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静月のハナシ1
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「ごめんなさいごめんなさい・・・許して・・・」
あぁ・・・これは俺の過去か・・・
俺が母親に毎日のように殴られていた。
絶望的な毎日。
「うるさい!あんたはどんどんあいつに似てくる!目障りなんだよ!」
そんなことを毎日言われ続けてもう嫌になったんだ。
だからあの日家抜け出した。
この先どうやって生きていくのかも考えずに。
ドンッ
「あ"あ"?どこに目ぇ付けてんだこのガキ。」
「ごめんなさい・・・」
そう謝ったのに殴られた。
(どうして?俺は謝ったのに。)
殴られた俺を助けてくれる人なんて居なかった。
俺の生きる意味が分からなかった。
俺はなぜ生きているのか分からなかった。
(こんな毎日なら死んだほうがましだ・・・)
「ひっく・・・うぅ・・・ど・・・して・・・」
(女なんて・・・人間なんて大っ嫌いだ!)
「っ・・・なんで今更っ・・・」
どうして昔の夢なんて・・・
こんな記憶忘れたいのに・・・
コンコン
「起きていますか?」
「はい。起きてますよ。」
「失礼します。」
そう言って入ってきたのはメイドの一人だ。
「おはようございます。もうすぐ朝食の時間ですよ。」
「はい。着替えてすぐ行きます。」
俺は鍵谷グループの社長の息子。
義理だけどな・・・
煌龍の総長だった兄さんが事故で亡くなってから両親は族に関わることを禁止した。
兄さんが亡くなって会社の継承権は俺に移った。
俺は兄さんみたいに優秀じゃないしかっこよくもない。
なんでも持ってる兄さんが羨ましくて、それでも一番に尊敬していた。
兄さんは俺を本当の兄弟みたいに扱ってくれた。
俺は兄さんを慕っていた。
なのに兄さんは・・・
~放課後・生徒会室~
「これで生徒会は終了です。みなさん気を付けて帰ってください。」
「「「はい。」」」
「あ、静月はちょっと残って。」
・・・不愉快だ。
女に命令されるなんて。
「優も帰っていいよ。」
「はい。」
先生は不思議そうな顔をしながらも出ていった。
「じゃあちょっと話そうか。」
何だ?俺の正体がバレたわけではないよな。
「ねぇ。鍵谷 双って知ってる?鍵谷 静月。」
なんでこの女が兄さんの名前を・・・?
「どうでしょう?」
俺は動揺を隠せずそう言った。
「どうして動揺してるの?双のこと知ってるでしょ?『双龍』の総長さん?」
なんで動揺してるのが分かったんだ?
しかもなんで俺が『双龍』の総長だって知って・・・
「っ・・・なんで兄さんのこと知ってるんだ。」
「場所を変えて話そう。どうせ静月もバイク近くにあるでしょ?」
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
こんにちは?
やっと終わりました!
今回はどうでした?
あともう1話続くと思います。
次も読んでくださいね。
あぁ・・・これは俺の過去か・・・
俺が母親に毎日のように殴られていた。
絶望的な毎日。
「うるさい!あんたはどんどんあいつに似てくる!目障りなんだよ!」
そんなことを毎日言われ続けてもう嫌になったんだ。
だからあの日家抜け出した。
この先どうやって生きていくのかも考えずに。
ドンッ
「あ"あ"?どこに目ぇ付けてんだこのガキ。」
「ごめんなさい・・・」
そう謝ったのに殴られた。
(どうして?俺は謝ったのに。)
殴られた俺を助けてくれる人なんて居なかった。
俺の生きる意味が分からなかった。
俺はなぜ生きているのか分からなかった。
(こんな毎日なら死んだほうがましだ・・・)
「ひっく・・・うぅ・・・ど・・・して・・・」
(女なんて・・・人間なんて大っ嫌いだ!)
「っ・・・なんで今更っ・・・」
どうして昔の夢なんて・・・
こんな記憶忘れたいのに・・・
コンコン
「起きていますか?」
「はい。起きてますよ。」
「失礼します。」
そう言って入ってきたのはメイドの一人だ。
「おはようございます。もうすぐ朝食の時間ですよ。」
「はい。着替えてすぐ行きます。」
俺は鍵谷グループの社長の息子。
義理だけどな・・・
煌龍の総長だった兄さんが事故で亡くなってから両親は族に関わることを禁止した。
兄さんが亡くなって会社の継承権は俺に移った。
俺は兄さんみたいに優秀じゃないしかっこよくもない。
なんでも持ってる兄さんが羨ましくて、それでも一番に尊敬していた。
兄さんは俺を本当の兄弟みたいに扱ってくれた。
俺は兄さんを慕っていた。
なのに兄さんは・・・
~放課後・生徒会室~
「これで生徒会は終了です。みなさん気を付けて帰ってください。」
「「「はい。」」」
「あ、静月はちょっと残って。」
・・・不愉快だ。
女に命令されるなんて。
「優も帰っていいよ。」
「はい。」
先生は不思議そうな顔をしながらも出ていった。
「じゃあちょっと話そうか。」
何だ?俺の正体がバレたわけではないよな。
「ねぇ。鍵谷 双って知ってる?鍵谷 静月。」
なんでこの女が兄さんの名前を・・・?
「どうでしょう?」
俺は動揺を隠せずそう言った。
「どうして動揺してるの?双のこと知ってるでしょ?『双龍』の総長さん?」
なんで動揺してるのが分かったんだ?
しかもなんで俺が『双龍』の総長だって知って・・・
「っ・・・なんで兄さんのこと知ってるんだ。」
「場所を変えて話そう。どうせ静月もバイク近くにあるでしょ?」
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
こんにちは?
やっと終わりました!
今回はどうでした?
あともう1話続くと思います。
次も読んでくださいね。
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