私に・・・大切なモノをください。

瑞樹 透夜

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今のハナシ19

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「響介。この学校の監視カメラハックするけどいいよな?」

「お前はまたそう軽々と・・・まぁいい。生徒の為だ。」

文句言いながら許可してくるあたり本当に優しいと思う。

よく昔副総長出来てたなと思うよ。

「了解。なぁ、今回は聞き込みしないのか?」

「ん?まぁな。零夜の事手伝おうと思って。なにかやることないか?」

「特にない。全部同時進行してるから。ただ・・・目が疲れるから裏サイトの方よろしく頼む。リンクはそっちに送っとく。パスワードも書いとく。」

「おう。」

同時進行してると両方見ないといけないから大変なんだよね。

っと・・・ん?

あぁ、ここか。

てかここの教師ダメな奴ばっかりだな。

生徒に脅されて従うって・・・

「響。ちょっとこっち来て。」

「ん゛っ・・・ああ。どうした?」

「これ今日のやつなんだけどこいつが雜賀だろ?この会話やばくないか?」

「・・・・・・はぁ?教師までグルでそんな計画立ててるのか?」

「まぁその教師は脅されてるだけっぽいけどな。」

「はーい。呼び出し確定な。たしかそいつの教育係って優だった気がするから呼んできて。」

あーなんか前そんなこと言ってたね。

何回か見たことあるから何となく顔覚えてる。

「じゃあこの取り巻き達の名前調べといて。ちょっと行ってくるから。」

「了解よ。」



~教室~

ガラッ

「優。居るか?」

「あれ?零夜?どうしました?」

「「「きゃーっ!」」」

女子たちの黄色い声がうるさい。

「響介が呼んでる。なにかの準備中か?」

私はサラッととぼける。

「ふふ、もうすぐ学校祭ですからね。その準備です。・・・少し理事長室に行ってくる。そのまま準備してろよ。」

「「「「はい!」」」」

ガラッ

「随分熱が入ってるな・・・」

「まぁ学祭ですからね。」

理解できない。

準備が面倒なわりにすぐ終わるのに。

「で?何があったんですか?」

「理事長室行ってから話す。どっち使う?エレベーターか階段。」

「篠葉さんがいるんでもちろんエレベーターです。」

「はーい。」



~理事長室~

「入るぞ。」

ガチャ

「梨々花。待たせてごめんな。」

「いえ、大丈夫です。」

「初めまして。秋宮さん。中等部教師の神代 優です。」

ん?私名前教えてないよね?もしかして優も全校生徒の名前と顔頭に入ってるとか?

「理事長。説明してもらえます?」

「分かってる。」



~五分後~

「あぁ、こいつなら俺の担当でしたよ。へぇ・・・あれだけ言ったのにな・・・あとで̪シバいときます。」

「今呼び出すからすぐでもいいぞ?」

「そうですか?ありがとうございます。」

ピンポンパンポン

「甲斐谷(かいたに)先生、二年B組雜賀さん、深山(みやま)さん、三河(みかわ)さん、柏木(かしわぎ)さん。至急理事長室にいらしてください。繰り返します。甲斐谷先生、雜賀さん、深山さん、三河さん、柏木さんの五名は、至急理事長室にいらしてください。」

ピンポンパンポン

響介って普通の呼び出しも出来たんだ。

「さて、みんな座って待ってるか。零夜はケーキいるか?」

「いる。ほら、梨々花も。」

「ありがとうございます。」



-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

今回の話は書くのが捗ったのでとても速い更新となりました。

次の話では、五名が制裁を食らうことになります。

特に甲斐谷先生は優からもですので少し可哀想ですね。

次回もぜひ読んでくださいね。
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