私に・・・大切なモノをください。

瑞樹 透夜

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今のハナシ13

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~生徒会室前~

あ、魁李だ。

「会長ー!」

早いな。

たしか一番教室近かったっけ。

「早いね。」

「教室近いからねー。そう言う会長だって早いじゃーん。」

「ごめん。その喋り方ちょっとやめてくれるかな。」

最近瞬と喋ってるからちょっとだけウザイ。

「はーい。」

あ、みんな来た。

「会長。なにかあった?」

「みんな、バンドの練習やってる?」

「「「「あ・・・」」」」

みんなハモってる。

「忘れてたね?」

「「「「はい・・・」」」」

「私もだから安心しなよ。」

まぁ、みんな忘れてたことだし

「バンドの練習しようか。」



~音楽室~

「そういえば、アンケート取ってた?」

「アンケートは取ってあるよ。」

さすが静月。総長なだけあって優秀だね。

「久怜羽。この曲弾ける?」

と聞き音楽を流す。

「うん。弾けるよ!」

「んじゃ一回弾いてみて。」

「うん!」



~数分後~

「完璧。一回も間違えてないし、アレンジもあった。」

「アレンジ気付いてたんだぁ。さすがだね!」

え?普通にあったじゃん。さすがって言うほどでもなくない?

「まぁいいや。魁李と静月は?」

「俺は大丈夫そう。」

「僕もー!」

あとは

「美紀は?」

「少しきついですね。」

んー。どうしよっかな。あ、そうか。

「ちょっとごめんね。」

プルルルル プルルルル プルルルル

『・・・もしもし。』

あれ、機嫌悪い。

絶対起きたばっかりだな。

「響介。おはよう。」

『んー・・・ん?篠?なにかあったのか?』

「生徒会でバンドやるんだけど、ドラムの指導出来る人知らない?」

『ドラム?あぁーだったらあいつかなー。ちょっと呼ぶから待ってて。』

「呼べるの?」

『〝俺の会社〟の奴だし篠も会ったことあるぞ?。』

「そう?ならいいや。よろしく。じゃね。」

ブチッ

「理事長ですかー?」

あぁ、魁李には話したんだっけ。

「そうだよ。」

私も会ったことあるってことは元『鐘零(しょうれい)』の人かな。



~数十分後~

プルルルルップルルルルッ

「会長電話だよ。」

「ん。」

ピッ

「もしもし。」

『今来たから理事長室に来い。』

「早いね。今行く。」

ピッ

誰かな?楽しみ。

「ちょっと理事長室行ってくる。」

「「「「いってらっしゃい。」」」」



~理事長室~

「入るよ。」

ガチャッ

「来たか。」

「篠葉さん。久しぶりです。」

怜斗(れいと)・・・だよね?

「怜?」

「はい。篠葉さん。」

「怜か・・・変わっててびっくりしたよ。」

「篠葉さんは相変わらず可愛いですね。」

「れーいー?篠のこと可愛いって言っていいの俺だけだからな!」

「響介うるさい。怜はお世辞が上手だよね。怜も相変わらずかっこいいよ。彼女とかできないの?」

「ありがとうございます。彼女はしばらくいいです。」

しばらくって・・・

怜は情報を得る為なら何でもするからね。

また情報だけもらって振ったんだな・・・

「それとも篠葉さんが俺の彼女になります?」

「それは遠慮しとくよ。」

私の彼氏は双だけだから。

「怜。俺の篠口説かないでくれる?」

「ははっ。口説いても篠葉さんだけは乗ってくれませんよ。」

そうだ

「ちゃんとお金は払わなきゃね。仕事あったでしょ?」

「いえ。お金は要りませんよ。篠葉さんに会えるだけでも嬉しいですから。」

「でも・・・」

私の気が済まない。

「なら篠が仕事手伝ってやればいいんじゃないか?」

「そうだね。じゃあ土曜日響介の会社行くかな。ついでに響介の仕事も手伝ってあげるよ。」

「お、ありがとな。」

「ありがとうございます。それなら俺も頑張らないとですね。」

「うん。よろしくね。」




-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

こんにちは。もしくはこんばんは。

篠葉がやるなら仕事も早く進みそうですね。

最近セリフの方が多くなってきてる気がする・・・

かといって直すのも・・・

ってことでしばらくはセリフ多めが続きそうです。

次も読んでくださいね。

よろしくお願いします。
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