私に・・・大切なモノをください。

瑞樹 透夜

文字の大きさ
上 下
41 / 61

今のハナシ27

しおりを挟む
~玄関前~

ガチャ

バタン

「待たせた。それで?何があった?」

「大規模なものなのですが、どうやら業務連絡がしっかりと届いていなかったらしく、納期が近いのにほとんど終わっていないそうです。」

「納期は?」

「三日後です。」

私、帰れるかな。

「はぁ・・・今月は忙しいってのに・・・」

「お疲れ様です。」

他人事みたいに・・・

「手伝えよ。」

「・・・はい。分かってますよ。」

絶対今面倒だなって思ったな。

「着きました。営業と企画は三階です。」



~営業部~

「社長!」

「だいたい事情は把握した。一席空けてくれ。そこで作業する。」

「「「はい!」」」

担当は三人か。

一時間もあれば終わるかな・・・

「高宮は企画の方に行って一時間後に行くと伝えろ。」

「分かりました。そのまま向こう手伝って来ます。」

「分かった。」



~一時間後~

「「「終わった・・・」」」

「お疲れ様。このまま仕事続けて。・・・くれぐれも変なサイトとか開かないように。本当に疲れるから。」

「「「はぁい・・・」」」

疲れ切ってるな・・・

次は企画部か・・・



~企画部~

「高宮。」

「社長。終わったんですね。」

「そっちは?」

「もう少しです。手伝ってもらえますか?」

「分かった。」



~三十分後~

「「「はあぁぁぁー・・・」」」

「こっちも終わり。これで納期間に合うだろ?」

「はい。ありがとうございました。社長、高宮さん。」

「「どういたしまして。」」

もう六限目終わったよね・・・

このまま残るか・・・

「高宮。上行くぞ。」

「はい。」



~社長室~

「あ"ぁぁぁぁぁ・・・!つっかれたぁ!高宮も休んでいいよ。」

「はい・・・」

プルルルルップルルルルッ

「・・・はい。奈野宮です・・・」

『お疲れだねぇ。』

「響介?どうしたの?何かあった?」

『いや、何もないんだけどさ、もうそろそろ終わる頃かと思って。』

「ん・・・もう六限目終わった?」

『ああ。今さっき。』

「そっか・・・こっちもさっき終わったよ。」

『お疲れ。』

「六限目終わったならこっち残るからさ、七時に迎えに来て。」

『分かった。頑張れよ。』

「ん・・・」

ツーツー

「高宮ぁ・・・何か甘いもの買ってきて。あといちごミルクも。」

「分かりました。いちごミルクはストックしてありますよ。」

「ありがと。」

「いえ、では行ってきます。」

「行ってらしゃい。」

ガチャ

バタン

さて、いちごミルクもあるみたいだし仕事するか。



~十分後~

ガチャ

「戻りました。」

「お帰り。ありがとう。それと最近行けてなかった視察明後日に入れといて。明後日は四時までがっつり詰め込んで良いから。」

「・・・分かりました。」

明後日はバンドの練習の日だしね。

緊急の用事があれば連絡して貰えばいいか。

「高宮は休憩してて。私は仕事終わらせちゃうから。」

「はい。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

地獄の業火に焚べるのは……

緑谷めい
恋愛
 伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。  やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。  ※ 全5話完結予定  

一年で死ぬなら

朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。 理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。 そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。 そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。 一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・

人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。

松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。 そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。 しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

夫は平然と、不倫を公言致しました。

松茸
恋愛
最愛の人はもういない。 厳しい父の命令で、公爵令嬢の私に次の夫があてがわれた。 しかし彼は不倫を公言して……

処理中です...