私に・・・大切なモノをください。

瑞樹 透夜

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今のハナシ14

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~音楽室~

「おかえりなさい。会長。」

「美紀。ただいま。」

「えっとー・・・・誰ー?」

「とりあえず、ただいま。この人は美紀にドラム教えてくれる人。」

「水鳥 怜斗(みどり れいと)です。よろしくね。」

「「「「よろしくお願いします。」」」」

あ。

一応ギターとベース出来る人も呼んでもらおうかな。

「怜。始めてていいよ。みんなも練習再開して。」

「「「「「はい。(!)」」」」

プルルルルッ

『もしもし。どうしたんだ?』

「ギターとベース出来る人っている?いるなら呼んでほしいんだけど。」

『それだったら俺出来るぞ。教えてやろうか?』

「ほんと?じゃあ教えてあげて。ついでに響介の仕事パソコンに送って。」

『おう。じゃ。今から行くな。』

ツーツー

よし。

私はもう歌詞も音程も覚えたし、あとはみんなが上達してからだな。

仕事やりますか。



~五分後~

「篠ー。しーのー。」

「ん?もう来たの?早くない?」

「早くない。もう五分は経ってる。」

「そう?魁李。静月。こっち来て。」

2人を呼ぶとすぐによってきた。

「ギターがこっちの魁李で、ベースがそっちの静月。魁李、静月、理事長がそれぞれ教えてくれるって言ってたから頑張って。」

「はーい。よろしくお願いしまーす。」

「うん。よろしくお願いします。理事長。」

「よろしくな。篠は?」

「私はもう覚えた。」

だから仕事をする。

「さすがだな。俺も頑張るわー。」

まぁ、仕事しながら曲聞いてればいいし。



~三十分後~

んー。

もう終わちゃった。

そうだ。

「ちょっと屋上行ってくる。理事長。鍵ちょうだい。」

「ん。ほら。行ってらっしゃい。」



~屋上~

ここなら誰も居ないし気にせず歌える。

♪~♪♪~♪~♪~♪~♪♪♪~♪~

♪~♪♪♪~♪~♪~♪♪♪♪~

♪♪♪~♪~♪~♪~♪♪~♪~♪~

パチパチパチパチ

ん?

「れっ・・・怜?なんでいるの?鍵閉めてたじゃん。」

「ピッキングは得意分野です。」

そうだった・・・

「忘れてた・・・」

「今歌ってたのってバンドでやる曲を英訳したやつですよね?」

「うん。英訳したらどの曲か分らないし。」

音楽室でやってたらみんな私に注目するよね。

いままでそうだったし。

♪~♪~♪♪♪~♪♪♪~♪♪♪♪♪~

♪♪♪~♪~♪~♪~♪~♪♪~♪~♪~♪♪

♪~♪♪~♪♪♪♪~♪♪♪~♪♪~♪~

「さすがですね。学校通ってる意味が分からないです。」

「あははっ。ありがと。戻ろっか。」

「はい。」



ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

篠葉が完璧な発音で英訳した曲を歌っているところを想像すると僕も学校通っている意味が分からなくなりました。

次は・・・また篠葉の話です。

また読んでくださいね。
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