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今のハナシ26

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~生徒会室~

「ごめん!遅れた!」

「お帰りなさい。篠葉さん。お疲れ様です。」

あぁ、うん。優は響介に事情聞いたな。

「遅いですよー!」

「なにかありました?」

「珍しいな。」

「大丈夫ー?」

「いや、大したことはないから大丈夫。」

「では、会議を始めます。篠葉さん、議題は?」

「とりあえず今後の練習について。私は二日に一度でいいと思ってる。みんなは?」

「まぁ、そこら辺が妥当かな。クラスの準備も手伝わないといけないし。」

「私も二日に一度でいいかな。」

「私もです。」

「僕もー!」

「決まり。次に生徒会対生徒の部活動対抗戦。どこに出てもらう?私は一応何でもできるよ。」

「「「「・・・ハイスペック。」」」」

いや、そんなハイスペックじゃないし。

「私はバドミントンですかね。」

「私はバスケ!」

「俺は卓球。」

「僕はー弓道かなー。」

意外。魁李は弓道か。

他は想像通りなんだけど。

「じゃあ、取りあえず各部活の部長呼んで出来るか聞こう。優。お願い出来る?」

「はい。」

ピンポンパンポン

「スポーツ系の部活または同好会の部長は生徒会室前に集まってください。繰り返します。スポーツ系の部活または同好会の部長は生徒会室前に集まってください。」

ピンポンパンポン

響介と違ってまともな呼び出しだ。

「多分すぐ来ると思うので出て待ってましょう。」

「?うん。」



~三分後~

「みんな揃いましたね。」

ほんとに早いな。

「早速本題に入りますね。学祭で生徒会対部活動の対抗戦をやるんですが、出たいところはありますか?私たちとしては、テニス部、バドミントン部、卓球部、弓道部には出てほしいです。どうですか?出たい、または出てもらえるところは手を挙げてください。」

スッ

プルルルルップルルルルッ

「すみません。優お願い。」

「はい。」

「もしもし。今度は何?」

『ヘルプ。だそうです。』

「どこ?」

『営業と企画です。』

「は?こっちはこっちで会議中なんだけど。・・・十分だけ待て。これが終わったらすぐに行く。」

『はい。分かりました。』

ツーツー

「聞いてましたよね?十分以内に終わらせますよ。早くしないと高宮が乗り込んでくるんで。」

「お疲れ様です。篠葉さん。とりあえず希望は通りました。部活は陸上、水泳、バレー。同好会はスケボーと、サバゲーです。」

スケボーとサバゲーね。

やったことはないけどまぁ出来ると思う。

「同好会とバレーの方は明日改めて伺います。他の方は会議室へ。」



~会議室~

「では、詳しい説明に入ります。代表者五名を選んでいただき、一名ずつ戦っていきます。負けた方は脱落で、先に全員脱落した方が負けです。簡単でしょう?皆さんには代表者四名を選んでもらいます。部長は必ず参加してください。用事がある場合はかまいません。そしてこちらと男女比は同じようにしてください。質問はありますか?・・・無いようですね。もっと詳しい話が必要なところはまた改めて伺います。では解散でよろしいでしょうか?」

「「「はい。」」」

「優。何分たった?」

「八分です。」

危な。

「行ってくる!」

「いってらっしゃい。」
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