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▶︎アン失踪事件
エピローグ(3)/アン失踪事件 ー完ー
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「リトくん、こんにちは。わっ、星名さんとルカくんもいる! こんにちは~! 星名さんは久しぶりだねえ~」
にこにこと愛想の良い花蓮ちゃんは、店内にいたアンとルカを見て驚きつつも、すぐさまほんわかした笑顔でめちゃくちゃキュートに挨拶をしている。
「……うん、まあ」
にこにこ笑顔を向けられたアンは、しれーっと視線を外しながら仏頂面で返事をし、
「……」
ルカはぺこりとお辞儀をした後、ハラハラしたような顔でアンとオレと花蓮ちゃんを交互に見、
「やっほ~! 今日も笑顔が最&高じゃん~。いつも不機嫌そうにムスッとしてるどこかの誰かさんとは大違い♡」
オレはもちろん花蓮ちゃん最優先で戸口にすっ飛んでいき、デレデレとした顔で彼女を出迎える。
「……」
「……っ」
「えへへ~ありがとう! でもどこかの誰かさんって……???」
「あはは、いやあコッチの話~!」
ぷんむくれるアンとあわあわしているルカそっちのけで花蓮ちゃんの接客に全集中するオレ。
だって花蓮ちゃんだしな。花蓮ちゃんがふしぎ堂に来てくれるだなんてめちゃくちゃレアなことだしな!
「……っと、それより花蓮ちゃん、うちの店になんか用?」
「あ、そうだ。えっとね、明日親戚の幼稚園児がうちに遊びにくるんだけど、ママに何か手頃な駄菓子を買ってきてって頼まれちゃって」
「おー、そっか♡ ならオレが選んでやるよ! これとこれとかどうかな。あ、こっちも……」
「わあ、美味しそう! ぜひそれくださいな」
「はあいまいどあり~♡ あ、そうそうそれと花蓮ちゃんって〝ふしぎ〟信じるよね⁉︎ オレのマブダチ、ミニドラゴンの竜之助見る⁉︎」
「えっ⁉︎ ミニドラゴン⁉︎ 見てみたい~!」
「ちょっとまってね♡ えーっと、アレ、竜之助どこだ……このカバン無駄に広いからなあ……おーい竜之助~っと!」
「……」
「……」
きゃっきゃうふふと戯れるオレらを冷ややかな目で見たアンは、急に不機嫌そうな顔でくるっと踵を返すと、
「……いこ」
「えっ⁉︎」
成り行きを見守るようにアワアワしていたルカの手をとった。
「……っ⁉︎ あ、あのっ、え、えっと、いくってどこへ……?」
みるみるうちに顔を真っ赤にさせて、さらにオロオロと狼狽えるルカ。
アンはむすっとした表情でずいっと身を乗り出し、ルカの顔を覗き込で言った。
「決まってるでしょ、ウチよウチ。私まだ充分に外出できないし、ウチなら図書部屋もゲーム部屋もフィットネスルームもフットサルルームもカラオケルームも室内プールもあって、小腹が空いたら甘いおやつだっていくらでも食べ放題だから来て損はないでしょ?」
「す、すごい……」
「じゃ、いきましょ」
「あ、あの、でも……」
顔を赤くしたまま慌ててオレの顔を窺い見るルカ。
ルカはどうやらオレに気を遣ってくれているらしい。でも、
「なによ。私の誘いを断る気?」
「……!」
結局、迫力負けしたのかブンブンと首を横に振って、アンの後に続いて歩き始めるルカ。
繋がった手を見て、ルカの顔は耳まで真っ赤だ。
「……あれちょっと待って! もしかしてアンの家行くの⁉︎」
「そうだけど」
「うおおおおオレも行くううううう! お前んちプールとか図書館とか色々あるんだろ⁉︎ めっちゃわくわくする案件だし、噂で聞いてずっと気になってたんだよな~! ねね花蓮ちゃんもいこ♡」
「わ、お誘いありがとうっ。でもごめんなさい……私、この後予定があって……」
しょんぼりしたようにいう花蓮ちゃん。
そんな顔も可愛いし、一緒に行けないのは残念なんだけども、気を使わせてもいけないしオレはつとめて明るい声で返す。
「そっかそっか! 予定あるなら仕方ないよー。じゃあ、オレたち行ってくるからまた学校でな!」
「うん! 星名さんもルカくんも、えっと……にゃすけさんもまたね!」
挨拶が終わると、ひらひらと手を振って、買い上げた駄菓子を片手に笑顔で店を出ていく花蓮ちゃん。
オレはその背中を最後まで見送っていたわけだけど、ツンとしたアンと、そのアンに手を引かれたルカが、オレの脇を風のように通り抜けていき、外に待っていた星名家専用リムジンにさっさと乗り込んでいく。
「……って! アレ⁉︎ ちょっと待ってよアン、ルカ! 今、じいちゃんのカバンを……って、どわっ」
慌てて後を追いかけようとしたオレだったけど、慌てすぎたせいで店の棚に足をぶつけて商品をひっくり返すという悲劇を起こす。
「うおおお! ちょっとたんま! すぐ、すぐ行くから! 拾うの手伝ってよ⁉︎」
「私より笑顔が可愛いどこかの誰かさんを呼び戻して手伝ってもらったら? 二人きりになればきっと今よりもっと彼女と仲良くなれるわよ」
「ちょ、ま」
「さ。いきましょ、『ルカ』」
「!」
「……なによ?」
「あ、いや、あの……名前、知っててくれたんだ……」
「当たり前じゃない。友達でしょ」
「……っ」
「わたしのことはアンでいいから」
そんなアンからの提案に、ルカは驚いたように目を瞬きつつも嬉しそうに笑みを浮かべる。
「……うん!」
ルカの満面の笑みの返事に頷きを返したアンは、今度はオレを振り返ると、いつものあの生意気な顔でくすりと笑い、
「早くきなさいよ。置いてくわよ、『リト』!」
ちょっと恥じらいながらも、オレのことも初めて名前で呼んだ。
なんだかくすぐったい感じもしたけれど、なんか『言えてよかった』みたいな晴れやかな顔してるし……まあいっか!
「おう! んじゃ、これ片付けて店閉めたら愛車でパパーっと追いかけるから先行っといて!」
白い歯を見せて笑ったオレは、リムジンに乗り込んでいったアンとルカを見送る。
時計を見やれば、ばあちゃんが行きつけの接骨院から帰ってくるまであと五分に迫っていた。
五分なら、あっという間だな!
そう思ったオレは、片付け終わった商品を棚にしまうと、王様椅子でゴロゴロだらけているにゃすけを見やる。
「よしにゃすけ、お前も行こうぜ!」
驚いたように顔を上げるにゃすけ。
「いや、吾輩は店番が……」
「大丈夫大丈夫、もうすぐばあちゃん帰ってくっから。にゃすけだって一回くらいは大豪邸で豪遊したり甘いもんとか食べてみたいだろ?」
「そ、それは……まあにゃあ。留守番も身代わり猫置いとけば問題ないし、ついていってやらんこともないんにゃが……」
「っしゃー! んじゃ決まりでいーじゃん。ウチデノコヅチででっかくして空飛んで行くか⁉︎」
「却下にゃ!」
「ちぇ、あのにゃすけ、超面白かったのに」
わしわしと頭をかきつつそうこぼすと、にゃすけはやれやれといったように苦笑して、珍しく自分から王様椅子を降りた。
「お、珍しい……」
「最近運動不足だしにゃ。おぬしと一緒におるといつまたトラブルに巻き込まれて軽快なフットワークが必要になるかわからにゃいし、たまには運動がてら歩くのも悪くないにゃ」
「ぷぷっ、いい心がけじゃん! っていうか、本当は最近体重気にしてるし、甘いものを食べる前の準備運動でしょ?」
「……ほっとくにゃ」
図星を指摘されて誤魔化すようにそっぽをむきつつも、てこてこと歩き始めるにゃすけ。
オレは投げっぱなしになっていたじいちゃんのカバンを肩にかけると、隣まで歩みを進めて外へ出る。
――晴れ渡る空、光り輝く太陽のもと。
まだ見ぬワクワクと冒険を追い求めて……オレとにゃすけは、先に車で出発したアンとルカを追いかけるよう、見慣れた街を軽やかに駆け出したのだった。
▶︎がらくた屋 ふしぎ堂のヒミツ
アンの失踪事件編 ー完ー
にこにこと愛想の良い花蓮ちゃんは、店内にいたアンとルカを見て驚きつつも、すぐさまほんわかした笑顔でめちゃくちゃキュートに挨拶をしている。
「……うん、まあ」
にこにこ笑顔を向けられたアンは、しれーっと視線を外しながら仏頂面で返事をし、
「……」
ルカはぺこりとお辞儀をした後、ハラハラしたような顔でアンとオレと花蓮ちゃんを交互に見、
「やっほ~! 今日も笑顔が最&高じゃん~。いつも不機嫌そうにムスッとしてるどこかの誰かさんとは大違い♡」
オレはもちろん花蓮ちゃん最優先で戸口にすっ飛んでいき、デレデレとした顔で彼女を出迎える。
「……」
「……っ」
「えへへ~ありがとう! でもどこかの誰かさんって……???」
「あはは、いやあコッチの話~!」
ぷんむくれるアンとあわあわしているルカそっちのけで花蓮ちゃんの接客に全集中するオレ。
だって花蓮ちゃんだしな。花蓮ちゃんがふしぎ堂に来てくれるだなんてめちゃくちゃレアなことだしな!
「……っと、それより花蓮ちゃん、うちの店になんか用?」
「あ、そうだ。えっとね、明日親戚の幼稚園児がうちに遊びにくるんだけど、ママに何か手頃な駄菓子を買ってきてって頼まれちゃって」
「おー、そっか♡ ならオレが選んでやるよ! これとこれとかどうかな。あ、こっちも……」
「わあ、美味しそう! ぜひそれくださいな」
「はあいまいどあり~♡ あ、そうそうそれと花蓮ちゃんって〝ふしぎ〟信じるよね⁉︎ オレのマブダチ、ミニドラゴンの竜之助見る⁉︎」
「えっ⁉︎ ミニドラゴン⁉︎ 見てみたい~!」
「ちょっとまってね♡ えーっと、アレ、竜之助どこだ……このカバン無駄に広いからなあ……おーい竜之助~っと!」
「……」
「……」
きゃっきゃうふふと戯れるオレらを冷ややかな目で見たアンは、急に不機嫌そうな顔でくるっと踵を返すと、
「……いこ」
「えっ⁉︎」
成り行きを見守るようにアワアワしていたルカの手をとった。
「……っ⁉︎ あ、あのっ、え、えっと、いくってどこへ……?」
みるみるうちに顔を真っ赤にさせて、さらにオロオロと狼狽えるルカ。
アンはむすっとした表情でずいっと身を乗り出し、ルカの顔を覗き込で言った。
「決まってるでしょ、ウチよウチ。私まだ充分に外出できないし、ウチなら図書部屋もゲーム部屋もフィットネスルームもフットサルルームもカラオケルームも室内プールもあって、小腹が空いたら甘いおやつだっていくらでも食べ放題だから来て損はないでしょ?」
「す、すごい……」
「じゃ、いきましょ」
「あ、あの、でも……」
顔を赤くしたまま慌ててオレの顔を窺い見るルカ。
ルカはどうやらオレに気を遣ってくれているらしい。でも、
「なによ。私の誘いを断る気?」
「……!」
結局、迫力負けしたのかブンブンと首を横に振って、アンの後に続いて歩き始めるルカ。
繋がった手を見て、ルカの顔は耳まで真っ赤だ。
「……あれちょっと待って! もしかしてアンの家行くの⁉︎」
「そうだけど」
「うおおおおオレも行くううううう! お前んちプールとか図書館とか色々あるんだろ⁉︎ めっちゃわくわくする案件だし、噂で聞いてずっと気になってたんだよな~! ねね花蓮ちゃんもいこ♡」
「わ、お誘いありがとうっ。でもごめんなさい……私、この後予定があって……」
しょんぼりしたようにいう花蓮ちゃん。
そんな顔も可愛いし、一緒に行けないのは残念なんだけども、気を使わせてもいけないしオレはつとめて明るい声で返す。
「そっかそっか! 予定あるなら仕方ないよー。じゃあ、オレたち行ってくるからまた学校でな!」
「うん! 星名さんもルカくんも、えっと……にゃすけさんもまたね!」
挨拶が終わると、ひらひらと手を振って、買い上げた駄菓子を片手に笑顔で店を出ていく花蓮ちゃん。
オレはその背中を最後まで見送っていたわけだけど、ツンとしたアンと、そのアンに手を引かれたルカが、オレの脇を風のように通り抜けていき、外に待っていた星名家専用リムジンにさっさと乗り込んでいく。
「……って! アレ⁉︎ ちょっと待ってよアン、ルカ! 今、じいちゃんのカバンを……って、どわっ」
慌てて後を追いかけようとしたオレだったけど、慌てすぎたせいで店の棚に足をぶつけて商品をひっくり返すという悲劇を起こす。
「うおおお! ちょっとたんま! すぐ、すぐ行くから! 拾うの手伝ってよ⁉︎」
「私より笑顔が可愛いどこかの誰かさんを呼び戻して手伝ってもらったら? 二人きりになればきっと今よりもっと彼女と仲良くなれるわよ」
「ちょ、ま」
「さ。いきましょ、『ルカ』」
「!」
「……なによ?」
「あ、いや、あの……名前、知っててくれたんだ……」
「当たり前じゃない。友達でしょ」
「……っ」
「わたしのことはアンでいいから」
そんなアンからの提案に、ルカは驚いたように目を瞬きつつも嬉しそうに笑みを浮かべる。
「……うん!」
ルカの満面の笑みの返事に頷きを返したアンは、今度はオレを振り返ると、いつものあの生意気な顔でくすりと笑い、
「早くきなさいよ。置いてくわよ、『リト』!」
ちょっと恥じらいながらも、オレのことも初めて名前で呼んだ。
なんだかくすぐったい感じもしたけれど、なんか『言えてよかった』みたいな晴れやかな顔してるし……まあいっか!
「おう! んじゃ、これ片付けて店閉めたら愛車でパパーっと追いかけるから先行っといて!」
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時計を見やれば、ばあちゃんが行きつけの接骨院から帰ってくるまであと五分に迫っていた。
五分なら、あっという間だな!
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「却下にゃ!」
「ちぇ、あのにゃすけ、超面白かったのに」
わしわしと頭をかきつつそうこぼすと、にゃすけはやれやれといったように苦笑して、珍しく自分から王様椅子を降りた。
「お、珍しい……」
「最近運動不足だしにゃ。おぬしと一緒におるといつまたトラブルに巻き込まれて軽快なフットワークが必要になるかわからにゃいし、たまには運動がてら歩くのも悪くないにゃ」
「ぷぷっ、いい心がけじゃん! っていうか、本当は最近体重気にしてるし、甘いものを食べる前の準備運動でしょ?」
「……ほっとくにゃ」
図星を指摘されて誤魔化すようにそっぽをむきつつも、てこてこと歩き始めるにゃすけ。
オレは投げっぱなしになっていたじいちゃんのカバンを肩にかけると、隣まで歩みを進めて外へ出る。
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