁっ?!なんでそんなことっ!お前それで一回呼吸困難起こしてるんだぞ?!」

「ごめん、なさい・・・」

「いや、まぁ覚えてないよなぁ・・・大分昔のことだし・・・」

覚えてな・・・いや、今思い出した・・・

「思い出した・・・さっきより苦しくて、呼吸が出来なかった・・・苦しくて、苦しくて・・・死ぬんじゃないかって思ってた・・・」

だからお笑いとか見なかったんだ・・・笑いすぎると発作起こすから・・・

「まぁ、とにかく無事で良かった・・・」

「ほんとですよ。」

「「うわっ!びっくりしたぁ・・・」」

「優・・・爪立てちゃってごめんなさい・・・」

ずっと痛かったの我慢してたみたいだった・・・

「もうっ。何度言わせるんです?俺が良いって言ったんですから、それで良かったんです。篠葉さんに傷を付けたら響介さんに半殺しにされますから。」

「ふふっ。さすがにそこまではやらないでしょ。」 

もう敬語に戻っちゃってるし・・・

「敬語・・・嫌い・・・」

「そんなこと言われても・・・俺まだ死にたくないです。」

「響介・・・ダメなの?」

「うっ・・・んー・・・しょうがないな・・・」

「やった・・・!」

やっと優と普通に話せる。

「みんなに心配かけちゃったみたいだし一回戻ろうか。」

「うん。」

「優。ちゃんと見ててくれよ。」

「分かってますよ。では。」



~教室~

「会長っ!ごめんねっ!私がふざけすぎたからっ!」

「んーん。私が喘息のこと言ってなかったのが悪いの。だから大丈夫。」

「二人とも気を付けてね。篠葉さんに関しては相手のトラウマになるから。俺もすっごい心配したんだから。」

「はーい・・・」

「ごめんなさい・・・」

「はいっ!じゃあ作業再開!ふざけすぎるなよー。」

なんで戻らないの?

「優、前に戻っていいんだよ?」

「え?嫌だよ?また発作起こしたら大変でしょ?」

うぅ・・・すっごい心配性になってる・・・

「大丈夫。俺はここで仕事してるから。」

どこが大丈夫なのか分からない・・・

「わかった・・・そのかわり、その仕事後で少し回してよね。」

心配かけちゃったしお礼にね。

私に出来るのって仕事手伝うくらいだし。

「分かったよ。余ってたらね。」

「ん。・・・そうだ。放課後部長たち呼ばないと。とりあえず、同好会の二人とバレー部かな・・・呼び出しお願いね。あと明日私休むから。放課後ならいけるから生徒会のみんな集めといて。」

「うん。分かった。」

じゃあ作業再開。
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