私に・・・大切なモノをください。

瑞樹 透夜

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今のハナシ16

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~外~

「着きました。ここです。」

「じゃあ三十分後ここに集合ね。」

「はい。」

私は一回家に戻って髪の色落としてパーカー着てきたし、顔バレしない。

・・・はず。うん。

とりあえず今はストレス発散。

「や・・・くだ・・・さ・・・い・・・。」

ん?こっちから?

「やめてください!はなして!」

なんでこんなところに女の子がいるの?

めんどくさい・・・けど・・・助けるしかないよね・・・

「なぁ。」

「あ゛?なんだお前。」

「お姉さん。困ってる?」

「困ってます!とっても!」

「そ。じゃあ・・・その手放せやクズども。」

「は?」

バキッ

明らかに力加減間違えた。

次は手加減して・・・

ゴッ

よし。完璧。

「ひっ・・・おっ・・・お前はっ・・・誰なんだっ・・・!」

灰の蝶・・・は駄目だな。

「俺?んー。誰だと思う?勝手に通り名でもなんでも付けて。」

「く・・・ろ・・・黒揚羽くろあげはっ・・・!」

また蝶か・・・

まぁいいや。

「じゃあどうする?俺と戦う?」

「えっ・・・遠慮しますぅぅぅぅぅ!」

「じゃ、帰ってね。バイバイ。」

えっと・・・

あれ?え?うちの生徒?なんでいんの?今日学校じゃん!

「大丈夫?立てる?」

「あっ・・・はい・・・」

「高校生かな?学校は?こんなところに居たら危ないよ。」

「はい。高校生です。学校・・・は・・・」

「行きたくない?」

イジメられたりしてるのか?

「はい・・・本当は・・・行きたくない・・・です。でも・・・行かないと・・・」

「無理しちゃダメだ。俺に事情話してくれる?あ・・・このままじゃ怪しいよな。」

パサッ

「これでどう?怪しくない?」

「怪しく・・・ないです。むしろかっこよすぎてビックリしました。」

「ははっ。ありがとな。どこか行きたいところとかあるか?ここは危ない。」

「えっと、特には・・・」

「じゃあ俺が行きたいところに行くな。」

「はい。」

プルルルルッ

『はい。どうかしましたか?』

「俺は行きたいところ出来たから気が済んだら先戻っててくれ。」

『分かりました。』

「じゃあな。」

プツッ

「行くか。」

「大丈夫なんですか?」

「大丈夫だ。俺は零夜れいや。君は?」

秋宮あきみや 梨々花りりかです。」

うん。知ってる。

凌槻学園しのつきがくえん高等部。二年B組。秋宮グループ〝元〟社長のご令嬢。社長が事故で亡くなり、現社長は元社長の弟にあたる方。

学園の生徒はほぼ頭に入っている。

「後ろ乗って・・・って無理だよね。忘れてた。普段乗りなれてないと難しいからね。・・・はい。ちゃんと掴まっててよ。」

「はい。」



-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

こんにちは。

今回の更新は結構頑張りましたよ。

どうでした?

篠葉は堂々と偽名を名乗りましたね。

さて、し・・・いえ、零夜と梨々花の行き先はどこでしょうか?

篠葉の話はまだまだ続きます。

次もまた読んでください。
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