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今のハナシ22
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ガチャ
「ただいま。」
「すみません。理事長に任せてしまって。」
「大丈夫だ。皆座って。・・・さて、なぜ呼ばれたか分かるか?」
「いえ、私たちは身に覚えがありません。ねぇ?」
「「「はい。」」」
「はぁ・・・君たちを呼んだのは秋宮さんをイジメていると知ったからだ。」
「秋宮?・・・あぁ、なにか証拠でも?・・・後で覚えてなさい。」
ばっちり聞こえてるよ。
そう言うのは口に出しちゃ駄目なのに。
そしてソファに座って証拠集めしてる優がバレないように殺気出してて怖い。
「優。終わった?」
私は小声で話しかける。
「はい。意外とありましたね。特に屋上の所での計画とかヤバいですよね。」
私に合わせて優も小声で話す。
やっぱり優もそう思うよね。
コンコンコン
「入れ。」
「失礼します。」
甲斐谷先生が戻って来た。
私は手招きしてどうだったかを聞く。
「どの親御さんも十分以内に来ると言っていました。」
「分かりました。ありがとうございます。甲斐谷さんも座ってください。」
「はい。」
「優。まだやることある。手伝って。」
「はい。何やればいいですか?」
「三河さんと柏木さんの個人情報ハックして今まで通ってきた学校とその学校の裏サイト調べて。」
「分かりました。すぐに終わらせます。」
私は雜賀さんと深山さんの分だね。
~十分後~
コンコンコン
「はい。」
「「「「失礼します。」」」」
「私たちはなぜ呼ばれたのでしょうか。」
「聞いているでしょう?あなた達の娘さんがイジメの首謀者だと知り、お呼びしました。」
「証拠はあるのですか?」
「ありますよ。・・・優。零夜。」
「「はい。」」
「まずはこちらです。」
~五分後~
「もっ・・・もういい!もう十分わかった!」
一人、音を上げる親が出た。
「他の方はどうですか?まだ見ます?まだ四分の一にも満たないんですが・・・」
「もういいです!」
「私も!」
「俺もだ!」
「そうですか。ちなみにですね、教師を雜賀さんが脅していたと聞いたのですが・・・どう言うことですか?」
「そこは俺から。俺は雜賀さんたちが秋宮さんのことをイジメているところを見てしまったんです。俺の姉は雜賀さんの会社で働いているので、誰かに言ったらクビにすると言われました。秋宮さん、守るべき立場の教師が脅しに乗ってしまい申し訳ありませんでした。このことについてはきつくお灸をすえられたので、今後このようなことがないようにします。」
「いえ。先ほども言いましたが、守ろうとしてくれて、誤ってくださって嬉しいので大丈夫です。」
優しすぎるな。
私だったら許さないし、多分一発くらい殴ってる。
「雜賀さん方、文句などはありますか?あったら聞きますよ?」
「「「「いえ・・・ないです・・・すみませんでした。」」」」
「謝るなら秋宮さんに。私ではなくね。」
響介すっごいキレてんじゃん。
他の人達がいるから〝私〟だけど、普段だったら間違いなく〝俺〟って使ってるな。
「「「「秋宮さん。ごめんなさい。」」」」
反省してないなこれ。
ちゃんと反省してるんだったら泣いて謝るぐらいのことはしないと。
「大丈夫ですよ。今後しないと誓えるのなら。」
それで許しちゃうんだ。
まぁ、梨々花がいいならいっか。
「ただいま。」
「すみません。理事長に任せてしまって。」
「大丈夫だ。皆座って。・・・さて、なぜ呼ばれたか分かるか?」
「いえ、私たちは身に覚えがありません。ねぇ?」
「「「はい。」」」
「はぁ・・・君たちを呼んだのは秋宮さんをイジメていると知ったからだ。」
「秋宮?・・・あぁ、なにか証拠でも?・・・後で覚えてなさい。」
ばっちり聞こえてるよ。
そう言うのは口に出しちゃ駄目なのに。
そしてソファに座って証拠集めしてる優がバレないように殺気出してて怖い。
「優。終わった?」
私は小声で話しかける。
「はい。意外とありましたね。特に屋上の所での計画とかヤバいですよね。」
私に合わせて優も小声で話す。
やっぱり優もそう思うよね。
コンコンコン
「入れ。」
「失礼します。」
甲斐谷先生が戻って来た。
私は手招きしてどうだったかを聞く。
「どの親御さんも十分以内に来ると言っていました。」
「分かりました。ありがとうございます。甲斐谷さんも座ってください。」
「はい。」
「優。まだやることある。手伝って。」
「はい。何やればいいですか?」
「三河さんと柏木さんの個人情報ハックして今まで通ってきた学校とその学校の裏サイト調べて。」
「分かりました。すぐに終わらせます。」
私は雜賀さんと深山さんの分だね。
~十分後~
コンコンコン
「はい。」
「「「「失礼します。」」」」
「私たちはなぜ呼ばれたのでしょうか。」
「聞いているでしょう?あなた達の娘さんがイジメの首謀者だと知り、お呼びしました。」
「証拠はあるのですか?」
「ありますよ。・・・優。零夜。」
「「はい。」」
「まずはこちらです。」
~五分後~
「もっ・・・もういい!もう十分わかった!」
一人、音を上げる親が出た。
「他の方はどうですか?まだ見ます?まだ四分の一にも満たないんですが・・・」
「もういいです!」
「私も!」
「俺もだ!」
「そうですか。ちなみにですね、教師を雜賀さんが脅していたと聞いたのですが・・・どう言うことですか?」
「そこは俺から。俺は雜賀さんたちが秋宮さんのことをイジメているところを見てしまったんです。俺の姉は雜賀さんの会社で働いているので、誰かに言ったらクビにすると言われました。秋宮さん、守るべき立場の教師が脅しに乗ってしまい申し訳ありませんでした。このことについてはきつくお灸をすえられたので、今後このようなことがないようにします。」
「いえ。先ほども言いましたが、守ろうとしてくれて、誤ってくださって嬉しいので大丈夫です。」
優しすぎるな。
私だったら許さないし、多分一発くらい殴ってる。
「雜賀さん方、文句などはありますか?あったら聞きますよ?」
「「「「いえ・・・ないです・・・すみませんでした。」」」」
「謝るなら秋宮さんに。私ではなくね。」
響介すっごいキレてんじゃん。
他の人達がいるから〝私〟だけど、普段だったら間違いなく〝俺〟って使ってるな。
「「「「秋宮さん。ごめんなさい。」」」」
反省してないなこれ。
ちゃんと反省してるんだったら泣いて謝るぐらいのことはしないと。
「大丈夫ですよ。今後しないと誓えるのなら。」
それで許しちゃうんだ。
まぁ、梨々花がいいならいっか。
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